投稿元:
レビューを見る
客観的に見れば何も過不足ないように見える人々が、「心の空洞」を抱いたまま、「生きづらさ」を感じている。
本書は毎日インタラクティブ−こころ−などでもおなじみの香山リカさんが、そんな人々についての考察をつづったもの。
内容は事例と認知療法による思考転換などが書かれているだけで、心の空洞を持っている人に対してそれを取り巻く人がどうすればいいのか、とか、そういう生きづらさをどうしたらなくせるのか、とかいうことは書かれていないけれども、そういう人もいるのだという認識を培う上では大変参考になる。
投稿元:
レビューを見る
本日(2005/2/1)大学の書店で購入しました。新しくなった講談社現代新書の装丁に浮かぶ、書名、生きづらい(私)たち ここにある(私)がこの本の姿勢を語ってくれています。 生きづらい(あなた)ではなく(人)でもないということ。
ある時、ある人がかんじる、生きづらさというものは、客観的なものではない。自分以外の人がそのようなことをかんじることはありえない。生きづらさというものは最初から最後まで、それをかんじている当事者本人のものでしかないのである。そのことを著者は理解しているからこそ、題名の中に(私)と入れている。
生きづらい と感じている人たちに共通しているのは、自分に何かが足りない、ココロに穴があいている、一人ぼっちだ、というようなこと。これらの感覚を満たすためにできることはなんだろうかと問う。はっきりした答えはだせないが、そのことを認めること、一人の内に起こった事象として存在を肯定することが第一ではないかと著者は考えている。近時、精神科医という立場から考えていては解決できない多くの事例について疑問に思ったことから書かれている本である。専門的な知識を背景にしながらも、問題をなるだけ客観視しないようにする。 生きづらいことを肯定も否定もしない、かつそれでも最後には生きられる方法を一緒に探そうよ、という。
著者のココロのある場所が本書に通低していて読了間が心地よいです。
投稿元:
レビューを見る
みんなそうなんじゃないかなーと思っていたのだけれど皆がそうなわけじゃないのかな。わからんな。という位私にとっては普通の出来事ばかりが書いてありました。
投稿元:
レビューを見る
現代若者を突いてる!感のする、読みやすくて、なるほどねぇ〜と答えを与えてくれる本だと思います。ぼんやりしているもの、もやもやしているものに、名前なりカテゴリーなりを与えられるとすっきりしますでしょ。その為に、読んでみてもいいのでは?
投稿元:
レビューを見る
ちょうど死のうと思っていたとき、この本に出会いました。自分と似たような状況に陥っている人達のことが書いてあって、ああ、自分以外にもいるんだな、こういう人、と少し気が楽になったのを覚えています。
カウンセリングを受けてみたいけど、ちょっと抵抗があるという方にはこの手の本がいいかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
世の中には想像もつかない病気があるものだ。特に心の病は一見しただけでは分からないし、その痛みも苦しみも理解するのはむずかしいと思う。健常者からすればとても理解できないリストカットなどの行動も、この本を読むと全部理解することは無理かもしれないけど、その糸口はつかめると思う。特に気になったのは解離人格障害というもの。よく小説なんかに出てくるこういった人たちはすごく誇張されているのだと思っていたが、そうでもないことが分かる。この本によってそれらに苦しむ人たちの苦しみを理解できるわけじゃないけど、そういう人たちがいる、という事実を知ることが出来たのは良かった。
投稿元:
レビューを見る
病院で、診察を読みながら読破。これを読んで、あぁ当てはまる。とか思って安心するのが最近の若者の求めるところ。とわかってはいるのだが、「あぁ、私だ。」と思ってしまう。加えて、答えを求めてしまう。とにかく、最近の自分の傾向がわかった気がする。「いけない」と思ってやっていることは、自分を客観的に宙に浮いてみているようにしか思い出せない。とか。なるほど。ちょっとしたカイリなのだ。と知った。
投稿元:
レビューを見る
講談社現代新書にはまってます。
私も散々歪んでて、とてつもない馬鹿ですが、そこまでひどい解離は実感がないのでびっくりしました。
でもドラマとか映画でよくありがちなこととしか捉えていなかったことが、納得できる形で著されてるのはよかったかな。
ただ、最後のほうでラカン派とかをもってきたのは、へこんだ…「死の欲動」をだされると、正直私は納得するしかない。対向させ得る有効な説が自分の中でないからです。ああああ…。
けれど読み切ったとき、何故か泣いてしまった。「私」に向き合おうとする人がいつだっていてくれるって実感したからかなあ?
投稿元:
レビューを見る
読んでいて怖くなったと言うのが本音。
怖くなったというのは、ココに記載されている事例から、リアルな死を自分が想像してしまったからなのだが・・・
正しい読み方は出来ていない可能性があるが、流されない人には安心して読んでもらえるお勧め本。
投稿元:
レビューを見る
「生きづらい」「本当の自分じゃない」「居場所がない」「心がバラバラになって」「消えてしまいたい」・・・
そんな境界を生きる若者たちを知る1冊です。
投稿元:
レビューを見る
メンタル系はたまに読みたくなる。
なんというか、わかるなぁって思うことが多々あった。
生きにくい世界なんですね。
投稿元:
レビューを見る
毎日充実していて満足していて幸せなんだよ?
だけど、
何かが違う。
何かがズレテル。
何かが足りてない。
答えは決してみつからない。
だけど、私だけじゃない。
視野が広がる一冊。
投稿元:
レビューを見る
「心の穴を埋めるには?」どうしたらいいんでしょう。現代の若者の心をよく捉えているなぁと。きっと若者の7割ぐらいは、心に穴を持っていると思う。それが大きいか小さいかは別として。それでも、なんとか生きているんだ。私の心の中でずっと引っかかっている「生きている実感」がない、という言葉が思い出される。実際、その通りだなぁ、と世間の様々なニュースを見て思うのです。ところで、リカさんは、いっぱい本を出しているけれど、ご自分の論文とかは書いていないのかしら?色んな人の引用を引っ張ってくるのは上手だけれど、そこにご本人の見解があまり見られないのは、この人の手法?そんなことを思ったのでありました。
投稿元:
レビューを見る
要約ができない,要点をまとめられない傾向はは人格をまとめられないことにつながっている?
人格は外部との関係で生じ,その数だけ存在するため,世界(人付き合い)の拡大は人格の増大につながっている? その拡大を防ぐためには世界の広さをある程度限定するまたは人格をまとめることで同じ人格で対応できる世界を増やす必要がある.
ひきこもりによって,世界とのつながりを減らすことによって人格を制限できる.
投稿元:
レビューを見る
【目的】
【引用】
【感じたこと】
【学んだこと】
欠如感・空虚感を埋める代用品を求めているに過ぎない。