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マギーは心痛と冷気に耐えながら、寂寥とした一帯を歩き続けた。人里離れた牧場へ面接に来たものの、冷たく追い返されたのだ。前科者を雇うほど愚かではない、と経営者のイーサンは言った。誰も信じてくれなくても、神に誓ってわたしは無実―傲慢な男性に蔑まれたくらいで、誇りを失うわけにはいかないわ。一方のイーサンは、暗い空模様を見上げて思い悩んでいた。雪が降り出す前に、あの女性が町までたどり着けるとは思えない。堂々としていながら、どこかはかなげな、青い瞳のマギー。これから吹雪になる…矢も楯もたまらず、彼は車に飛び乗った。
アメリカの司法制度というのはそんなにお粗末なものなのか、物語だからといっても、やはり説得力が欲しい。
ヒロインを前科者と思っているヒーローの態度は納得できる。確かに簡単に娘に近づけたくはないだろう。でも自分の目で見たヒロインを信じられないくせに、欲求は感じるというヒーローはいただけない。