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紙の本
設定が特徴的
2008/10/23 17:21
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
王道的ボーイ・ミーツ・ガール学園物に花(花言葉)の要素を加えた設定が特徴的で、花言葉が好きな人、ガーデナー(若い人にはあんまりいないか)などには本編以外にウケる要素がある。ただし、咲き乱れる花々を描く場面が多くなりそうなので絵師さんは苦労するかも。花族(フラワー協会)と密花という対立構図なので登場人物の創造やストーリーを膨らますには事欠かないであろう。第1巻なので舞台設定や登場人物の紹介に費やされた部分も多分にあるため、本来のストーリー展開は次巻以降に期待するところもあるが、これはこれで結構楽しめた。クライマックスはそれなりに壮大だったし(その割に少々呆気なかったが)。主人公の洋に対するヒロイン莉花の振舞いはやや尊大なツンデレ風味。洋が弱腰というか謙虚(それほどヘタレでは無いと思う)なため、莉花は常に洋を「君」と呼ぶ。おそらくタイトルに沿っているのだろうが、効果的なところで1回だけ名前を呼ぶシーンがあり、これはなかなか上手いなと思った。もう1人のヒロイン帆鳥(中学生)は「洋さん」と呼んで清楚な印象を与えているが、当初より洋と梨花の関係を楽しんでいる耳年増である。この三位一体のバトルが見どころになるが、ラブ要素がやや淡泊なので次から期待したいところ。
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