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東日本大震災時に東北方面総監政策補佐官として救援活動を行っていた筆者の日誌。
温かみのある目線で描かれているが、時折垣間見せる現実の描写が残酷である。上と下との目線の描き方が秀逸で、テレビでは分からない事が書かれている。
また、食事の話がとてもユーモラスで思わず笑みがこぼれる内容でした。
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須藤政策補佐官の目から見た状況がリアルに伝わってくる。自衛隊の活動しかり、個人的な感想しかり。
そのなかでも、食事の話題が多いことに気付く。効率化・合理化の名のもとにアウトソーシングを進めた結果、今回のような非常時には自衛隊の基地業務機能が大きく影響を受けたことがよくわかる。避けられない効率化と、自己完結機能の両立という課題にどのように対処していくかも考えさせられる。
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震災後,現場の自衛隊員(著者)の日誌(震災後2ヶ月間)を書籍化したもの.著者の生の思いから現場の状況が浮かび上がる.
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それなりに秩序だって、Under Control な暮らしが突然なくなったとき、失ったものすべてを「そのまま」取り戻そうとして、心身を消耗させるのではなく、いかに、「サバイバルモード」を働かせることができるのか、その重要性を本書は教えてくれる。
そして、サバイバルモードとは、目の前にある困難・危機を、自分で解決しようとする自立と、お互いに助け合おうとする人と人とのつながり、理屈よりも人の気持ちに寄り添う人間らしさ、なのだと気づかされる。
自分自身、これまでいかに「サバイバルモード」の感覚がなかったのか、未熟だったのかということを痛切に感じた。
東日本大震災の犠牲者への哀悼と被災者の方へのお見舞いの気持ちを新たにするとともに、自衛隊のみなさんの活動に感謝。
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池上さんが薦めていたので。
同じ日、自分は何してたかな…と思い出しながら読んだ。
日ごろから指揮系統に重きをおく自衛隊はやっぱり緊急時には強い。自治体に比べ、臨機応変さ、身軽さもすごいと思った。
「時間をかけた満点よりも、すぐやる三十点」
船頭多くして…ではないが、被害が大きく職員が行方不明になった自治体の方が対応が早かったというのはこの本を読んで初めて知った。
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「現場が大事」「現場の力を最大限引き出すためのマネジメントも大事」を再確認。
市区町村レベルのリーダー、政治家、職員、全てのパパ、今後の地域活動のあり方を考えている人、東北支援の継続や有事の支援を考えている人には、参考になるので読んでほしい。
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この本は被災者救援の現場で、隊員が何を思い、何をしているのか、政策補佐官が、災害派遣間に書いた日誌です。現場を知った人間に仕掛けない生々しい記録のオンパレードで、これは将来、ドラマ化して欲しいです。
この日記の執筆者は防衛省のいわゆる「背広組」のトップエリートで、彼が東日本大震災のときに、現地でも救助活動や自衛隊員の様子を記した生々しい記録となっております。
ここに収録されているのは3月16日から4月24日の間の期間で、その間に現地でいったいどんなことがあって、自衛隊は何を決断し、どのように動いたのか?現場では一人ひとりの自衛隊員たちが半身を泥に漬かって犠牲者の遺体を探したり、缶詰ばかりの食事にも何も言わないで、ただただ、粛々と被災した方々のために風呂を用意していたり、瓦礫を除去している姿がここに記されてあって、読んでいて涙腺が緩んでしまいました。
筆者自身、遺体を眼にするのは初めてだったらしく、今回の事故がもたらした惨たらしさに驚愕していることや、筆者のエネルギー源が納豆、ヨーグルト、ラーメン、という非常に人間味のある姿が垣間見えたりと、貴重な記録でありながら筆者のありのままの姿がにじんでいることに好感が持てる一冊でありました。
ここに記されていることが、もし将来に活かされたらと、まだ復興のめどすら立っているわけではありませんが、そんなことを思わずにはいられません。
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おもしろそうだと思って買ってあったのですが、ちょっと堅そうな題名が障害になって読むのが今まで延び延びになっていました。
ところが読んでびっくり。作者は現役の防衛省キャリア官僚なのですが、文章は非常に平易で読みやすく、ユーモアもあって、抜群のおもしろさでした。
もちろん、舞台になっているのは東日本大震災直後から1ヶ月間の文字通り「戦場」だったすさまじいばかりの被災現場ですから、想像を絶する大変さだったことは、文章だけからもひしひしと伝わってきます。しかしそれを深刻に書きすぎるのではなく、時に柔らかいユーモアも交えつつ、しかし押さえるべきところはしっかりと押さえて読み手にすんなりと受け入れられるよう記述されており、自衛隊の生の息吹が感じ取れるようでした。
僕は幸か不幸か、震災時にはまだロンドンに住んでいたため、当時の日本の生の状況というのは一切知らないのですが、この本を読んで、改めて震災とは何であったのか、被災地の復興や、今後の防災のためにこれから何をすべきなのかが、よくわかった気がします。
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たぶんこの人はかなりのキャリア組なんだろうけど、高飛車な雰囲気はまるでなくて。
文字通り日記を読ませてもらっている感じ。時々お父さんとしての一面がかいま見えるのが、やけにリアルに感じた。
特別お涙ちょうだいでもなく、自画自賛でもない。たんたんと事実や率直な感想が綴られているだけなのに、現場での自衛隊員さんのすごさを感じずにはいられない。
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ご遺体は死者であると思わず、ご家族にお渡しするまでは、生きた方を救助するのと同じように丁重に扱っていただきたい
心理の先生 その日に感じた思いを素直に打ち明けることを解除というそうです。メンタルケアの基本。
有事においては時間をかけて満点をとるより、わずかな時間で30店をとるほうが勝つ
損得で動く人には説得の仕方もありますが、自らの理想や善悪で動く人は尺度が難しく、事情をわかってもらうのに苦労します
上司が慌てれば、部下も余裕がなくなります。上司が平然としていれば、部下も冷静でいられます。
どうしたら危機管理能力を高められるか とにかく現場へ行くこと。現場で被災者の悲しみや苦しみを知ること
副市長の話で印象的だったのは、いつまでも被災者の気持ちでは何も前に進まない
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★3.5
筆者は陸上自衛隊東北方面総監部政策補佐官
大震災の救援・捜索活動について自衛隊員の側からの証言。
自治体の問題点についても言及。
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知らなかったことがたくさんある。
文中で言及されていたいまいちな自治体ってうちのことではないかなーと思いつつ。
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防衛省内局と部隊との橋渡し役として、東日本大震災の自衛隊の救援活動の現場に立ちあった防衛官僚の日誌。
自衛官の震災での活躍を描く本は幾つかあるけど、防衛事務官から見た、震災時の被災地や自衛隊の行政的な動きや問題点みたいなのがみえてくるのが良かった。
不謹慎ではないユーモアが散りばめられてたり、率直な思いとかが綴られていて、人間味があるのがよい。あとは指揮をとる将官を真近で観察しての、名将とは、みたいなのも面白かった。
行政官として、自衛隊員として、そして父親として、一人の人間があの震災を見つめた記録。誰が読んでも、何かしら得るものがある本だと思った。
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こういう本を出版する取り組みは良い しかし関係各所に気を使いすぎているのか日記ではなくなっている 臨場感は無い