紙の本
増税論のウソに対抗するために読んでおきたい
2012/02/06 16:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオトリさま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネットの神(三橋貴明氏)」と「勝間和代の最強ブレーン(上念司氏)」がタッグを組んで、メディアにはびこるウソを完全論破!の帯の文字
お二人の論調は過激で実名を出して経済評論家を両断している
幸田真音・藤巻健史・浜矩子・藻谷浩介・池上彰・田原総一郎etc
与謝野馨氏にいたっては呼び捨て
かなり過激な表現なので不快感を覚える人も多いと思う。
二人の説には共感できない部分も多いが、増税論のウソ・国債破綻のウソ・為替介入の無意味さ・ユーロ危機の真実などは大変参考になる。
誰も利用しない高速道路や無駄なハコもの行政はうんざりだが、第二国土線は必要だと思うし、建物や道路の耐震化・発送電分離は必要だと思う。
「今増税しても、国家財政にも被災者にも国民にもプラスにならない」とはまさにその通りだと思う。
企業の大幅赤字決算が発表されているが、増税しても輸出も消費も冷え込んで元の収入が減っては国の収入が増えない事は誰でもわかる。
財務省の頭の良い官僚の人たちが強引に増税しようとしているのはまったく理解できない話だ。
「増税やむなし」の論調がマスコミでは大勢をしめているが、そういう時代だからこそ過激な二人の対談を読んでマスコミの論とは別の見方を身に着けて庶民の生活を少しでも守りたいと思う。
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デフレ、円高で日本経済は最悪の状態であるが、日銀がお金を刷って、供給すれば、インフレ、円安になるということがいろいろな視点から書いてある。
この本によると、マスコミが嘘、間違いばかり言っていることになり、それに惑わされている国民は何なんだという気になる。
最近、新聞をよく読んでいないが、日経もダメだということで、裏ではこうなっているんだということがはっきりわかった気がした。
日本が破綻しない理屈はわかったので、ちょっと安心ではあるが、早く日銀が方針を変えて、デフレを終わらせて欲しいものである。
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とてもシンプルに日本経済の現状を看破している。
要約すると、
・日本は借金大国と言われているが事実ではない。
・300兆円の借金があることだけを取り上げられているが
550兆円の債権を持っているので純資産は250兆円。
これは世界一の債権国である。
・しかも借金の95%は日本国内からのもので、
そのほぼすべてが円建てである。
歴史上、自国通貨の債権で破綻した国はない。
・日本は経常黒字で、国内には借り手のいない資金が
大量に余っている状態である。
ギリシアとはまったく状況が違う。
・増税はインフレ時に投資や消費を抑制するために行うもの。
デフレ時に行うメリットはない。政府が増税したがる理由は
財務省内で増税は評価されるが増収は評価されないから。
と。なるほど納得することばかりだ。
むしろ減税して円をどんどん刷ってインフレターゲット
やったほうがいいような気がしてきた。
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話の内容を完全に理解し、100%なるほど、と思うには今の自分の知識では至らなかった。
しかし、そのまま報道されている事、世間で一般的に騒がれている事に最近違和感を覚え始めている。真実を知り、しっかりとした自分の意見を持って生活していくためのよいキッカケ作りにこの本はなった。
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三橋さんの本はよく読んでいるのですが、これは特に面白かったです。
内容は三橋さんとほぼ価値観を同じくする上念さんとの対談です。
デフレ期の増税はGDPを縮小させ、結果税収は減少する。
財務省の権限が強すぎること。
緩やかなインフレを実現するために紙幣を発行すればいいのに、それを拒否する日銀の話などなど。
日本の問題は、解決策があるにもかかわらずそれを実行しないこと。
本の感想はこれに尽きるかな。
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主張はわかりやすいし、今増税するのは確かに変だな、ということはよくわかる。時折陰謀論や政治信念の話が出てくるのはマイナス。あと、対話形式であって対話でないというか、この形式にする必要性が感じられない。ちゃんと書いたら良かったのに。ま、時間がないから、対談してテープ起こしで本にした、というところだろう。語り口が明るいのは良かった。今後著者の二人の活躍に期待する。
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二人の主張は明快。デフレを脱却してGDPを増やせば日本は復活する。
なんで、こういうわかりやすい主張がマスコミで取り上げられず、世の中増税やむなし、みたいな風潮になってんだろ。
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対談形式の本は読みにくかった。慣れてないせいもあるとは思いますが。内容はだいたい理解できたと思います。共通通貨の危うさを改めて知りました。
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日本は資産があるのになぜデフレ(不景気)なのか。
またそれをどうしたらいよいのか。
なぜ財務省は増税をしようとするのか。
また実はユーロという共通通貨にしたことはあまりよろしくなかった。
などなど、マスコミでは伝えてくれないことが読み取れて興味深かったです。
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データから読み取れる内容を元に経済政策を論じる三橋氏と勝間和代のブレーンとして知られる上念氏が対談形式で話を進めていく一冊。
もはや歯止めなく、実名でガンガン批判していくさまは人によっては小気味良く映るが、人によってはやり過ぎと映るだろう。しかし、それすらも計算の上で本書は構築されている。
それにしても、この二人が説いていたようなことが実際に「アベノミクス」として実行に移され始めるとたちまち円安・株高に振れ、この3ヶ月ほどは過熱気味な装いを呈している。つまりは、「金融緩和する」といった一言が大いなる期待を持って市場に迎えられ、支持されているということで、「列島強靱化」とあわせてデフレ克服に向けて大きな一歩を踏み出し始めたところはまさにこの本ならびに他の著作で彼らが訴えていたことをなぞっているようにも見える。
彼らの主張の通り、今後の経済が上向いていくのか、注視していきたい。