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紙の本
最後にシンプルな進行で完結
2009/11/21 00:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっさりさくっと終わったな、という印象の完結である。まぁ、主人公の駿に特殊な能力があって道場に連れていかれた第1巻、北海道で事件に巻き込まれた第2巻、新種の狗牙に襲われて美玖ちゃんが大変なことになった第3巻を受けての本巻なのではあるが、裏を返せば北海道の事件だけの作品だったとも言える。読者参加型という実験的な作品だったことを思えば、魅力的なキャラ達とお別れするのは寂しいような勿体ないような気にもなるが致し方なかろう。とりわけ遊眞師匠みたいな強烈なキャラは今後も見てみたいところ。本来なら作者もこの続きを描きたかったかもしれないが、ま、それはそれで『サムライガード(GA文庫)』で活かせばいいしね、ということで、まとめという意味ではきちんとまとめた本巻である。相変わらず脱線しまくる会話はそのままで、シリアスな格闘の最中にも出てくるとさすがにちょっとウザイのだが、判明する敵の正体、その背後に隠された真実、新たなる敵の登場とそれに対応する新たな狗牙絶ちという構図が分かり易く示されている。狗牙に喰われた美玖ちゃんのその後も(若干の強引さは否定できないが)示されているし活躍もしている。そして駿と香月の恋の行方も実は決着している。自分の気持ちを自覚してからの香月の言動をこそ「竹を割ったような」と言えるさっぱりしたもので好ましく、同時に意外な天然でもあったのネ、という振る舞いである。最後の第4章は、その仰々しい章題に反してほのぼのとしつつも姦しい後日談の短編である。しかし、本シリーズのサブタイトルが最後にきてきっちり活かされているのはさすがだと思った。あと、遊眞師匠の先代師匠が登場するのだが、このイイ感じのちょいワルおやじっぷりと、絶妙なタイミングで会話に首を突っ込んでは遊眞にこてんぱんなツッコミを返されるやり取りが実に可笑しかったことを付記しておく。
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