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2011年20冊目
「良き企業」とは?「良き企業人」とは?「良き社会」とは?
いったいどういうもので、どのようにしたらなれるのだろうか?
この素朴な疑問を様々な文献を引用し論理的に導いている。
1500円のビジネス書と思って軽い気持ちで読み始めると痛い目を見る本。値段に対して重厚な内容だが、若干取っ付きにくさがあるかもしれない。もう少し具体例を織り込んでくれたら読みやすくなっただろうが、解説によると目指すところは徹底的に積み上げたロジックだということなのでこれはこれでありなのかと思う。
この本をベースにして複数人で議論することでより理解が深まるだろう本。
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働き始めて自分に取ってこの後の人生についてのどう考えて過ごしていくかということを考えるきっかけを与えてくれた。ただ図が多く本としては少し読みにくく感じた。話のエッセンスには激しく同意。
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「よき社会、よき社会人とは何か」、「働くこととは何か」といった根本的な考え方について書かれた本。産業革命の時代と現代とを対比しつつ、考察し、著者の考えが述べられている。
図が多く、難解な印象だが書かれていることはいたってシンプル。働くことについて、自分自身で振り返るきっかけを与えてくれます。
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これから社会へ出る人だけでなく、今、企業で働いている幅広い年代層の人にも興味深い内容の書籍である。30年以上も人事分野で活躍されてきた著者ならではの視点も素晴らしい。「仕事の穴」という見方や、実践NJ法も面白い。そして、結論は、やはり「人の本質」に辿り着いている所に共感を覚えた。とても内容の濃い書籍である。
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ドラッカー:知識社会への移行とは、人間が中心的な存在になることにほかならない。
つながり=信頼=承認。
自分の軸になるものは何だろうか。悩む。いまだに悩んでいる。いまだに大学院で学習しながら、仕事しながら悩む。
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私は大学を卒業して、今年でまる16年となりました。その間、体調不良での休職と2回の転職活動を合わせた数か月を除いて、ずっと企業で勤めています。
その16年間でも、仕事を取り巻く環境は大きく変わり、働くことに意味を見いだしにくくなってきました。生計を立てる手段と割り切るのか、生活の一部として仕事そのものを楽しみたいと考えるのか、自己実現やステータスのために成果を上げるのか。個人間での考え方の違いも大きいですし、理想と現実の間にも深い溝があり、考え方が揺らいでいるのが感じ取れます。
本書著者は人事担当者として、長年多くの働く人を見ており、その経験をもとに書かれています。
一読して、主張を詰め込みすぎ、何が一番言いたかったのかがぼやけてしまった印象があります。主張を図にまとめたり、「NJ法」という独自のアイデアを盛り込んだりしてわかりやすく説明しようとしているのは感じられるのですが、その図やアイデア自体が複雑になりすぎ、私自身が著者の主張を咀嚼し切れていないかもしれません。
その中で印象的だったのは、「人間の時間軸」という長いスパンで仕事をとらえ、短期的な利益にとらわれないことと、「しごと穴」と名付けた、仕事を通して見える、働くことの意義を見つけることです。
自分自身としては、仕事の時間は(通勤や休憩も含めれば)生活の半分を占めるわけだから、仕事を楽しめないと生活は明るくならない。そして仕事を通して社会に貢献したい、有り体に言えば社会に貢献している自分の存在を感じたい。とはいえ安定した収入は必要(そのために企業に勤めています)で、与えられた仕事を気が向かなくても取り組むことはある、といった考え方です。
短期的な利益は目的にしていないし、それを目的にした瞬間、仕事はつらいだけのものとなり、仕事を通して見えるものが見えなくなります。著者はこれを「しごと壁」と呼んでいました。また、そういう人々が上場会社の株式を買い、経営に口を出すようになったことで、多くの働き手が不幸になったと感じます。
企業が、自社の活動を通して社会に与えるものは、金銭的利益以外に何かしらあるはずです。それをお題目として示すだけではなく、きちんと実践することが大事ですし、出資者も利益だけを求めるようなことはしないでほしいと思います。
日本的経営が行き詰まったのではなく、米国的経営を取り込んだ際、仏つくって魂入れずで悪いところだけを持ってきてしまった、あるいは米国的経営そのものが現在になって矛盾を指摘されていることが、現在の日本企業が総じて持っている課題だといえます。
働く側も、起業であったり、ノマドや在宅勤務といった従来の働き方に縛られない形であったりと、新しい選択肢が増えています。仕事が生計の手段であり、嫌なことをやらされているので、そこから逃げる方法と取れなくもありません。自分もこれらの選択肢は否定しませんし、多様な働き方が提供される社会が到来することを望んでいますが、現状から逃げるための選択だとしたら、どんな働き方をしていても仕事そのものに意義を見いだすのは難しいと思い��す。
私たち働く側に必要なのは、自分が携わっている仕事や作業が、社会のどの部分を支え、あるいは変えようとしているのかを知ることだと考えます。単に生計の手段として仕事をするのは、人生の半分を無駄にするようなものですし、企業の歯車でいい、と自分をおとしめることにもなります。
企業が変わらないといけないのと同様、私たちも働くことに対する意識を変える必要があります。ひいてはそれが、日本の社会や経済を明るくするきっかけとなると思います。
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学士力の涵養や自己の能力を伸ばすためのヒントとなる
書籍類、職業選択や人生設計に必要な資料を集めています。
*このカテゴリの本はすべて中央館2階のアメニティコーナーに
配架しています。
*貸出状況についてはこちらから確認下さい。
貸出中のときは予約もできます♪
(鹿大の蔵書検索画面にとびます)
〔所蔵情報〕⇒ http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/xc/search?keys=11111038288
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http://www.toyokeizai.net/shop/books/detail/BI/1fabc1cf2eb6a4516bdf2f14b3a4ef3a/
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2011年10月16日のブログから。
http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1404.html
ここでのご紹介が遅れていたお仲間の著書シリーズ、ジローさんです。ジローさんとは飲み友達です。ほとんど飲み会でしかお会いしていません。時折、セミナー等でお会いすることもありますが、たいていはそのあと飲んだりします。出会いは「やゑくら」という八重洲でうどんを食らう会でした。最近の「やゑくら」は、エスパーとミュージカルに傾斜しています。
これはもうジローさんの思いのつまった本です。そして東京大学の玄田有史先生がほんとに素敵な解説を寄せられています。私たち、長年人事をやっている人間にとって最も根源的な問いである「なぜ人は働くのか」、これに真正面から応えようとしている人事パーソンはそうそういません。でも、ジローさんはそれを追いかけます。
ジローさんは詩人で哲学者です。でも論理家です。飲んで話ているとものすごく情の人のように感じますが、玄田先生指摘するとおり、論理の人でもあります。情だけでは人に理解を得ることは難しいケースは少なくありません。人事という仕事には、この両方が必要なのです。経験談や事例に頼らずに、1冊の本に仕上げあげたのはものすごく強い思いの表れです。たまに広尾の商店街で行方不明になったりしますが。
「良き企業」とはどういう企業か。「良き企業人」とはどういう人か。「良き企業人」にどうしたらなれるのか。「良き社会」とはどういう社会か。これが本書で投げかけられる素朴でかつ根源的な問いです。
ジローさんは様々なモデルを提供します。
・3つの喪失…生きがいの喪失、つながりの喪失、企業活力と暮らしの土台の喪失
・2つのジレンマ…利潤のジレンマ、幸福のジレンマ
・2つの承認…成果の承認、人格の承認
・2つの時間軸…人間の時間軸(人間の論理、普通の顔)、産業の時間軸(産業の論理、会社の顔)
・3つの成果主義…ニワトリの成果主義、タマゴの成果主義、生きがい成果主義
そして極めつけは「実践NJ法」となるのですが、いずれかに興味をもたれた人は是非、本書を紐解きください。
そしてジローさんは、仕事に新しいメタファを持ちだします。一般的に仕事にはよく「壁」というメタファが用いられます。ぶつかっても跳ね返させる高い「壁」、ジローさんのいう「きつい、ものうい、いたたまれない」仕事のイメージとひどく親和性のあるメタファーです。
しかし、「仕事を通して(とおして)」「仕事を通じて(つうじて)」という表現も実はよく使われます。ここから転じて、ジローさんは「仕事とは穴」なのだといいます。穴だからこそ、それを通じて進むことができるのです。ここに玄田先生が喰いつきます。玄田先生のあとがきの言葉をそのまま借りれば次のようなことです。
「仕事に必ず自分だけの穴があることは、信念であると同時にまぎれもなく事実なのだと。中澤の言葉には、働くことを前にした若者に限らず、日々の仕事に悪戦苦闘する企業人にとっても、勇気と元気を感じさせるものがある。仕事を閉塞した壁ではなく、穴であると見なせば、その穴からはいつの日か清々しい風も吹いてくるはずだ」。
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採用しても人がすぐ辞めてしまったり、新卒採用を始めたりと、採用に関して、いろいろと考えるところがあったので、そもそも働くとは何か?という点に原点回帰し、何かヒントにならないかと思い読みました。
考え方や、価値観など、形の無いものがテーマなので、1回読むだけでは、理解が難しい内容でした。
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昔研修で聞いたお話。
旅人が道を歩いているとレンガを積み上げる者がいた。
何をしているかと問うと「レンガを積んでいる」と答えた。
道を進むとまたレンガを積み上げるものに出会った。
何をしているか問うと「壁を作っている」と答えた。
さらに足を進めるとまたレンガを積み上げる者がいた。
何をしているか問うと「素晴らしい大聖堂を作っている」と言った。
3人のしていることは同じ。けれどこんなに違う。
願わくば人々には3人目のレンガ積み職人になってほしい。
中澤さんの言っていることはつまりこういうことでしょうか??
目の前の仕事(壁)を世の中と結びつけそれがどんな風に役立つか考えること=穴
私は自分の仕事が今の世の中、そして未来にどんな風に役立つか分からない、実感も得られない。
だから仕事辞めたいと思う時があるんです。
仕事壁はきっと楽なんですよ。思考停止、ただ毎日を生きるだけ。
でもそれだと何のために生きるのか分からない、働きたくなくなっちゃう。
うーん、理解できてるのか分かんない。抽象的なお話だから自分の実感として得難いなぁ。
講演会とか行ってみたい。そしたらまた違う風に理解できるかも?
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB04985415