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大河ドラマを見ている方もフィクションなんだから事実と混同すんなよと言いたくもなるが小和田さんのように史実に忠実であろうと細部にまで拘る姿を見ると考え方も変わってきました。
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「秀吉」「功名が辻」「天地人」三つの
大河ドラマの時代考証を担当した著者が
歴史ドラマ制作の舞台裏を大公開。
はじめてみた大河ドラマは、独眼竜政宗。
このドラマのおかげで歴史が好きになり
本を読むようになりました。
同じ頃、学研の歴史群像シリーズを知り
戦国時代にどハマりしました。
当時は、わくわくどきどきしながら、観
ていたのですが、長じて歴史の本を読ん
でいくと、首を傾げる事が多々ある事を
知ってしまい、現在では大河ドラマから
足を洗っています。
本書は、歴史学者の小和田哲男氏が、時
代考証の裏話をせきららに語っています。
私は、小和田先生に先入観があるためか
著作を敬遠(どうせ時間とお金をかける
のなら他の先生の本を読みたい)しがち
ですが、本書を読むとまっとうな仕事を
しようとしているんだなという事がわか
りました。
まあ、ドラマなので創作や演出が入る訳
で、正確な時代考証が採用されない場合
も多々あるそうです。
大河ドラマが始まって少し経つと、週刊
誌のネタになり、時代考証がやり玉にあ
がったりしますが、担当者としては歯が
ゆい思いがあるのかもしれません。
本書の中で、著者は武功夜話を高く評価
しており、江戸時代後期に書かれた家伝
史料であり偽書ではないとしています。
確かに江戸時代の武士や農民が自家の由
緒を大切にし、伝来の史料を保管したり
記録としてまとめた背景があるので、同
じように、江戸時代に書かれたかもしれ
ません。古文書として偽書ではないかも
しれないが、内容が正しいのかどうか。
著者の主張は、論証が不十分であり、残
念なところです。
本書は時代考証の舞台裏がわかるという
点ではお勧めの本です。
小和田氏は、現在放送中の「江~姫たち
の戦国~」の考証も担当されています。
かなり突飛というか変てこなドラマみた
いですが、どの様な苦労をしているのか
続編を期待したいと思います。
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文章が簡易に書かれているので読みやすい。記録がないから想像力で補うか、記録があるから「?すべきだ」ということは正しいのか。時代考証と演出の折り合いをつけるプロセスから観るドラマ制作の裏側が面白い。