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紙の本
山内が…
2003/12/14 20:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:May - この投稿者のレビュー一覧を見る
緑子のいうとおり山内は最低な男ですが、カッコイイ。堕ちた天使ってとこがまた。城本刑事も事情を知れば切なくて、緑子が惹かれたのもわかります。高須も安藤も、それどころか緑子も、前作より人間的魅力が増したような? だからか、ストーリーの生々しさ、痛さはあいかわらずですが、一気に読ませてくれます。
電子書籍
読む順番で印象が変わると思う
2024/04/27 06:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rosehiptea - この投稿者のレビュー一覧を見る
「聖なる黒夜 」→「RIKO」→「聖母の深き淵」の順に読みました。
この順番に読んで良かった。
もしもRIKOシリーズから読んでいたら、私は山内練が大嫌いだったかも?
緑子のレイプシーンは、許せなかった。
暴力の中で、脅しの中で、恐怖の中で、避妊無しで、金の為の謂れ無き理由で。
この暴力がどれだけ心と身体の傷になるか。
だから、ラストの緑子から練への酒・銃口・煙草の仕返しに胸がすく思いでした!
そして、高須義久。
犯人に偉そうな事を言う度、あんたも複数レイプ犯の罪人だから!とツッコミ。
緑子は今作では普通にしてますが、私は高須義久の名前が出る度嫌な気分。
この人は「RIKO」から一番嫌いなまま。
しかし、物語上仕方無いんだろうけど。
皆さんよく喋る。
話が長い。
練や弁護士まで身の上話しだした時は、お前もかよ、と思ってしまった。
などと、文句ばかり書きましたが。
この時代にLGBTQ+を扱った珍しい小説。
麻生のキャラは刑事じゃなくなったからか、あの頑なさが少し和らいでいて。
でも緑子に恋人の事で図星を指されて震えるシーンは、人間味があって良かった。
城本とか、豊とか、由香とか、物語の主軸にいる人物は愛すべき人達が多くて。
マル暴の松岡は、あったかい人だし。
静香は、猪突猛進で面白いし。
ここに及川さんが加わったら、収集つかないだろうなぁ。
電子書籍
希望がみえる
2016/12/25 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まぎぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここで完結したようなラスト。やはりここで終わっていればキレイだったのに、と思わざるを得ない。
一児の母となり、愛する男性とようやく結ばれて、幸せになった緑子。前作では自らがバイ、ゲイAV犯罪をあばくという設定だったが、今作はTG&L。事件としては、身を堕とした友達を心配するTGの依頼者と、その友人が関係する夫妻の子供失踪。友人はて薬漬けにさせられていた。山内を登場させるためか、薬の売人がらみの設定が盛り込まれる。
いつも感じるのは、この作者さんの作品は、ミステリーで普通ではあり得ない程の偶然が重なってようやく成立するストーリーになっているので中盤以降興ざめしてしまうこと。登場人物が全て知り合いみたいな。本格ミステリというよりは、ミステリ仕立ての娯楽小説という感じ。
緑子は山内にレイプされてしまうが、あまり悲壮感はない。むしろ第三作への前振りのような。
しかし、最後の麻生&山内のシーンはよかった。終わりよければ全てよし。愛し合う二人を久しぶりに見ることが出来た。山内を娑婆に戻すと宣言する緑子は、このCPのファンへのサービスかしら。