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少年エースに最初の読み切りが載った時から知っていたが、ラブコメをどことなく馬鹿にしており、次第に読まなくなった。今月のSFマガジンで15年近くの紆余曲折を経て完結した事を知り、急に読み直したくなり購入。そういえば読まなくなった頃はレギュラー登場人物も増え、惑星間戦争?みたいな壮大な話になっていた気が。その辺りも確認したい。
今読むとジュブナイルとラノベの橋渡しのような作品だったんだな。
年上だがウラシマ効果のため年下になってしまった姉と、護衛の宇宙船バチスカーフ(キャリアウーマン風な人型インターフェイス姿で登場)は好きだったキャラで覚えている。
坊主頭の主人公の悪友と、SFマニアの女の子(2人は家が隣り同士)もいたなあ。
以上1巻を読んだ時点の感想。以下最終巻まで読んでの感想。
素晴らしかった。なんだか子供の頃に読んでたSFってこうだったよな、という感じ。後半の蛇や並行世界の描写は決してわかりやすいとは言えないが、自分で補えばいい事。この作品はもっと評価されてほしいような、あまり大勢にもみくちゃにしてほしくないような。
この第1巻を読むと後半あんなに壮大な展開になるとは全く思えないが、早くも機族の鈴が第5話で、後半活躍する宇宙船ハタカゼやホルニッセも第7話で登場しているなど、作者の頭の中には既に構想があったのかな。
なるたるで負った精神的ダメージが、これで全快しました。
第1話 成恵の世界
これを読み切りで読んだ時は、まさかこんな名作に成長するとは予想できなかった。ああ、ただのご都合主義の宇宙人オチですかってちょっと馬鹿にしてました。ごめんなさい。見る目がなかったなあ。
第2話 恋したっていいじゃない
監察庁の登場。定番の展開。成恵のクラスの意地悪な子(実はいい人)、まだ名前は無いけど初期から出てたんだな。
第3話 成恵の正体
SFマニアのメガネっ子、八木はじめ登場回。もともと準主役キャラの立ち位置だけど、あそこまで鍵を握る存在になるとは。
この回で成恵の生まれ故郷が「惑星日本」と判明。
第4話 闇の踊り手
大事なのは なにを じゃなくて 誰がくれたかってコトだもん という名セリフの出る回。魔砲少女4号ちゃんも初登場。主人公がオタクだと判明する回でもある。
第5話 見知らぬ妹
後半の重要人物の一人、機族の朝倉鈴の登場回。でもこれだと最初は一度きりのゲストキャラのつもりだったような。最初は美少女キャラだったのに、だんだんボケ役に・・・
第6話 なくしたカチューシャ
新田くん登場回。軌道上に待機している星船は、ハタカゼなのかな。
第7話 お姉ちゃんが来た!(前編)
年下の姉、香奈花とお目付役バチスカーフの登場回。バチスカーフは私のイチオシキャラ。
第8話 お姉ちゃんが来た!(後編)
バチスカーフは深次元護衛艦。どの船よりも深く(どこに?)潜れるらしい設定が、後に生きる。香奈花の母は船乗り、制服からおそらく軍人と判��。ものすごく偉い人とわかるのは かなり後。
第9話 成恵絶対絶命
SFコメディでは一種の定番ネタ。成恵のパンツ全開。よくパンツの見える漫画だけど、健康的すぎて全然萌えないのがこの作品の特徴。鈴の再登場。
オマケ劇場 がんばれ!男のコ!
成恵がドジっ子である事を強く印象づけるオマケ。