紙の本
コンサルのフレームワークを使ってみようと思わせてくれる本
2012/07/19 02:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:linwor - この投稿者のレビュー一覧を見る
3Cなどのよく聞くコンサルのフレームワークについて、紹介だけでなく、まずはこれぐらいのいい加減さで使えばいいなど、実際の仕事で使ってみようと思わせてくれる点が良い。またストーリーの中で語ってくれている点もよいと思う。
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本屋でふと本書を見たとき、ミッションが頭のどこかにいったまま、仕事を進めていることもあるなーとか考え始め、手に取ってみた。
物語風になっており、事例を交え、ミッションをどう作っていくかがわかりやすく書かれており、なるほどと思えるところが多々あった。
学んだことを活かし、自分のミッションについても考えてみようと思う。
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■プロジェクトスタート編
・実際に成果を出す三つのステップ
①ミッション・・・自分たちの目指す姿や提供する価値を定義したもので、すべての判断基準となるもの。しっかり作り込んで、メンバーで共有しておくことによって、課題が出てきたとき、方向性が違ってきたときなどにすぐに原点に立ち戻れる。
②ロジック・・・ミッションを夢物語に終わらせることなく実行するために必要。ある程度のロジックがあればよい。
③リアライズ・・・ 実行
■ミッション編
・テーマを絞る、つまりミッションを明確にもったうえで、MECEを用いる
・ロジックは結論が見えたうえで使うべき道具として活用する
・3C(4C)・・・①顧客であるカスタマー②競合他社であるコンペティター③自社であるカンパニー(④自社の商品を届けるためのチャネル )
・ミッションは「誰に」「どんな価値」を提供し、「最終的にどんな状態」になっているかが重要
・ミッションをつくるステップ
①想いをめぐらせ、材料を集める(時間軸を広く持つ/視点の高さを変える/立場を替える)
②想いを整理し、とりあえずの形にする(①エビデンスを洗い出す②機能的(ファンクショナル)ベネフィット/感情的(エモーショナル)ベネフィットを決める③ミッションとして表現する)
③ ミッションを確定する (①エビデンスに支えられたリアリティがあるか②社会に対して付加価値があるか③誰に対してのベネフィットかが明確か④オンリーワンの内容になっているか⑤わかりやすくエッジの効いたワーディングで示されているか)
■ロジック編
・ロジックツリーは「問題発見」と「問題解決」の二つに大別される
・「空→雨→傘」:①まず、誰が見ても間違いのない、客観的な「事実」(空)②次に、その事実をもとにした「分析・解釈」(雨)③ 最後に、その分析・解釈した結果をもとにとる「解決策・行動」(傘)
・ロジック五箇条
①フレームワークは「道具」であって目的ではない。
②WHYを五回繰り返し、思考を深める。
③ツリーにより可能性を広げ、MECEによりモレとダブりをなくす。
④空→雨→傘によりアクションにまで落とす。
⑤すべての考えをストラクチャーで整理し、伝えたいことをシンプルにまとめる。
■リアライズ編
・どんなに美しい戦略でも実施されなければゴミ
・どんなお粗末なアクションでも実行されれば、結果につながる
・キーパーソンを巻き込む
①Register(レジスター)・・・認識させるという意味で、現状と問題意識を共有する
②Engage(エンゲージ)・・・自分事にさせるという意味で、相手の本音と大義名分の両方にメリットのある話をする
③Commit(コミット)・・・コミットという意味で、ゴールを明確にし、責任ある仕事を任せる
・リアリズム五箇条
①Registerを怠らず、しっかりと問題意識を共有しよう。
②Engageで方向性に納得感をもってもらおう。
③やるべきことにしっかりとCommitしてもらおう。
④必要なメンバーを明確に定義しよう。
⑤役割とマイルストーンをしっかりとおき、確実に前進させよう。
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本の形式は一昔前に流行った、「ザ・ゴール」のストーリー形式なのでとても読みやすいです。
それにしてはページ数が少なく、あっという間に読み終わってしまいすぎて、やや物足りない印象です。
内容的には実行力を重視しているところ、ミッションはそれを支える事実がないとリアリティがなく、ただの思いや夢物語でしかないことなどは新鮮であり、一番府に落ちたところでした。
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フレームワークが絞られて説明されていて分かりやすい。フレームワークが大量に説明されている本を読んでもだいたい読んで終わってしまう。この本だと実戦感覚を得られるので実践に活かしやすいんじゃないかな。
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戦略の考え方から実行までを小説とレクチャーを交互に織り交ぜながら進めて行く。
筆者の実際の体験(LCCの日本進出に伴う日本航空会社へのコンサル)
が基になっている。
企業だけでなく、自分のキャリアを考える時の参考にもなる。
1、ミッション
2、ロジック
3、リアライズ
ミッションの考え方
step1 想いをめぐらせ、材料を集める
◎過去と未来から見てみる
◎視点の高さをかえてみる
◎立場を替えてみる
step2 想いを整理し、とりあえずの形にする
step3 ミッションを確定する
ミッションコーンが非常に参考になる
最下層に「エビデンス」
次に「機能的ベネフィット」と「感情的ベネフィット」
そして最上段にミッション
実行のためのフレームワーク
REC
Register
認識してもらう
Engage
自分のこととして向かい合ってもらう
Commit
実行を誓ってもらう
自分のミッションコーンをつくろ
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成果を出すためのステップは、自分たち(会社/自部署/プロジェクト)の目指す姿や提供する価値を定義した「ミッション」からはじまり、説明するための手段としての「ロジック」を用意し、最後に「リアライズ(実行)」できること。三つの要素のどれが欠けてもダメ。根拠に支えられた、リアリティのあるミッションのつくりかたを詳しく解説。
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紹介してもらった本。
実行には、Logic for 整理 →Logic for ミッションへの転換が必要。つまりは、ミッションが大事。
実行段階のRECはRMしていても、共感する内容。
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あんまりこういうコンサル系の本って敬遠していましたが、「実行力」にこだわる著者が書いていたので手に取りました。
「どんなにいい戦略でも実行されなければゴミ」って表現が印象に残ってます。
もちろんフレームワークも学べるし、説明も事例に沿った小説形式で読めるので読み易いです。
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遅ればせながら、読了。「イシューからはじめよ」と同様、本当に目指すべきもの(ミッション)を明確にすることで、目の前の問題を正しい解決方法で片付けられるというもの。"個人のミッション"作成は、難しい。。。
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非常に読みやすかった。
よくあるノウハウ本の基本的な要素も押さえられる上で、それらではカバーしきれない「実行」フェーズの要点がよく理解できた。
REC、大事!特に自分は エンゲージ が苦手!
ためになったよ〜
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コンサル系の本では久しぶりに出会えた名著。特に立てたミッションの整合性を振り返る5原則とRECは勉強になった。明日から営業に使える
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昨日読了。
軽いタッチでやや問題解決・企業変革の初心者向けながら、内容的には良書と思う。
一般的な問題解決本が「課題を整理する」(ロジック)の部分のみ、また一般的なコンサルがそれプラス「伝える(プレゼン)」までで終わってしまうのに対し、変革においては何よりも大切な「ミッションの明確化」がそもそものベースとしてなければならないし、また、本当に仕事で求められるのは「プレゼン」の後、そのプランを「実行(スタート)」し、「維持継続」し、「成果を出すこと」だ、として「ミッション」」→「ロジック」→「リアライズ」の3つのステップが実際の成果を出すためには必要、と強調するのが本書における著者のスタンス。
そして、その全体像、全体の流れをストーリー仕立てで追いかけつつ、レクチャーが入ってくるのだが、ウエイトとしては、「ミッション」作りの部分に最もウエイトを割いている感じ。それは、実際にミッションこそが全てのベースとして大切であるためと、ロジックの部分は他に類書も多いため詳しくはそちらに譲る趣旨だろう。
リアライズの部分は肝(キモ)、あるいはティップスに留まっており、やや薄いのが残念。(実際の問題解決・変革においては本当はここが最も大変)
「どんなに素晴らしい戦略でも実施されなければゴミ」、「どんなにバカげたアイデアでも実施して実績をつくればそれが正解」になる、という著者の言葉は実務に身を置く身として深く共感する。
ただ、この手のストーリー仕立てのビジネス書の主人公って、最近は必ず「新入女子社員」なのは「もしドラ」の呪縛か?(正確にはあちらは女子高生だけど)
三枝匡さんの名著『V字回復の経営』とかも、いま出版するとしたら「経験の浅い女子社員がいきなり赤字子会社を任されて、、』とかになってしまうのかな…?などと思ってしまったり。(笑
あ、最後、ちょっと茶化してしまって失礼しましたが、本書、内容的には良書と思います。「ミッション」の明確化無しで「問題解決」に入ってしまうと迷宮が待っていますので、変革の全体像を再確認するためにも有用。
ところでわたしが最近よく使う「巻き込み」という言葉が本書でもよく出て来ますが、この本を読んだ方が後ですので念のため。
(業務連絡的に内輪向けの補足的ながら…(^^;)
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素晴らしい企画書を作れても、実行力が伴わなければ、ただのゴミ。
本書は、企画から実行に移す難しさを的確に捉えていた。どうすれば人・組織を動かし、実効性のある企画・戦略に結びつけられるかについては、参考になった部分あり。
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あんまり目新しい内容はないし、本の中で再三言われているミッションコーンも恣意性が高い気がしてそれほど響いてくるものがなかった。
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組織の中で新しいことを始めよう、取り組もうとしたときに、リーガーが無意識にやっていることを、体系的に読み解ける本。
ユーザーの立場、具体的にはコンサルティングを受ける航空会社の、女性社員の立場で、揺れ動く心の中を想像して書かれている。
策定したミッションを持って、複数人で共有して、各がモチベーションを高めて実行する。実行を担保するため、人の感情を動かす。顧客が得られるベネフィットをファンクショナルなものとエモーショナルなものに分類して押さえる作業が紹介されている。
コンサルティングという業態が発明されて80年が経つという、経験を積んだ属人的なglayhairコンサルティング。分析型のfactbaceコンサルティング、著者はその双方を融合しつつ、ミッションの実行プロセスを重視し、でき得るならば、ミッションを共有して顧客とともに歩むという形を実践していることがわかる。
エビデンスは、判りやすくエッジの効いたワーディングがポイントだそう。
ミッション実行を継続的な成功に導くためのヒントは、近未来の取り組みに際して、参考になることがいくつもあった。