紙の本
きゅーと!!!
2005/05/13 02:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実はマイジョウ作品の長編をマトモに読むのはこれが初めてで、もちろん、今までに雑誌とかに掲載していた短編とかには幾つか接していたから作風とかについてはそれなりに知ってはいたわけで、だから、「ああ。この人の文章のドライブ感は、短編よりも長編のが生きてくるんだろうなぁ」程度のことは当然予測していたわけですが、で、その予測は無論全然外れていなくてそれどころかマイジョウの独特の言語感覚にすっかりやられてしまいましたわ、わたくし。だって、あれ、探偵役の男の子がフツーに「ルンババ」とか名乗っているんですよ仲間内だけではなく、警察とかにも。「ルンババ」なんて語感、フツーじゃでてこないよふつーじゃ。内容的にはね、実にオーソドックスなセーシュン小説だなぁ、という印象で、あれ、もちろん、講談社ノベルズの袋とじ密室本の一冊として出たのが初出なわけですから、密室とか謎解きとかはこれでもかというくらいにでてくるわけですが、それ以上に興味深いのは、「ルンババ」とそのワトソン役の「僕」と、回想の中にしか出てこない「ルンババ」の姉の涼ちゃん、修学旅行先の東京でひょんなことから縁ができてしまうOLの「椿さん」とその妹の高校生「ツバキ」、なんかの登場人物の関係の推移や心理なんやらなんかで、「僕」と「ルンババ」が十二歳の時点から物語がはじまって十九歳の時に終わる、ということから考えてもモロにど真ん中なセーシュン物で、読んでいて思わずうはうはなってしまうんですよ、これが。
酩酊亭亭主
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ルンババ12。
舞城は最近読み始めたのだけど、ミステリなのかどうかイマイチ判断がつかない。謎…解かれてるの?
文章のリズム感とキャラの魅力はすばらしい。絶妙。
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「煙か土か食い物」の次に読んだので、登場人物の関連性と年齢と時代を考えたけども、よくわからなくなった。
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誰かのレビューで「この作品は青春ミステリじゃなくてミステリ青春だ」と言った感じの文章を見たことがあるんだけど、思いっきり同感。
青春を踏み台にしたミステリではなく、ミステリの体をした青春小説だこれは。
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舞城王太郎マジすげーーーーー!!なんだこのスピード感と訳のわからんトリックは!正直好き嫌いが分かれる作家だとは思うけど、コレは読んで正解。猛スピードでぶっとばしてる中に、すごく真面目で深い一言が刻まれていて、はっとさせられる。このメリハリがたまらん。
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密室殺人を高校生が解いていく。ツバキのおかしな行動で変な事件になったり、ちょっと普通じゃ考えられないトリックで、ミステリじゃない感じ。
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ミステリを求めないミステリ小説。
事件よりも日常の方が、複雑で不思議で面白い。
淡々と描かれたグロテスクはとってもヘコませてくれます。
徹底的に沈みたい時にオススメです。
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お金の無い私に姉が「500いぇんまでならいいよ」と言って買ってくれた本。
まいじょーさんにはまるきっかけとなった。
わけのわからん殺人とかトリックに興味は無いし、発疹の箇所を読んだときにはうええ〜となってそれから一週間ぐらい読めなくて放ってしまったけど、ゆきおが仁丹みたいにそれを飲む箇所で救われて、再び読み始める決心がついたのだった。
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相変わらずの舞城節。とにかくハイテンション。ばかばかしい密室事件とすっ飛んだキャラクター。それでいて要所をぴしゃりと押さえて、ほろりとさせて。ホントエンターテイメントの塊です。
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一応ミステリですが、謎ときよりも話の展開・登場人物のぶっ飛び度、この疾走感を楽しむべし!というのは言いすぎか。最後はちょっとしんみりもあります。
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短編集のような中編で、小気味よい感じの作品だった。エンタメ要素盛りだくさんで、探偵、恋愛、青春、ブンガクの風味を上手く混ぜて作られていると思う。「好き好き大好き超愛してる。」で芥川賞を狙ったと聞いて、はて?ミステリ畑の人にはちと辛いのでは?と思っていたが、こんな感じの作品ならばナルホドとちょっと納得。後半の持って行き方は、青春文学っぽかった。「煙か土か食い物」を読んだ時は、勢いだけで読まされた感があったが、今回は楽しんで読めた感じがするのは、メインの登場人物がバカっぽかったからかもね(笑)
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スピード感ある文章でリズミカルに読めます。笑える部分もあります。ミステリ物なので頭を使う部分もあります。ただ、歯に布着せない表現が使われてたりするので、グチャグロが苦手な人にはオススメしません。ちなみに私は奈津川家シリーズが好きです。「世界〜」にも名前がチラリと出てきたので、ちょっと嬉しかった(笑)
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最高。この才能は恐ろしい。涙ぐんだ。「阿修羅ガール」よりはだいぶ上品だが(笑)、会話がやっぱり下品で笑わざるを得ない。実在する人や作品を躊躇なく引用してるのが面白い。普通、暗喩にするか上品に引用するかするもんだが、舞城の場合はマジでクレームきそう(笑)。展開なんか読めるわけないし、トリックも意味不明(理屈は通ってるが)。本格ミステリ好きや推理小説好きが読んだらキレそうですわ。だからこれはある意味青春物語なんだなぁ、と思う。
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「世界は密室でできている」というのはウソだ。
「「世界は密室でできている」と断言する名探偵でできている」というのはウソだ。
「「「世界は密室でできている」と断言する名探偵でできている」ということを知らずに書いているバカがいる」というのはウソだ。
「「「「世界は密室でできている」と断言する名探偵でできている」ということを知らずに書いているバカがいる」」とわかってしまうバカな評論家がいる」というのはウソだ。
「「「「「世界は密室でできている」と断言する名探偵でできている」ということを知らずに書いているバカがいる」」とわかってしまうバカな評論家がいる」」と思って本を放り出してしまうバカな読者がいる」というのウソだ。
「「「「「「「世界は密室でできている」と断言する名探偵でできている」ということを知らずに書いているバカがいる」」とわかってしまうバカな評論家がいる」」と思って本を放り出してしまうバカな読者がいる」というのウソだ。」というのだけがホントなんだ。」
あれ??
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主人公が中3なだけに、「煙〜」よりも言葉がキレイです。笑。「煙〜」にもちょこっと登場するルンババと主人公が出会う密室事件。トリックが全部凄い。っていうかなるほどって思う。図解がないとほんまわからん。笑