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銀行だけでなく証券会社にも言及している。
銀行の問題点は大企業へのて金利融資で、中小企業への貸し渋り、そこから生まれるノウハウの欠落。自分たちは特別な存在だという観念から生まれる、不合理なビジネスの数々。人件費すら下げられない。
証券会社は自らがリスクをとらない手数料ビジネス。みずからは金融商品も生み出さず外資の下請けのような存在となっていることである。社会的意義を忘れている。
みたいなことを延々言ってました。
労働環境については触れられてないが、なんだか銀行がどうして単なる営業して身を削るだけの存在に成り下がっているのか、自分の中で納得できました。
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お客さんの利益を第一に考えず、とにかく自分たちが儲かりさえすればいいという手数料ビジネスに血道をあげている限りは、日本の銀行も証券会社も10年後には組織としてどうしようもない腐った状態になっているだろうし(今でも似たようなもんだけど)、存在意義もなくなっているだろうなぁ。
自己変革するしか生き残る道はないのに、高すぎるプライドと人件費がそれを邪魔する。端から見る限りは喜劇だが、日本にとっては悲劇だ。
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著者のことは直接存じあげてるが、本当に仕事のできる、そしてバランス感覚のある人。
その著者が20年あまりの内外の銀行員生活で経験した銀行という産業のダメなところと再生の方法を説く。
タイトルはキワモノっぽいが良書。
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これをわざわざ新書1冊で読む必要があるのかは、議論の余地があるとしておきます。
今まで元本割れ商品を扱っていなかった銀行に、投信などのリスク商品を扱えるようにした規制官庁に問題があるかと。考えない消費者への実害なら、郵便局でのリスク商品取扱はもっと影響が大きいと思います。
P68 ノーリスクの手数料ビジネスの例として、街の不動産屋をあげたのには納得。ただ、コンビニ本部も似たようなものかと。総合スーパーでの在庫リスクをオーナーに押し付けての業績拡大だと思っています。