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八年の連載の末、無事完結。
お疲れ様。
最初は、「黒髪の美少女が、拳(ボクシング)で、敵をバッタバッタ倒していく」だけで楽しい漫画だった。
主人公のクロ(黒髪の美少女)が、結構ボロボロになるんだよねぇ。
それでも負けずに、拳を握りしめて、必殺技(イクシード)で敵を倒す。
そういう基本コンセプトは良かった。
絵柄も親しみやすく、分かりやすく、綺麗。
流行りの絵柄だと思う。
漫画としても読みやすくて良かった。
ただ、ちょっと設定に振り回された感じはあった気がするね。
「三位一在」(ドッペルライナー)
世界には自分と同じ容姿をしたテラを共有する三人の人間がおり、ドッペルライナー同士が出会うと、その2人は何らかの形で死亡(消滅)し、残った1人に全てのテラが渡る。
とか。
「契約」
元神霊が人間と契約を結ぶ事。身体の一部を交換する事により成立する。契約したばかりだと元神霊の能力は大幅に落ちる。
とか。
他の漫画との差別化としては必要なのかもしれないけど、最後まで上手く活かせなかった気がする。
結局最後は、過去の因縁(設定?)の枠を取っ払れなかった。
祖先様々の、真性元神霊あたりのエピソードのせいで、「三位一存」とか「契約」とか「同調」とか最初の肝だった部分が完全に霞んだわ。
そして、獅子神黎真(ししがみ れいしん)とはなんだったのか。
魁音寺雪(かいおんじ ゆき)とはなんだったのか。
ちょっと可愛そうだった。
最後はスーパーサ〇ヤ人と、元〇玉w
終盤は、当初思い描いていた(と思われる)設定の消化に力を削ぎすぎた感じがして、勿体なかったなぁ。
全体的には、読みやすくて、面白かっただけに残念だ。