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借金返済のため殺人を請け負った夫婦は、ターゲットの隣室で暮らすことに。二人のテンポのよい会話がかわいらしく楽しく読める。岡嶋二人は本当に「ありえない状況」を書くのが上手いと思う。
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きゃっほい(≧ω≦)b岡嶋作品にはハズレないですねーー。
登場人物の会話がテンポよくってウィットに富んでておもしろい。
ストーリー展開も勢いがあってぐいぐい読み進めてしまう。気が付いたら400ページ弱が読み終わってしまってるんだなぁ(*´ー`)
謎も最後の最後までわからず始終ドキドキワクワクひやひや。
いいねぇーー♪好きだなヽ( ´ー)ノ
一つケチをつけるなら、オチがちょっと・・・。若干肩透かし感が無きにしもあらず。でも、それまでのスピード感やドキドキ感、にやりと笑ってしまうおもしろさなんかを考えれば些末なことですねー♪
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お金はないくせに買い物好きで、贅沢な暮らしをしてきた隆友と鳩子夫婦は、カード会社からの取り立ても厳しく、鳩子の親類で会社経営者の宇田川に、お金を貸してくれるよう頼み込む。
すると借金は肩代わりするが、代わりにある人物を殺してもらいたいと言われた。
当座を凌ぐため、その依頼を受け容れた隆友と鳩子。
殺す相手は独身美人の美由紀。
自分たちが殺したことがバレないよう、また、殺し方を模索するためと称して、宇田川から着手金をせしめて、美由紀の暮らすアパートの一室に移り住み、美由紀の行動を監視する。
同じ2階に住む関谷夫妻、独身男性の小西、そして美由紀をさそってホームパーティなどを開いて交流を深め、それぞれの行動パターンをつかんだ上で実行に移すのだが・・・
美由紀と隆友達夫婦の部屋は隣同士なので、壁に穴を開け、そこからロープを美由紀の部屋に通す。予め作っていた合鍵を利用して美由紀の部屋に忍び込み、鳩子の仕込んだ睡眠薬入りのカクテルを飲んででぐっすり眠る美由紀の首にロープを巻きつけ、後は自分の部屋からそのロープを引いて首を絞めるという殺害方法を考えた二人。後はロープを引き抜き、壁の穴を塞げば完全な密室殺人が成立するはずだった。だが、いざ彼女を殺そうという段階で、良心の呵責からか実行に移せない隆友。
殺人をやめる決意をし、ロープを引いて回収しようとすると何かに引っかかって引き抜くことができない。仕方なくもう一度合鍵を使って美由紀の部屋に入ると、そこにはぐっすり眠っているはずの彼女ではなく、宇田川の死体があって・・・・
結構ずさんな殺人計画だったり、その後の死体処理もいきあたりばったりなのですが、最後には警察にも見つからずハッピーエンド(?)になるあたり、ちょっと安易さを受けてしまう。
いつもの岡嶋作品のような精細さは見られず、ちょっとがっかり。
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主人公の二人が金銭苦から殺人を請け負ってしまうが、どうしても殺せずオロオロする。なのに殺してもいないのに、死んでいたり、違う人の死体になったりするドタバタ劇。岡嶋二人の作品はもう少し登場人物のキャラクターが磨かれているのに、今回はちと不自然なため、感情が入っていかない。
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膨らんだ借金の清算のかわりに、若夫婦が依頼されたのは殺人であった。
ノベルス版の画像がないのでこちらで。時代がかってるのはS62だから。(なにせカセットテープ)
そんなことに関わらず読ませるのは、やっぱりすごいなあ。ラストですっきり、見事でした。
「帰りなさい、殺し屋さん」「ただいま、殺し屋さん」
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もう少し説明が欲しい箇所がいくつか
あとキャラクターがあまり好きになれず
しかし一気読み
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文量の割に読みやすかった。
ん?と思う展開もあったが、許容範囲内かな。
宮部みゆきの解説が・・・
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会話から夫婦のおバカっぷりが垣間見え笑ってしまうところもありましたが、事件が始まってからはハラハラドキドキとページをめくる手が止まりませんでした。
こういうスピーディでドキドキハラハラなミステリーが好きです。
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金遣いが荒く見栄っ張りな夫婦。生活する資金がなくなり、気軽に殺人を請け負うものの、、、という話。主人公夫婦は勉強はできるけどバカ。その場しのぎで先のことを考えられない、という感じで感情移入はできないけれども一気に読んでしまい面白かった。オチがいまいちだなーとは思った。そこまでのジェットコースターっプリとのギャップだろうか。
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あればあるだけお金を使ってしまう若夫婦。
そんな彼らが借金を返すために、人を殺す事に。
しかしいざ決行してみたら、驚きの事態が相次いでしまって
もう何が何だか分からない状態に。
確かに、知っている人が死ぬのと知らない人が死ぬのでは
確実に気分が違います。
とはいえ…すごい理由で引き受ける内容。
そこまで切羽詰まっていた、と考えるべきでしょうか?
いやでも、こんな彼らに頼むのもどうかと思われますが。
もちろん主人公達が犯罪をする側なので
色々な意味でどきどきです。
本人達は下調べによって入ったお金でうはうはですが
そのせいなのか、知り合った後での感情が。
所詮主人公達は、金遣いが荒いだけの『いい人』なので
こうなるだろうな~という予測はありました。
しかし、まさかのあのご対面にはびっくりです。
登場人物きっちり無駄なく使ってます状態で
そういう立場なのか~と。
決行しよう、となった時から、はらはらした。
それまでは犯人側なので、ばれないかどうかうまくいくのか
びくびくしてましたが、驚きの状態になってから
どうするのかどう逃げるのか、どう追いつめられるのか
一体相手は『誰』なのか、と疑問だらけでしたし。
やはり、主人公側が犯人なのは
心臓に悪いです。
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はらはら感満載。
うわうわうわうわ、あかんあかんあかんあかんってなるシーンがいくつかあります。結果的には星3つに落ち着きます。
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岡嶋二人によるミステリの佳作。
隆友と鳩子のもとに、鳩子の親戚筋に当たる宇田川から「ある人を殺して欲しい」という依頼が入る。ふたりはサラ金などへの借金の肩代わりに殺人の依頼を受ける。やがて、対象である美由紀の隣の部屋に移り住むことに成功し、殺人の機会を待つことになる。
途中までは馬鹿っぽい隆友と鳩子の会話に若干辟易するが、殺人を実行しようとする辺りから物語が一転、スリリングに展開し始める。
自分たちが殺そうと思った相手を結局殺すことができず、二人して泣いてしまう辺りはなんだか妙にリアリティがあり、人殺しのハードルの高さを思い知らされる。一方で、その後の展開では隆友が妙な頭の冴えを見せ、徐々に真実に近づいていく。
ラストは確かに話はつじつまが合うものの、何ともしっくり来ない感じがやや消化不良気味か。ただ、救いのないラストになっていないことが読後感をよくしている。
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ろくに働きもしないのに金遣いが粗いバカ夫婦が借金の為に人殺しを請け負う。
これだけ見ると酷い犯人達なのに、キャラが良いせいか憎めなくて複雑な気持ちにさせられた。
正直途中までダラ読みだったが、一気にサスペンスな展開にハラハラドキドキ、ページを捲る手が止まらない!
最後が上手く纏まり過ぎな気がした為にマイナス一点。
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2017年18冊目。
岡嶋二人作品の中ではまぁまぁ。主人公の2人のキャラクターがあまり好きではないのを差し引いても、この先どうなってしまうのだろうとハラハラドキドキしながら読み進めることができた。
ただ、ラストがなぁ・・。ハッピーエンドに越したことはないのだろうけど、自分を殺そうとした相手を許せるものかとスッキリしない感が残る。
電話喫茶なるものを初めて聞いてそれはそれで衝撃だったw
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作品解説(冒頭より一部抜粋)「ある人物を、殺してもらいたい」なんて頼まれて、ホイホイ引き受けるヤツ、そういないだろう。普通なら「ご冗談を」ぐらいで片づけるところだ。つまり、その時の俺と鳩子は、普通じゃなかった……ってことになるんだろう、たぶん。
主人公・菊池隆友は何の才能も無い日本人男性。あるのは膨らんだ借金のみ。妻・鳩子の親戚・宇田川から借金の肩代わりとして、殺人を依頼される。そして作品は一気に暗い展開へ……とはならないのが岡嶋作品のいい所。菊地夫婦は頭のねじが一本外れたような性格だし、殺しを依頼する宇田川でさえも二人の会話にはタジタジ。ミステリーの肝であるラストもさることながら、この作品では人間らしい犯罪者・菊地の心理描写を楽しんでほしい。