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もう最初っから最後まで潔いくらいにエロティカでした。うん。
だと一行で感想が終わってしまう訳ですが、まぎれもなくそれ以上でも以下でもないのでこうあんまり語ることが見つからないようなうーん。
多分結婚に失敗したせいで自分に自信を無くしてわざと地味に生きているグウェンがネメシスとダニエルに出会った(ネメシス言葉だけですが)ことで、自分を解放してセクシーに自由に生きることが出来るようになって、結果愛情も見つけるというのがお話の基本ラインだと思うのですが、初っ端からグウェンさん仕事場の庭の東屋で一人で以下略(ネメシスさんの手紙に影響受けた結果だけど指示じゃなかったはず…)な時点でそのハートフル成分が大分台無しというか本当に潔いというかうん。
とりあえずグウェンとダニエルはお互い自分の理想の外見で同じテンションで色々楽しめるパートナーに出会えて本当に良かったね…。
個人的には、ネメシスの正体にいまいちグウェンが自信がなく悩んでいたときのネメシスさんの指示の暴走やグウェンとダニエルの間の緊張感が面白かったので、中盤以降グウェンがネメシスの正体をほぼ確信してしまって駆け引きがほぼ二人の間のお遊びになってしまったのはちょっと残念。
そしてダニエルさん最初なんか内気そうな風を装っていたのは何か理由があったんでしょうか…(説明あったのに読み飛ばしてたらすみません)。後半とあんまりにも性格違ったのがちょっと面白かったのだけれど、タイミング悪くものすごい好みの女性と出会ってしまって戸惑ってたとかなのか…。
あ、あと集英社のこのシリーズはエロティカ特化ということもベルベット文庫という名付けからしても、基本的にシフォン文庫(TL)の姉妹文庫という扱いで良いのかな…。
シフォン文庫は作家さんにエロかったらどんな話でもいいです!と断言してるようで、ものすごいたまにだけれどとんでもなく面白い話もあったりするので(個人的に立夏さとみさんに好きに書かせてる懐の深さはすごいと思う…いや彼女大好きなのですが)、ベルベットもとりあえずしっかりエロティカだけれど設定ぶっ飛んでたりエロティカ隠れ蓑に好き勝手やってるようなお話を発掘してくれると嬉しいなあと思ったり。