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法律やら、利害関係者やら、なにやらが絡まってくる「大きな建築」に左右されてたまるか、という叫び。
合理的な大きな建築、というのは原子力発電に通じる。小さな建築は、オカミから独立して、自分で成立しようとする。構造、意匠、設備と専門がわかれたら、もう「大きく」なっちゃう。
小さな住宅でさえも、大きいんです。小ささのユニットと、その寿命がうまくマッチしていないと、小ささも活きない。
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太宰府のスターバックスには、まだ行っていないので、早く行ってみたいです。
http://www.starbucks.co.jp/store/concept/dazaifu/
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聡明さ+真面目さ=創造性。という事を教えてくれる隈研吾の新書。彼は非常にモラリスティックで、そうした真面目さが凄く魅力的。建築の面白さを分かりやすく語ってくれた本です。
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「千鳥」という手法がもっと生かせないかと思う。
単位傘もおもしろい。
「ふくらます」の実感は本書からは得られない。実際に見てみた行きがする。
哲学はわかった。それで・・・・・・、日々の生活は??
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一気に読了。
東日本大震災をきっかけとして、大きなシステム、強大な建築に対しての疑問を持った。
人間が取り扱える程度の大きさのユニットで出来上がる「小さな建築」を拠り所とすれば、エネルギー依存の社会を変えることができるかもしれない。
・・・というような、震災後にワラワラと出てきたいかにも岩波らしい考えはどうでもいいです。
ただただ著者のアイディアに感動。
そしてその土台となっている、日本的な感性にも。
(利休の茶室について、もっともっと知りたくなりました。)
読みやすく、そして非常に美しい本です。
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日頃、著者は多くの大きな建築に携わられているものと思いますが、現実的には、やはりそういう中に小さな建築の考え方を生かしていただければと感じました。
一極集中の流れが止まらないと、小さな建築を実現させる環境はますます厳しくなっていくのではないかとも考えました。
社会の中に、自然や人間の生活と密着して存在する「小さな建築」の広がりに期待します。
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視界(思考のフレーム)がちょっとだけワイドに広がる読書ができた!
そのような読書体験こそ読書の醍醐味。
よってとてもいい本。
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著者は巷に溢れる建築は人間と世界をつなぐには大きすぎるといい,(全体が小さいのではなく)小さい単位から成る建築を様々な方法で作ってみせる.それらの小さい建築の思想的背景と苦労が,「積む」「もたれかかる」「織る」「ふくらます」という章立てで述べられている.
建築というものが社会情勢や歴史的事件から深く影響を受けていることを知った.
コンクリートうちっばなしの大きな箱のような建物に覚えていた違和感の正体が分かった.
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パビリオンのような「小さな建築」を集めた本。
小さいというのは、建築の面積や容積ではなく、建築を構成するものの単位。
小さな単位のものを積む、もたれかかる、織る、膨らますことで、小さな建築を作る。
レゴやトランプのカードキャッスル、千鳥などが発展し、建築になるという発想、思考の過程が書かれているところが面白かった。
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建築はこれまで、より高く、より大きくあろうと発達してきたものです。
けれど、隈さんは震災以降、人々は建築の脆さを痛感し、自立可能な小さな建築へと目を向け始めた、と書いています。
小さな建築とはなんなのか。
それは人間一人で扱える『小さな単位』を見つけ、それによって構築された建物だと隈さんは定義しています。
本の中ではこれまで隈さんが行ってきた仕事についてその視点に基づいて書かれています。
例えば、レゴブロックのように積み上げて、中に水を入れることで飛ばされないだけの重さを得ることができるウォーターブロック。
ポリタンクなので水が入っていなければ軽く、組み立ても解体も楽。
ある程度の大きさができるので家にもなる。
あるいは、つなぎ合わせることでドーム型の家ができる特殊な傘。
これも傘という日用品を紐で結び合わせて作っているので、身近で、扱いやすい大きさのものから建築物ができあがります。
今までの建築のイメージからはほど遠いと感じてしまうような新しい建築だと思いました。
そういう新しい建築の実例を見ていると、建築ってなんなんだろうと感じます。
私たちが住んでいる家って一体なんなんだろう。
建築物の中に住んで暮らしているのが当たり前ですが、生きるためには本当は建築物なんて不要なのかもしれない。
自立可能な建築物について語りながら、この本ではインフラに頼らない自立した生活についてのビジョンを示しているような気がしました。
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建物の最後は悲惨、住宅ローンは政府の策略!インフラに頼らない動的な建築を可能にするには~
建築家ってこんなこと考えながら仕事してるんだ…。全く専門外の新書を読むのも、意外に楽しい!
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建築の専門的なことは難しかったが、筆者の作品の意味がよくわかる本だったとおもう。実際にこの目でみたい。また、現代建築までの歴史の記述に関してはとても勉強になった。カーンやイームズの名前を久しぶりに聞いたのでこれを機にまた調べてみようかな。
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今…誰しも東日本大震災と無縁ではいられない。
本書は、次のように語りはじめられる…
―建築をゼロから考え直してみようと思った。
きっかけは東日本大震災である。あらためて歴史を振り返ると、
今まで気がつかなかった、重要なことに気がついた。
大きな災害が建築の世界を転換させてきたという事実である。
これまでの災害と建築の変遷を整理し、本書の目的をこう云う…
―自分という弱くて小さな存在を、世界という途方もなく
大きいものにしなやかにつなぐ方法を探す。
つまり、これまで大型、強固、集中の一途をたどった建築を
人の身体にとって適した、小さな単位として見直してゆく…
その具体的な方策が、構造的に「積む」「もたれかかる」「織る」
「ふくらます」の視点でまとめられているのだ。
経済社会システムにおいて、「集中メインフレーム型」から
「地域分散ネットワーク型」への転換がすすんでいるという…
本書は建築における方向性を示す、示唆に富んだ一冊であった。
そして、それは、電力においても例外ではない。
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積む、もたれかかる、織る、ふくらます。をキーワードとして、氏の小さな建築に焦点を当てて語る。
311以降、大きな建築への批判も込めているのだろう。
今後の氏の建築にも注目していきたい。
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だまされて家というゴミを買わされている。
住宅の大きさが人を不幸にする。
その不幸はリーマンショックに繋がりアメリカ文明の限界を示した。
ばっさりと評する部分が印象に残ります。
自然に依存する弱さが生物の本質であり、自分ひとりで扱える大きさが面白い。
建築的道具ならフスマとか障子とか移動式の畳とか。
臓器より細胞単位、というものの見方。
薄っぺらな表面に貼り付けるだけの意匠は大嫌いで、構造と意匠が一体化していて、構成している単位が小さい方が良いとか。
原宿にあるパイナップルケーキ屋さんの建築の意匠兼構造はこの様な考え方がありそうですね。
木の構造アイデアの大元は飛騨職人の千鳥が発祥だった!