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根強く圧倒的な人気を誇るブラッドベリの魅力を余すところなく紹介する
傑作集。SF、ホラーを中心に、あまり読者の目に止まらないミステリや普通
小説などもまじえて、表題作ほか全22の短篇を収録する。
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「穏やかな一日」「すばらしき白服」「四旬節の最初の夜」「旅立つ時」「いちご色の窓」「雨降りしきる日」
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火竜(dragon )なんか、詩的に描写を重ねて世界と心情を作り上げていて、さすがレイブラッドベリだなーと思ったら、その描写自体をオチにするという、割と性格悪い話
だけど、詩的な表現は一級。憎い
綺麗な悪女、という本
あと、ブラッドベリにとって火星とはなんなんだろう。はっきり意味があるのは間違いないがわからない
白い服は秀逸。テンション高い
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一篇はたった5~6頁ほどですが巨匠ブラッドベリの手に掛かれば彩り豊かな宝石箱のような様相を見せます。22篇が収められた短編集は全体的に明るい作品が多め。そして日本語訳の表現も素晴らしい。もっと注目されてほしい一冊。
『穏やかな一日』
とある画家の絵画に想いを馳せるひとりの男性。バカンス先で起こった奇跡の出会い。一瞬で湧き上がる興奮とその余韻すら楽しめる心躍る一篇。
『メランコリイの妙薬』
娘に舞い込んだ謎の病。この病ばかりは両親にこそ分かり得ない。
『すばらしき白服』
仕事も金もない男たちが“共有”した一着の白服を巡るてんわやんわの大騒動。純白のバニラ・アイスクリームのような、八月の月のような…白服の様々な表現が秀逸です。男たちの賑やかなやり取りを経た先にあるちょっぴり切ない、でも心に響くラストは幸せな気持ちになりました。この短編集のなかで一番好き。
『熱にうかされて』
僕の体が侵されていく…。前作と風合いは一変、ホラー調。
『誰も降りなかった町』
田舎町のプラットホームに降り立ったひとりの男性。緊迫の対峙に背中がひやりとする。
『金色の目』
崩壊の危機迫る地球を脱出し、火星へと移住したとある家族。地球から運んだ動植物、そして人間すらも少しずつ火星に“適応”し始める。新しい文化。新しい生き方。
『旅立つ時』
死にゆくために家を出ようとする気弱な老夫と、それをぎゃんぎゃんと止める気丈な老妻。相性の良い夫婦。
『すべての夏をこの一日に』
太陽はこの日、7年振りに1時間だけ姿を見せる。子供たちの純粋な残酷さ。美しいタイトルに反し心が締め付けられる…。
『贈りもの』
地球をあとにしたロケットの中でクリスマスを迎える家族。ツリーを、プレゼントを心待ちにしている息子にどう喜んでもらおうか画策した両親のひと工夫。
『たそがれの浜辺』
変わり映えのない毎日に海からやってきた不思議な生き物。あなたならどうする?