C3 ―シーキューブ― VI みんなのレビュー
- 水瀬葉月(著者), さそりがため(イラスト)
- 税込価格:627円(5pt)
- 出版社:KADOKAWA
- ブラウザ
- iOS
- Android
- Win
- Mac
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
強さとは何かを既に知っているフィアの「強さ」
2009/03/09 19:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
期末テストを控えた勉強会やみんなでプールなど、春亮とその仲間達全員参加のイベントが目白押しな第6巻。春亮を巡る恋の鞘当ては、あるにはあるが控えめにして、今回はみんなで楽しく過ごすことを意識的に演出しているようである。それは物語途中の、なかなか酷などんでん返しを際立たせるためであろう。前半でのフィアの心優しき振る舞いや、新登場【潰道】先生の悲しきエピソードなどでホロリとさせられた後だけに「流した涙を返せーっ」と言いたくもなる展開である。
今回のテーマはズバリ「強さ」であろう。ここでいう強さは、いわゆる孤高の強さでも毛の生えた心臓の強さでもなく、仲間と共に立ち向かう強さである。普段の切磋琢磨は当然ながら、同時に独りの限界も自覚し、一見歯が立たないと挫けそうなところを励まし合い助け合い知恵を絞って打開していく、そんな仲間を持つことの素晴らしさを示している。そしてそれは友情だけでなく立場を越えた信頼関係を築くことでも成り立つことを、フィアと潰道先生とのやり取り、それもフィアから先生に伝えることで示す含蓄ある演出が秀逸。人のために善いことしようとするフィアが、人から教わったことを、頑なに心を閉ざす先生に毅然と諭す姿が凛々しい。
ところでプールではいろいろとお約束な場面もあったが(クリーチャー最高)、そんなことよりもこのクリーチャーと同等以上のモノをお持ちの潰道先生が、有り得ないほどの悩殺水着(というかヒモ)をお召しになっていながら挿絵が無いことには絶望である。あと絵師さんに一言。『おわびにいんちょーさんおいていきますね…』でプラマイで言えば断然プラスになってるからお気になさらず。このいんちょーさんカワイ過ぎ。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |