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まるで大前研一の本のようなタイトル。
しかしその中身は架空の紳士服小売チェーンに新設された経営企画室を中心に描かれるビジネス風ライトノベル。
100円のコーラを1000円で売るとかいう本と同様、切れ者上司やコンサルタントの力を借りながら、ビジネスの本質に開眼していく主人公の愛と勇気の成長譚。いや別に貶してるのではありません。基本の型を再認識するには、こういうラノベ形式のもののほうが「あるある感」があって理解しやすいし、これはこれで価値あるジャンルだとも思うのです。「性怠惰」という人の本質がストーリーの裏に流れてて、なかなか巧妙な構成だし。
もし続編があるのなら、もう少しグローバルなテイストを加えたらどうかしら。そうするとより大前研一っぽくなると思います。
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「半沢直樹」が好きな人は、きっと好き。
副題 経営プロフェッショナルの教科書 の言葉通り、著者の豊富な経験をもとに、経営視点からの企業改革の推進を、ストーリーを読み進めながら共感する仕組み。
おもしろかった。組織には、いろいろな役割の人が必要なのだ。
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400ページを超える本を一気に読み終えるのは久しぶりです。
内容はかなりリアル。よく企業内で起きることを、嫌味なく解説を加えていくスタイルで読みながら勉強になります。
途中、ちょっとテレビドラマっぽくなってしまうところはありますが、これもあり得ること。
そして、最後、会長を交えてのラストに至るところは一気にのめり込みます。
読み物としても面白い。そして、若手、ミドルには参考になる人間模様、人間力学読本ですね。
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経営者視点でビジネスを考えるということがどういうことかが分かる。経営企画部門が求められていることが分かる。コンサルタントがどういうシーンで活躍するかが分かる。問題解決のあるべき思考ステップが分かる。会社で「ありそう!」って思える悪役が登場する(ちょっと半沢直樹みたい)。
ビジネスマンとしての生き方について考えさせる内容で、のめり込んで読める!
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購入したものの読む前に人に貸したり、気持ち的に読み終わるまで時間かかってしまった。経営素人の人や、人事で悩む人、経営企画って何?と思ってる人にはとっても優しいビジネス小説です。ストーリーの流れはまるで漫画だけど、著者のメッセージは伝わるんじゃないでしょうか。専門人事戦略のようで管理会計系とは全然違うので数字やフローは出てこずひたすらにPDCAサイクルについて書いている。そして人は煩悩であるということを書いている。著者の思いに非常に共感できることがある。サラッとした薄い本に感じながらも良いメッセージは沢山ある。実務書にはなりませんが、経営において実務書はただの参考書であり教科書じゃないし、自分で考える能力は結局違うところからしか得れないと思う。だから歴史や哲学など分野問わず勉強し続けるわけだと思う。A3ノートパッドを使う阿部野のモデルは大前研一なのかな?と想像しながら読んだけど、本当にカリスマなんだろうな。大体どのマッキンゼー出身者の本でも登場するもんね。でもノートパッドの使い方は違ったみたいだけど、どうなんだろう。
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経営企画部の位置づけが社長の分身、特に頭脳の分身という整理、それも、組織を運営する上で最後に分業する組織という整理が非常にしっくりときた。
ともすれば、経営企画や戦略企画という組織は社内の報告書類の取り纏めや新しい管理業務を作る組織に思っていて、本当に何をするべき組織なのかがしっくり来ていなかったが、この本を読むと位置づけがすっきりと整理されている。
その上で、著者がコンサル等で実際に苦労たこと、取り組んだ経験がしっかりと書き込まれており、ビジネス小説として読みやすいし、頭の整理もできてとても良かった。
あと、経費削減と経費低減の部分では、非常に気に掛かっていることが指摘されており、経費削減を進めると「攻めの経費使われなくなる」というのは身につまされる指摘だ。
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成長が止まって衰退局面の企業の立て直し。そ小説と教科書的な二本立てで並行して読める本。企業だけでなく国や各種団体活動にも参考になる。
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企業トップの参謀役である経営企画室を舞台に、企業改革の在り方を描いた、小説風のビジネス書。経営企画的な仕事がどの様なもので、どの様に在るべきで、どの様に考えるべきか、が描かれている。
第一章は企画機能、参謀機能について、端的に語られている。大きく頷けた。その後の章もPDCAの回し方、経費削減のありかた、人事制度、マーケティング、新規事業の立ち上げ、など様々な内容を小説風に語りながら説明している。なかなかに解りやすい。
ただ、小説風の体裁をとったストーリーのほうはいただけない。ちょっとリアリティがなさすぎだと感じました。ビジネス小説としては全く評価できません。もっとも、私も現職以外における経営の現場は知りませんので、本書のストーリー部分にリアリティがあるのか無いのか、判断できない面もありますが。
とは言いつつも、私自身はあまりお目にかかったことの無い、参謀機能、経営企画に関する本質を描いた作品ですので、思うところも多かったと言えます。
気になったフレーズは、「分業のなかで『考える仕事』が企画業務」、「企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから、目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組立てるという一連の動作」、「経営の意志としてやらなければならないが、それを任せられる部門がない課題や仕事を請け負う、あるいは推進するのが、参謀機能」、「人、性善なれど、性怠惰なり」、「成功した創業者」、「会社の憑き物」、など。あとは、働く意義や在り方について少しだけ語られているところがありましたが、そこも印象に残っています。
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お勧めします。
本書は、ビジネス書でありながら、小説スタイルで内容が進むため斬新で読みやすいです。
また、社内の政治的な側面も書かれており「ある、ある」と思えることも多数あります。
さらに、「人、性善なれど、性惰性なり」は本質をつく言葉で心に落ちました。企業組織の発展、衰退はまさに先の言葉にあると思います。
逆に、それに気がついた人間が1人でも一歩を踏み出すことが大切だと思いました。明日から、自分の組織でその一歩を踏み出せるように、日々努力します。
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スーツ会社を舞台に企業戦略のノウハウを小説仕立てで書いた本。私取りも若い人が読むといいかも。深く感動したのは「目先のことに右往左往し全体を見られない稚拙な社員」というくだり。ドキッとしました。納得の星3つ
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マッキンゼーで大手企業を改革した実績を持つ著者。
「マッキンゼーの実践派が満を持して放つ企業改革ノベル」という大々的な帯につられて買ってしまいました。
内容は初歩的経営改善の内容で、マッキンゼーの名前が泣いてます。
大学生のゼミレベルで題材で取り上げるにはいいかもしれませんが、「経営プロフェッショナルの教科書」という副題はちょっといただけません。大上段から振りかぶったはいいが、そのままボークをとられちゃいます。
これから本を買うときは帯の宣伝文句は話半分に考えたいと思います。
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フィクション仕立てで書かれた経営の指南書という立て付けが面白い。著者の実践的なコンサルタント経験も生きている。
人、性善なれど、性怠惰なり
自分たちを律して行く真摯な姿勢が必須になります。
経営プロフェッショナルの教科書と副題があるように、経営企画室が担当する業務の教科書とも言える内容であることが興味深い。
起業から小さな事業が大きくなってくると、組織も大きくなり、経営企画という社長業務のサポート体制が必要となる。組織が大きくるなると腐敗する輩も出てくるので、社長は最後までリーダーシップを発揮するとともに、社員が働きやすい適切な場を作ることが必要。
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ボスに読むべしと貸された本。二代目オーナー企業のあるあるが沢山あり面白いが、勉強のために読むというよりは娯楽本である。
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いつも余計な一言を言ってしまう、高山。上司の目の前で“地雷”を踏んでしまい、新設の経営企画室へ異動させられるが、彼はそこで会社を改革していくこととなる…。マッキンゼー出身、日本を代表する企業のコンサルティングを行ってきた著者がリアルに描く、組織のあり方。
ビジネス書としても、小説としてもとても面白かった。組織はなぜ行き詰まるのか、改革が進まないのはなぜか、そうしたことの本質がわかりやすくまとめられていたと思う。小説とはいえ、とてもリアル。こういう企業、たくさんあるのだろうな。たくさんの企業が同じようなところで行き詰まる。社長が代替わりした時や、リーダーに迷いがある時。ありふれた状況なのに、抜け出せない。だから、やはり「本質」を学ぶことは大切なのだと感じた。本質は誰もが通る道だから。
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マッキンゼーとかにいたコンサルタントが書いたコンサル小説。会社の状況がリアルな感じの設定でとても面白かった