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2012 1/1読了。有隣堂で購入。
タイトルでネタバレしている・・・ようでしていないような、な、殺人事件の犯人として追われる少女と、特異な「観察眼」のせいで通常の人付き合いのできない少年のサスペンス劇。
伊都さんにしては珍しく学園物の枠内で収まるかと思ったら最後は結局世界レベルの陰謀につながっていてやはり伊都工平は伊都工平だった。
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なんとなく推理モノをうかがわせるタイトルですが、そういうわけではなく、イマドキのラノベ的タイトルということみたいです。
主人公の特殊体質(?)が物語のキーとなっているようですが、感じる違和感は何なんでしょうか。。。
舞台を現代にしたいがための設定というだけで、一般的なファンタジー的に魔法とかにしちゃった方がよかったかも?と読んでから感じました。
何にしても、ヒロインのありすは可愛いですが。
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タイトルから予想するのと違って推理ものではありません。なんだか主人公の能力が便利すぎるような。あまり好みでなかったな。
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“「アイツに気づかわれる理由なんてないと思うが」
「葦人の…………人殺しとかに真剣な興味があるのって、もう普通じゃないよ」
——なんか、地雷踏まれた。
「でも片理さんは葦人が破綻しかかってるのに気づいてて、だから——」
「あの、ごめん。やめてもらうわけにいかないか、その話」
何だかどうしようもなくて俺は、そんな言い方をしてしまった。
弱って、フォローしようと言葉を探しまくって、しかしうまく言えない。
「……頼む。俺、無理なんだ」
片理に甘えてるのなんて、自分でも分かってる。知っている。
しかしだからって俺には、どうしようもない。”[P.90]
視界が図形になるところ好き。
“「いや嘘だ。隠していることがある」
俺は頑なとして言い返した。
そしてありすは気がつき——思った通り、怒りの『表情』を浮かべた。
「……また私のことを読んだの?」
嫌悪感と、拒絶感と、憎悪と。
それら全てが混ざりあった巨大な怒りが、一瞬の内にありすの上で膨らんだ。
だが。
その感情の爆発は空気が抜けた風船のように、あっという間にしぼんでいき、消滅する。
あとには木椅子にちょこんと座った、『うにゅ……』って感じの困り顔のありすだけが残っていた。”[P.230]