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タイトル買いの久しぶりのトリコさん。
読み終えて、いまいち好きになれなかったのは多分、や、絶対、ぶらこと自分が似ているところが多少なりともあったからかな。恋に恋して、一生恋していたいら安定とかよりも刺激がほしい、そんなスタンスのぶらこの気持ちわかるし、わかりまくるし。安定より刺激、ときめき、びりびり。うん。
お相手の宗介みたいな男の子知ってる。身近にいる。だからこの本好きになれなかったのかも。
宗介の弟からの電話からラストにかけてもぶらこさんらしかった。ピアノ弾きたくなる。そしてぬか床ほしくなるよ
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なんていうか、もうどうしようもないくらい「恋」してたんだね、ぶらこ。
宗介との他愛のない毎日の一つ一つの甘ったるさが微笑ましい前半と、胸に杭を打ち込まれたような、その杭をギリギリとこね回すような後半と。
あぁ、恋ってのはその真っ只中にいると気付かないいろんなもの全てが圧倒的に丸っと「恋」なんだなぁ、とそんな風に思った。
登場人物それぞれのぶらこへの想いがとても優しくて。
もう恋なんて面倒くさいや、って思う歳になってしまったけど、そうなんだ、恋ってものすごく面倒くさくて暑苦しくて、だけど、生きていくための一つの意味なんだよな、と懐かしく思ったりもして。
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吉川トリコ(@bonbontrico)先生、ありがとうございました。
何とも痛いなぁ。
あ、でもこのお話は後半が主なのね。宗介が生きてた頃とはまるで違う。
立ち直りかけたところからは全然ぶらぶらじゃなく、すごく力強くて明るい。
周りの理解もあってのことだけどね。
なんか私は「喪の作業」を失敗したクチだから、すごく羨ましく読んだ。
あと何故か痛烈に思ったのが、これ、私自身が10~15若かったら、全然わからない話だったろうなと。15年だったらもう夫亡くしてたけど、前出の通り喪の作業失敗してたし、小さい子もいたからじゃないかと推測はしてるのだけど。
今読めてよかったです。
ぶら子さんに幸あれ。
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うーん、どうしようもないなぁ。
ぶらこの色々揺れる想いもわからんでもないけど
宗介がいいやつすぎて全編なんか切ない。
ぬか床再生らへんは生命力を感じて良かった。
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名古屋が舞台、名古屋弁満載。
ピアノ弾きのぶら子、31歳はピアノを用意してくれた宗介と同居中。次男で家持ち、条件としては宗介は申し分ないのに、教室の生徒も気になる…
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所詮、男と女なんてそんなものだ。
壊れたテレビを
叩いて直すみたいな、原始的なやり方をしてしまうのがいちばんいい。
ふらふらと根なし草のように生きられたらいいのに、と願うことはそんなにおかしなことなんだろうか。
どうしてみんな、大地に根を張り、自由にどこにも行けない生き方を選択していくのだろう。
そんなの、窮屈で退屈なだけなのに。
好きだからいっしょにいる。
どうしてそれだけじゃいけないんだろう。
私は自分を自分のためだけに使いたかったし、のしかかってくる重みを支えることも、他人に自分を切り渡すことも、ほとんど恐怖だと思っていた。
だれかと生きていくということは、そのだれかの温かみや重さでこのこころもとなさを落ち着かせることだ。重しを外したとたん、風船女は空に放たれるが、高くあがればあがるほど気温は下がるし孤独は極まる。
言葉の1つ1つが重たく響いた...
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名古屋が舞台の恋愛小説。
「ふわりふわりとイイとこどり」を自称している主人公ぶら子さんだけど、好きなこと(ピアノ)を持ち、それを職業にして、何よりも、酒の肴をキチンとつくり、ぬか床も再生させるのだから、彼女はしっかりとした女性だと感じます。
とても余韻の残る小説でした。
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持っている間はほかのものがほしくなるのに
失うとそれが一番大事だったってわかる。
日常のこまごました繰り返しこそが大事。
うんうん。
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名古屋が舞台の恋愛物語。
さみしがりやのるり子は、次男で真面目な宗介に、グランドピアノを買ってもらった。
「明日、なにが起こるかもわからない」
切なく考えてしまう内容。
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名古屋弁が印象的。起承転結のメリハリが効いていて、ピアノをうまく使いながら最後まで読ませるのはなかなかでした。
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去年の8月の終わりごろ、不快で泣きたくなるような出来事があったので、フラフラと行きつけの本屋さんに向かった。何もしなくていいけれど何かしていないと心がもたない、そんな状態のときに出来るのはいつもの行動しかなくて、ほぼ無意識に足が向いていた。で、何を買うとはなしにボンヤリと棚を見つめていたら、不意に目に飛び込んできたのが面出しされた表紙いっぱいの笹井一個さんの絵。作者は?と見ると大好きな作家さんの吉川トリコさんだったので、迷わず手に取りレジへ。
その後、これまた本屋さんの近くの行きつけのカフェに行き、3時間ほどを掛けて一気に、というか気がついたら読了していた。
全くの偶然で選んだ一冊ですが、その時の私の気持ちに寄り添ってくれるお話でありがたかったです。
でも、その時の感情の揺れを、小説を読む事で一緒に記憶したような気がして、表紙を見ると顔が熱くなります。