紙の本
痩せたい
2014/03/31 10:14
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふとっちょパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
糖質制限をするとよいというのはわかる。
糖質が糖質を呼んでいるのだろうな。
電子書籍
ストーリーテリングがいい
2015/10/10 22:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ns - この投稿者のレビュー一覧を見る
糖質制限の理論はだいたい知っていましたが、
この本は炭水化物を神と崇める対象にまで持ち上げて
一気に落とす。
そしてなぜ昔の人は加工しないと食べられないような
小麦の栽培をするようになったのかという謎の問いかけから
明確な答えが導き出される流れは
とても読まされます
紙の本
若い頃の体型を取り戻すために
2015/09/23 22:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポン吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日頃まったく運動をしないぐうたらサラリーマンが、疲れて帰宅後就寝前にお腹一杯食べても太ることなく、寧ろ痩せることができるというとても素晴らしい食事法、それが糖質制限。後半は著者の壮大な仮説なので、糖質制限のみに興味がある人は前半部を読むだけで十分。
紙の本
人類の繁栄を支えた穀物が悪魔だったとは・・・
2014/03/03 21:05
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジョニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと肉食中心の食事に適しているヒトにとって、穀物を主とする炭水化物は、消化や代謝に非常に負担のかかる、ある意味毒だという。
これが真実であったとしたら、今後人類はどうすれば良いのだろう。穀物抜きの食事で、現在の地球上の人口が養えるはずもない。
ちょっと考えさせられた一冊でした。
紙の本
試して驚く
2015/11/21 16:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紀伊国屋梵天丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
別段、ダイエット本と言うだけではないが、炭水化物とは人類にとって一体、何なのかという視点から、糖質制限ダイエットも紹介されている。少し前にブームになっていたことも手伝って、これは試さねばと表計算ソフトを使って、毎朝の計測値をグラフ化しながら60日継続してみると、何とBMIが28.1から25.3へと約8Kgの減量に成功した。
しかも、確かにストレスを感じずに実行できている。自分の体で体験してみるとその説得力には絶大なものがある。尤もここ1週間以上、足踏み状態が続いているのだが。。。 「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」の併読もお勧めしたい。
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人類の主なエネルギー源は脂肪酸です。糖ではありません。
糖は中毒性のある嗜好品です。
まえがきに書いてある通り、美しくなりたい女性におすすめできる本。
その他生物学の色々なトリビア
・血糖値は食事からの糖吸収ではなく主に糖新生により保たれている
・草食動物は腸内のセルロース分解菌からタンパク質を得て生きている。ウシの腸が最強
・腸の構造上、人間に草食は困難だがうまく移行した人もいる。パンダは肉食から草食への移行に成功している
・獲得できる食べ物と消費エネルギーから、サイズによって何を食べるかの最適戦略が変わってくる。これが母乳が必要な理由
・環境の変化で嫌気呼吸、好気呼吸、そして脂肪酸代謝へ。中枢神経系は進化の過程で取り残されたので脂肪酸を使えない
・狩猟採集移動生活から定住へ、小麦栽培へ。人類史の仮説
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糖質は嗜好品だ
非穀物食への道 豆類(窒素肥料が少なくて済む)、蛆
食事によらない血糖維持システム タンパク質からの糖新生
人体の多くのエネルギー源は脂肪酸 ブドウ糖は例外的
最初の一人がいなければ何もはじまらない
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ここ1年半ほど、糖質をなるべく控える、という生活をしている。
もちろんそれはダイエットがきっかけなのだけれど、結果的に、食後も眠くなりにくくなったり冬場の肌乾燥がなくなったりと、いいことずくめであったのだ。
この本を読んでみて、あらためて、炭水化物や糖質が人間に必要なものではないということが多方面から納得できた。
それにしてもこの本、後半は特に、生命の誕生から進化、農耕の起源、人類の未来について大胆な仮説や提言がなされていて、書名からは想像もつかないような壮大な世界観のもとに書かれておりました。
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炭水化物と砂糖類を取らなければいいという主張を見て驚いた。その理由を人類の歴史までさかのぼって述べている。ただ、これがいいと言って煽るタイプの本ではない。
著者は、血統を上げる食べ物は、ブドウ糖とブドウ糖に体内で変化するデンプンだとして、食べない方がよいものとして米、パスタ、うどん、そば、ラーメンなどを例に挙げている。
著者は、主食という発想を転換する必要があると説いている。日本人の主食イコール米だといろいろな所で主張されているので、ついそう思ってしまう。しかし、地球が誕生してから長い間、米が主食であったわけではなかったことを考えると、常識の枠を外して考えることも必要だな。
著者曰く「糖質は嗜好品だ」とも述べている。嗜好品というとタバコやコーヒーが浮かんでくる。斬新は発想だ。それだけでなく、厚生労働省と農林水産省が発表している「食事バランスガイド」に矛盾点を見出し、糖尿病治療に対しても疑問を呈している。きっと著者の所には色々な団体から苦情が殺到しているのかなと想像できる。
さらに「糖尿病はドル箱」として、糖尿病学会、医者、製薬会社にとって糖質制限で患者が減ると都合が悪いとして皮肉っている。そういえば、近藤誠著「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 [新書]」なんて言う本があったな。病気を治すのは本人であって医者はあくまでもサポートする立場だからなあ。
この本を読んで苦々しく思っている業界関係者の方々も少ないだろうが、何の利権もないモクモク羊にとっては、目からうろこから落ちるとはまさにこのことだ。スイーツ好きもいいが、ほどほどにしないと自分の命を削ることになるからとるものの量、回数ととるものについてよく注意していこうと思った。
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この本にはダイエットの極意と、それがどの程度有効であるか、またその方法は人間の体に適したものであることを理論的に解説しています。私は凄い衝撃を受けました。
その極意はとてもシンプル、本来、人間の体を動かすのに必要である「タンパク質及び脂肪」を摂取すれば、糖質(米・小麦、トウモロコシ、果物)は不要というものです。そもそも糖質を含む植物は、弥生時代以降の環境破壊を伴う農業革命によって作られたもので、人間の体はそれを必要としていないということです。炭水化物は、アミノ酸から体内で合成可能(糖新生)(P85)らしいです。
我々人間は、糖質を含む食物を食べることを長い間続けていたので、完全に断ち切ることは難しいかもしれませんが、糖尿病を薬無しで治したい人や、体重を減らしたい人には「糖質カット」が最も効くようですね。
試しに今週のランチを2日連続して半ライスにしてみたら、午後に眠くなる現象が亡くなったのは驚きでした。この本を読んで糖質制限をすることがダイエットに有効(著者は20キロ減量!)のようですが、私の好きな、蕎麦・パン・スパゲティ・果物まで対象になっているので、糖質制限を守ることは随分と寂しい食生活になってしまうと思いました。
タンパク質、脂肪としては、各種の肉・マメ・魚・野菜は食べれるようなので、それらを中心に糖質の半減を目指していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・糖質制限開始から5か月目に血圧が正常になっていた、やったことは昼食御飯を食べなくなったことと、日本酒を飲まなくなったことのみ、降圧剤飲まず、運動もしていない(P23)
・居酒屋で夕食(野菜炒め、焼き魚、1杯のビールの後は焼酎)を食べて帰っても眠気はこない、仕事はハイボールを飲みながら(P25)
・二日酔いになるのは、飲んだ酒の量ではなく、糖質(ご飯、麺類)を食べたかどうかのみ、なので夜11時まで焼肉と焼き鳥食べても胃袋は空っぽになり胃酸はでない(P27、29)
・米・玄米、小麦(パスタ、うどん、パン)、蕎麦は原則的に食べてはいけない、砂糖が味付けに含まれているものもダメ、肉・魚・卵・豆類・キノコ・野菜類(葉物、根菜類はダメ)はいくら食べても良い、果物は避ける(P39)
・帰宅して飲みたい場合には、ハイボール等とつまみは、ミックスナッツ、ジャイアントコーンは不可(P51)
・コーラ590MLを一気飲みするのと、角砂糖17個を一気食いするのは同じである(P56)
・食べたら眠くなるのは、糖質食により血糖値があがり、インスリンが分泌、その働きにより低血糖になるから、なので糖質を摂取しなくなるとインスリンが分泌せずに眠くならない(P78)
・炭水化物は、アミノ酸を材料にブドウ糖を合成する「糖新生」というシステムが人間にあるので、タンパク質さえあれば自分で作りだせる。必須脂肪酸と必須アミノ酸とは別(P85)
・糖質は嗜好品の4条件(食べなくても生きていける、薬ではない、食べると精神的・幸福感が得られる���食べられないとわかると寂しい気がする)を満たしている(P90)
・薬会社は、治る病気を相手にすれば儲けは少ないが、治らなくても問題にされない病気を相手にすれば、儲けははるかに大きくなる(P111)
・アメリカの無限に思えたオガララ帯水層は有限であった、あと25年で枯渇するという意見が多い(P125)
・糖質制限のメニューの例として、朝:糖質少な目のシリアル、牛乳、チーズ、昼:お弁当のおかず、夜:野菜炒めと焼き魚(P138)
・江戸は極端に独占男性の多い人工都市であったので、寿司・蕎麦・天ぷら等のファーストフードが考案された(P145)
・糖質制限をすると、ブドウ糖不足が解消されるまで、脂肪とタンパク質が分解される、これが糖質制限をすると痩せるメカニズム(P159)
・牛は4つの胃をもつ、焼肉屋のメニューでいうと、ミノ(第一)、ハチノス(第二)、センマイ(第三)、ギアラ(第四)でセルロース分解が行われるのは最初の3つ、胃酸は4つ目で分泌される(P176)
・複数の胃袋を持つのは、牛の他に、ヤギ・ヒツジ・カバ、小型動物では、発行槽で得られるエネルギーよりも、体表面から失われるエネルギーの方が大きくなるから(P178)
・人体を構成する物質は、水:60-70、タンパク質:15-20、脂質:13-20、ミネラル:5、糖質:1%(P183)
・草食哺乳類は、消化管常在菌との共生が必要だが、肉食哺乳類は不要なので、消化管の構造はシンプルで、腸管の長さは短くて良い、肉食と草食動物の違いは、食料を手に入れる段階で苦労するか、食料からエネルギーと身体を作る材料を手にする段階で苦労するかの違い(P185)
・人間の組織や細胞において、ブドウ糖を主に使っているのは、脳・目の網膜・赤血球であり、手足心臓の筋肉は、脂肪酸をエネルギーとし、激しい運動のときに限ってブドウ糖をつかう(P228)
・草食動物は当初は捕まえてすぐに食べていたが、その後に非常時の食料として身近に置くようになった、これが、ヤギ・羊の家畜化の始まり、家畜は生きた貯蔵庫(Livestock)である(p299)
・米は他の圧倒的に繁茂する草本に紛れるようにして生えるので、小麦に似た草を見つけようという意思を持ってみない限り絶対に目に留まらない雑草であった(p308)
2013年11月9日作成
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ヒトは炭水化物なしで生きられるのか?なぜ炭水化物を摂取するようになったのか?がテーマの本。
はじめてタイトルを見た時はいかにも怪しい健康本、もしくはダイエット本のような内容を想像したが、読み始めると確かに、糖質制限による健康改善の話が続いていく。ただ著者の実体験というか、自分の体を使った人体実験の話だけに妙に説得力があるのだ。
健康改善の話だけではなく糖質摂取の歴史的背景から、生物の進化や脳科学についてなど、非常に魅力的な仮説が満載されている。たしかに狩猟生活をしていた人類の祖先が、小麦の栽培方法を発見しなければ、現代のような人口には達していなかったハズである。
著者のホームページに寄せられる糖質セイゲニストの声の中には、ニキビが減った、髪の毛に張りが出た、不眠症や糖尿病が改善したなどなど、ホントかよ!と思わずツッコミたくなるような話もあるが、なにせ元手が要らないのだから、試す価値はあるのではと思った。
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糖質制限をして13kg痩せた父に読めと渡された。なるほどトンデモ仮説なのかもしれないけど、話が生命の起源に遡ってたりして、ある意味ロマンチックで面白かった。
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話の内容が生化学から発生学、人類の発達史となり、いつの間にか文化人類学まで絡めて分かりやすく炭水化物の功罪を解説している。快書。
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ダイエット本のように売られていてもったいない! と思うのだが、著者もまた女性読者に読んでもらって美しく変身してもらい、女性にはもてたい、オッサンはこの本を見つけずに素通りして欲しい、と大上段の構え。でも見つけちゃった。
さて、健康・栄養系はあれが嘘だこれが効くのだと何やら喧騒の世界だけれど、そういうものを超越した、ぶっ飛んだ話が本書の魅力だ。糖質制限というのはこういうものだ、というおとなしめのアイドリングから、やがて牛のカロリー摂取方法、パンダと竹、そしてチューブワームの話に突き進んでいく。脳はブドウ糖を使うが、なぜより効率のよいはずの脂肪酸を使わないのか?
人間は本来定住する動物ではない(ことを、ウンチから説く)、だが小麦の甘さにやられて、そして穀物が大脳の能力を開花させたのだ、と。著者は、いつかくる穀物栽培の終焉にどう備えるか、穀物で培った大脳を働かせて選択せよ、と語る。
糖質制限で健康に、という部分も、それはそれでいいなあと思えるが、最大の問題点は僕にとっても著者と同じく、日本酒が美味しく感じられなくなるという点。
でも、それさえも、この大胆な仮説群の前では末節とさえ思えてしまうほどで。非常にエキサイティングな本だ。
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今までマクロビでしたが宗旨替えしたくなりました(笑)。生物としてのヒトを考える。まさにパラダイムシフトですね。糖質を取らなくてもよい世の中は食物をめぐる争いをしなくてもいい世の中?食べるという快楽を超える。どうやって?ここがチャレンジのしどころですね…。