紙の本
101問の頭脳筋トレ問題集
2004/11/18 23:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがに「史上最高のパラドクス全集」と著者が自画自賛するだけあって、難問が多い。よほどのパラドクスファンでないと、問題集として愛用することは、難しいであろう。我々のような凡人にとっては、必死についていくだけでも、頭脳筋トレを強いられる事になるので、心が疲れているときは、問題の難解さに打ちのめされる可能性があり、読まないほうが良いかもしれない。
それでも、この本の魅力は、正解を問うのではなく、何が正解であると思う人が多いか、つまり著者の言葉を借りれば、「読者自身でなく、大多数の人はどう考えるか」を推測させる設問が盛り込まれている点である。この「100人に聞きました」形式は、組織行動の観点では重要である。多くの人がどう思うかに従って、組織を構成する「人」の行動を予測し、相乗効果を上げ、あるいは、パニックを予防するなど、組織経営の重要な思考アプローチの練習になるからだ。期待としては、全問この形式にして欲しかったくらいだが、本書では101問中の大半を占めるほどには、派手に展開していない点が、やや残念であった。
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直感や錯覚にまつわるパラドクス。心の会計簿、一夫一婦制のパラドクス、墜落ネコの死亡率
http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/puzl3idx.htm
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人間心理が陥りやすいパラドクスに関して、数多くの例題を交えながら解説していく本。
ヒューリスティクスや前提を疑うことなどを通して、いかに自分の考えが偏ったものかを考えさせられます。
ただ、著者の方はきっとだいぶ頭の良い方なので、後半の議論にはあまりついていけませんでした。(というか若干めんどくさかった笑)
人間心理に興味ある人は読んでみると面白いかも。固いけどね。
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心理学を用いた、考えるとパラドックスに陥る、あるいは答えがパラドックスになる設問を101個楽しむ本。そうしながら、人間の心理の不思議さや理不尽さを感じとれたら、読んでみて大成功でしょう。
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なかなか面白そうなので思わず衝動買い(笑)
その好奇から、サクサクっと読めると踏んでいたのですが…中盤から終盤にかけて、???の連続で。。
僕の理解力と想像力は乏しいものだと痛感しました(笑)
ほほー!!と思った問題1問を
哲学者マックス・ブラックの学生が、海外で研究発表をすることになったのだが、飛行機に乗るのをこわがった。
テロリストが爆弾を持ち込むかもしれないというのだ。
そこでブラックは彼女にこう言った。
『誰かが爆弾を持ち込むというのは、ありえなくはない。
しかしどうだね、たまたま2人の人間がそれぞれ別個に爆弾を持ち込む確率はほぼゼロではないだろうか』
『ええ、まあ、2人重なることはほとんどありえないと思います。だけど1人でも爆弾を持ち込めば危険なわけで……』
『だったら、きみ自身が爆弾を持ち込んだらどうだ。2人重なることはまずないのだから、きみの他に1人爆弾を持ち込む確率はほぼゼロになるだろう。それで安心だ』
ブラックはもちろんジョークとして言っているのだが、ブラックのこの理屈は本当は正しいのだろうか、それとも間違っているのだろうか。
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このシリーズは論理的思考にどっぷりと浸かった三浦先生が「簡単に正解がわからないトピック(必ずしもパラドクスや論理学的命題ではない)」を重箱の隅を突く様な執拗さで解説するというものです。
それぞれのトピックが数ページの分量で独立しているので、この手の本としては読みやすい部類だと思いますが、内容に関してはプロでも間違えるような問題を扱っているので易しいとは間違っても言えないでしょう。
三浦先生の考え方自体良くも悪くもクセのある感じなので、論理的思考が出来る・出来ないにかかわらず好みが分かれると思います。
そういう意味で、この本のお勧め度は★★★☆☆であるべきなんですが、個人的に三浦先生と自分の考え方のギャップが勉強になったし面白かったということで+1、このシリーズ内で最もお勧めしたいという意味で+1して五つ星にしました(個人的には『論理サバイバル』の方が好きかもしれない)。
私がこの本をお勧めしたいのは、他のシリーズに比べて様々なタイプのトピックが取り揃えられていると思うからです。従来の哲学領域の問題は勿論、経済学や歴史学から物理学に至るまで、いろんな話題を扱っているので、最悪三浦先生の難しい解説を読み流しても本として成立する(笑)と思います。
シリーズ全体に言えることですが、トピック自体は普段意識的に考えるようなものではないので「考えてみると不思議だな」と思うような発見があるんじゃないかと思いますよ!
とはいえ、私がこのシリーズを買い始めたきっかけは「装丁がカッコ良かったから」です。
写真で見る限り凄くシンプルですが、再生紙のようなざらざらした質感のこげ茶色のカバーがスタイリッシュな本書は、本棚に飾っておくだけでも結構可愛いんです。中古品などを買う時は帯付きをお勧めします。帯なしだと間延びしたデザインですが、白い凹凸のあるお洒落な帯とセットで引き締まったデザインの一冊の本になるのが本書です(本文の構成も問題と解説をハッキリと分けてあって読みやすさに貢献してると思います)。
昔の大学生はお洒落のために英字新聞を持ち歩いていたというけど、今だったらこの本がそのポジションにあってもいいと思います。おまけに中身が読めて面白いんだから、文句ないじゃないですか。
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代表的なパラドクスの勉強にはいいんだけど、途中似たような例題がダラダラ続いてダレた。。。というか飽きた。