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当たり本の確率が高い、知らない世界のディテールが知れる本。これもあたり。ベールに包まれてる怪しい世界について詳細に語られるのだから面白いですよね、まあ。俺も困ったら治験に駆け込もうかな。採血嫌だけど。
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治験で生活している人の本
製薬業って研究開発費が20%くらいを占めるんだけど、薬の原価率は10%程度だから元が取れるんだってさ
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「治験」、承認前の薬の安全性、有効性の確認のためにおこなわれるが、その体験談。なぜ、そこに至ったのか、これからどうしていくかなども書かれていて興味深い。薬を注射して、定期的に採血をして、20日間の入院で50万円は人によってはおいしい話だろうと思う。自分も出来るかなと思ってみたが、最初の数ページで50歳以上の募集は少ないと書いてあり、さらにBMI25以下でないととかの条件もあるらしく、読み始めで挫折(笑)。 昨今はジェネリックの治験が増えていて、安全性が高いとか、ただ、治験されるだけでなくよく勉強していると思う。
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治験で、お金が貰えると言う話を耳にした事があったので、気になって購入しました。
体験者の話は、リアリティがあって面白いです。身体を提供して、お金を貰う事が自分にできるかどうか、と言うか、本書にも書かれていましたが、世間体が1番気になりますね。職業には、できそうにないです。
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薬の実験台になってお金を稼ぐ著者の治験ノンフィクション的な本である。
治験に関するノウハウがマニュアルのごとく満載に書かれている。
やばい世界は面白い。
しかし、プロ治験者の末路については、代わりがいくらでもいるような職業についている者にとっても考えさせられる内容で、グッときた。
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新薬が開発されると、まず動物実験を行い毒性、効果を調べます。
その段階をクリアーして使えそうだとなると臨床研究という人を対象にした研究が行われます。
臨床検査は、3段階あり、すべての段階をクリアーして初めて市場に出せるようになります。
第I相は、毒性試験であり、健康な成人を対象として新薬に危険な副作用がないかを確かめる段階です。
動物実験でわかった致死量の1/100量の薬を使用します。
第II相は、少数の新薬の対象となる疾患の患者さんによる試験です。
薬の効力を調べる段階です。
第III相は、多数の患者さんを対象として新薬あるいは偽薬(プラセボー)のどちらかを、わからないように使用して効果と副作用を調べる試験です。
著者の八雲氏が生業にしている治験とは、第I相の毒性試験です。
治験の種類にもさまざまタイプがあり、とても豪華に入院生活をおくれるものから、うらぶれた病院に閉じ込められて行われるもの、さらには海外で行われるものまであるようです。
新薬誕生の裏にある秘めたブラックな世界を知ることができとても興味深く、面白い本でした。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11693406784.html
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抗癌剤を除き,薬の治験(第一相)は健康な若い男性ボランティアに対して行なわれる。学生時代にそんなバイトの噂を聞いたものだが,筋金入りの体験者による本書を読んでブラックさにおののいた。誇張もあるだろうが,表はともかく,裏治験が…。
報酬ではなく「負担軽減費」が支給され,著者のようにそれのみで食っているプロ治験者が多く存在する。入院して投薬を受け,何度も採血されるが,膨大な空き時間はひたすらだらけて過ごせるため,この「仕事」の魅力に抗うのは難しい。一応,薬の体内動態の把握や毒性評価に貢献するという大義名分もあるが,治験参加者を見ると皆そんな崇高な志とはほど遠い。そして,どんなに経験を積んだところで40を過ぎれば当然のように参加できる治験は激減,プロの末路は哀れなものだ。
第一相試験が,こういった職業的被験者に大きく依存してるのが事実なら,ちょっとこれは変えていった方がいいんじゃないかね…。
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プロローグ:15分毎に採血針が私の血管を突き破る。
新薬、はたまたジェネリックのために・・・採血メリーゴーランド・・・で始まる冒頭を読んで、一日に何十回も採血されるのを想像し、背筋が寒くなってしまった。
痛々しくも驚愕の実態が赤裸々に語られていて、興味深く面白く読めた。 痛みに耐え抜く!というのに、頭が下がる思いです。
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読んだ9割の人が「福本伸行の世界っぽい」とうであろう雰囲気の底辺ルポ。
治験の実態、プロ治験師匠との出会いと末路、日本で最低の病院、海外の先進的な治験などが会話や口語表現混じりの面白く読みやすい文章で語られる。
「プロ治験をするということは、身内をそして世間様を敵に回すことであり、それらを屁とも思わない強靭な精神力が試されるのである。もっといえば、現代の価値観を真っ向から否定し、逆にパラダイムシフト(働いたら負け等)を提唱できるくらいの人でないと、精神的に苦しくなってくるだろう。」
立派なことを言っているが自分はクズだという自覚が切実に伝わってきて趣き深い。
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読んだ限り、治験そのものがブラックなのではなく、そこにハマっていく人がいるということと、臨試協非加盟の病院があること、これがブラック感が出てくる理由だと思います。
著者含め、勝手な被験者の判断で虚偽の申告をする等「ふざけるな」というのが率直な思いですが、そういう人間の多い底辺の深い話を読むことができ、なかなか面白い本でした。
"一般の製造業の世界では、総売り上げに対する新製品の開発に費やす金額は5パーセント程度。多くても10パーセントである。それに対して、製薬業界では、実に20パーセントを超える。全世界での医薬品の売り上げは80兆円近く。これだけの規模の金銭が毎年動くのが、製薬業界である。"
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治験がどのようなものか、非治験者の側から面白おかしくレポートされており珍しい内容となっている。
内容としては主観的視点からのレポート以上のものはなく、他には著者の自虐的な思考が目立つ。
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治験だけで年間150万円、7年間で1000万円稼いだ人の体験談。普通の治験から始まり裏治験、そして海外治験、その後日本に帰ってきて表→裏→裏表→裏と治験を繰り返して生活する。社会の底辺が集まる治験。ロッカーの財布からお札を盗まれるが、日本円2万円抜かれただけで一緒に入っていた300米ドルや200ユーロ紙幣は盗まれなかったエピソードが読んでいて痛々しい。外貨は見たことがないため価値がわからなかったそうだ。セサミンの治験や禁煙補助剤の治験、骨を折る治験や人工心臓の治験など知らない話が盛りだくさん。プロ治験の末路も涙を誘った。
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この世界観は、普通のサラリーマンでは語れない。読み物としては興味深い。ただ、日本の治験技術に少し不安を覚える
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治験で生活をする、ある被験者の体験記。
治験を行う事でお金をもらうことが出来るが、これは給料や謝金といった労働対価ではなく、時間拘束などに対する「負担軽減費」として支払われるそうだ。
。。。といった事など、世間一般的な生活からはあまりにもかけ離れた「治験」という、世で多くの人々を当たり前のように救っている医薬品が生まれるために無くてはならない行程の内情が綴られている。
とは言っても、これを全て鵜呑みにして「治験は怖いもの、医薬品業界は怖いもの」と思い込むのはよろしくない。
逆に「そんなわけない」と世に出回っている医薬品を当たり前に思うのもまた違う。
真実は被験者および担当した者しか分からないが、多かれ少なかれ人々の代償の下に、現在の医薬品がある。
「世の中は正しいことばかりでは成り立っていないものなのかも。。」と考えさせられる書籍だった。
ただ一つ、我々が利用するさまざまな医薬品は、今でもリスクを負う可能性があるという事や治験という膨大な時間と人々を経ているということを忘れてはいけないと思った。
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大学を卒業して以来、ほとんど仕事につかず治験のみをなりわいとしている男性の話。著者は観察力があり文章も上手、お兄さんが医者、英語が出来る人物。
笑いながら読み進め、終盤にかかりエンディングが近いと思いきや最後の最後のどんでん返し。映画ならパンクロックかB-Boy的なヒップホップが大音響で流れるエンドロールに突入、的な終わり方。
2013年発行だけどAmazonで買った本は7年経った今も初刷。この人物はバックパッカー本も出しているので、治験で稼いで旅をしている模様。システムの隙間で生き延びている人物のようだ。