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「どうして日本人はこうも神経質なんだろうか…… アメリカなら普通のジョークなのに 日本人はどうも真に受けすぎてる気がする」11
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「常に周りの空気を乱さないように気を使ってるし 何かあるとすぐ謝るし 気を使いすぎて言いたいことがはっきりしないし…… それにオレに対して妙にびくびくしてる人も多い… あまりに繊細すぎる!なぜ!?」12
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私は非常に奇怪な特徴に気がついた それは日本人の国民性の矛盾である 日本人は不遜であると同時に礼儀正しく 頑固であると同時にどんなことにも順応する力をもっている18
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分析していくとひとつの行動原理のようなものが見えてくる それは「周りにどう思われているか」ということだった22
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「好意を借りるとか返すとかって本当独特の考え方だよ まるで借金や債務のようじゃないか?」72
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「ハヤシダ この前君は日本の義理の文化はこの先もずっと変わらない気がすると言ってたよな そのことを重荷に思うかい?」187
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「たしかに日本人は恩や義理のルールを自分たちに課し ストレスをためこみやすいかもしれない でもそれは現代の日本人がその文化の本来の目的を忘れているからだ」188
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最初の数ページを読んで、外人さんにわかりやすく説明していく本なんだろうと思って購入した。
内容は確かに外人さんにわかりやすく日本人のことを説明していたが、私が求めていた内容とは少し…いや、結構かけ離れていた。
面白くはあったので、次は原典にあたろうと思う。
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まんがで読破シリーズ1冊目
まんがの方が抵抗感なく入っていける、ということで試しに買ってみた。1時間ほどでサッと読めるのが利点。他人にも薦めやすいし。
アメリカ人のティムが日本社会で遭遇する違和感と向き合っていく。日本の研究するに際してティムが手に取るのが「菊と刀」…という筋書き。
「恩」や「義理」のことを「借金か債務のよう」というティムの見方は新鮮だった。というより、そんなことを意識することもなく自分に「恩」や「義理」の考え方が染み付いてるんだな、ということか。
次は原書に当たってみるつもり。
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アメリカではじめての日本比較文化論だそうだが、概略をおうのではなく、アメリカ人のティムが日本社会で遭遇する違和感と向き合っていく過程で、日本を理解しようと手に取るのが「菊と刀」といった筋書きで、ドラマ仕立てになっている。
アメリカ人が感じる違和感をある程度理解するにはいいかもしれない。
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まんがで読破を読破するシリーズ。
日本文化を欧米に伝えた研究書として、菊と刀というタイトルは知っていたけれど、この本だと日系企業に就職し、異文化コミュニケーションに悩み、克服したティム君の物語にしかなっていない気が。
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2020.15
・日本人は柔軟性と頑固さを併せ持つ民族である。
・日本は子供の時に自由にされ、大人になるにつれて常識や評価などで窮屈になる。
・謙虚さから幸せを追求してはいけないという価値観がある。
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アメリカ人の青年が日本の会社で働く中で、恩や義理を重んじる日本人の独自な国民性を理解しようと「菊と刀」を手に取って自分なりに解釈していく物語だった。
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私自身も普段から恩と義理が当たり前な生活を送っていることに気付かされた。良くしてもらったから、何か渡さないといけないよなーとか、大学の時もゼミの先輩は先生に恩を返そうとしていたが、私は結局方向性の違いから先生から離れてしまって恩を返せず、絶対先生怒ってるよなー気にしてるだろなーと頭から離れない。
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借りを作ったままな状態は気が晴れないことに対し、「誰の情けも受けず自力で全部解決したい」という謎のプライドが働いているという指摘はその通りだと思った。。。
私も心のどこかで「人に助けを求める=迷惑を掛ける」という恥を持っていることに気付いた。
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ただ、義理と恩は決して悪い考え方では無く、「他人への感謝を忘れずかつ自立して立派に生きようとする心である」と、本の終わりに肯定的に締めてくれたので心が晴れた。
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原著を読もうと思わせてくれた。