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銀座、つい足が向いてしまう街。十代の頃は、上野のアメ横、原宿・渋谷、新宿、池袋が好きだった。その後は、青山、代官山が好きになった。中年といわれる歳になったころから、銀座が一番好きになった。格好つけているわけではない。ただ、不良っぽい若者がたむろしていることがなく、落ち着いた感じがするからだ。どこの街も変わった。銀座も変わった。十代二十代の私はファッションに興味があった。その頃、銀座にはシップスやビームスが出店した。ラルフ・ローレンやポール・スチュアート、それにテイジン・メンスショップの路面店もある銀座は、アイビー好きにはよい街だった。その後来たDCブランドブーム。その頃は、新宿や渋谷のマルイでばかり買っていた。それからは興味が食にも出てきて、やがては生活日用品などにも目が向くようになった。するとやがて、それらのものがもっともバランスよく並んでいる街は、銀座ではないかと思えてきた。手が届く届かないかは置いといての話である。一般庶民の使うものから、セレブ御用達の最高級品までが揃っている街、そう思うのである。「モノ好き」な人、グルメな人には最適の街である。今後も街の変化は止まらないだろうが、銀座らしさはなくならないでほしいと願う。