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始まってしまった入部二日目にしての公式戦。踏み込む勇気を描く第2巻。
踏み込む勇気。何事も怖くてしょうがない主人公朝日が初試合に出来ることは限られています。そんな彼でも強くなるために一歩を踏み出す。スポーツ物の主人公としては彼は良い思想の持ち主です、自分の根本である母を侮辱されて怒りを覚えるところをみても純粋な人間性を見せてくれます。そんな典型的な弱いものだからこそ踏み込む一歩が良く映ってます。レスリングという人を傷つけずに圧倒するスポーツを高い画力で表現しているのもありますが、キャラクターでも見せてくれています。
月チャン連載ということで刊行ペースと内容の消化が遅く感じてしまうネックがありますが、こういった主人公ならば段階的にやらないと感情の移入がしにくいのがまた問題ですね。出来れば週刊誌でスピーディ―やって欲しいところですが、月刊誌でしっかりやって欲しいのもあります。ただただ願うのは打ち切りにだけはならないでほしい。本当に。