紙の本
死ぬのも大変な時代になったものだ
2015/09/12 17:54
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投稿者:雑読家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
身内が胃ろうをすすめられて初めて勉強する人がほとんどだと思うが、この本を読むことで医師の説明の背景事情がわかるようになった。自分で咀嚼してものを食べるということが、単に栄養補給にとどまらない人間にとって健全な頭脳活動を維持する重要な役割をもっていることに驚くばかりだ。
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胃ろう むづかしい選択だと思うけど、今は、胃ろうに対する拒否反応が、強く ハッピーな胃ろうにも 拒否されるご家族が多いのが残念。
元気な時に よく話し合っておくべきなんだろうなと実感する。
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胃瘻は漠然と栄養摂取できない人のための処置と考えていたが、癌のように家族の病気という一面もあるとのこと。
終末期医療はほとんどの人が希望しなくなってきている昨今。
気管切開や人工呼吸と比べると胃瘻というのは確かに意味合いが違う。
これを拒むのはなかなか勇気がいるだろう。
著者の主張する内容には非常に共感できた。
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胃ろうを選択するかしないか、公平な立場で話してくれている本だと思う。選択したからといってそれが終わりではなく、そこからどうするかが大切である事を知る。胃ろうをしていた身内がいたので、もっと早く知っておけばなぁというのが正直な気持ち。
胃ろうの選択はある日突然訪れることもある。
そんな時に調べたりする余裕があるとは限らないし、冷静な判断はなかなかできない。
元気な時に家族と話したりしっかり考えておくべきことである。
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図書館で借りてきてから、読み出すまでに一週間かかった。
なぜなら、自分たちの選択が間違いだったと言われてしまうのではないかと思ったから。
でも、勇気を出して、読んで、とてもとても参考になった。読んでよかったと思った。
ハッピーな胃ろうとアンハッピーな胃ろう。
自然死、平穏死、尊厳死。
死生観。
生と死は決して対立概念ではなく、表裏一体。
考えさせられた。
このような先生との出逢いがあれば在宅介護はどんなに救われるだろうか。
福祉用具としての胃ろうという捉え方には驚き、でも希望も見えた。
嚥下リハビリ、口腔ケアの重要性も改めて強く感じた。
本人の状態をよく見ること。
自分はどう年を取っていきたいのか、よく考えておくこと。
大変参考になりました。
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最近、悪者扱いされている感のある胃瘻。しかしその選択が目前になった時如何に判断すべきか。本書は胃瘻の種類、費用、事後のケア、リスク等々、そして何よりもハッピーな胃瘻、アンハッピーな胃瘻について素人に向けてわかりやすく解説してくれる。誰もが当事者となり得る胃瘻問題について社会の関心が高まり法制化が加速する事を真に望む。