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両親を亡くした三人の姉弟が暮らす家。
その庭には "らいほうさんの場所" と名付けられた不思議な場所がある。
占い師の姉を中心に巻き起こる騒ぎ。
この姉弟はなぜか不思議。とても不思議な物語。
2015.4.23
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嫌な予感しかしない描写と展開なのに、こじんまりと片付いてしまって肩透かし。視点がぽんぽん移り変わるのは慣れる。
うーん、この爆発未遂感。
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果たして恐ろしいのか、滑稽なのか。
ハッピーエンドなのか、そうでないのか。
げに恐ろしきは生身の人間です。
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2016.5.15読了。どんなの?と聞いて母がうーん、あんまり…?と評していた通りだった。結局らいほうさんの場所は何なのか明かされなかった。最初は人間の遺体か何かと思っていたが、最後は何も埋まってないのかなと思った。人が神を必要とし作り出したようにこの家族は拠り所なのか畏敬の対象なのか繋ぎ止める何かなのかは分からないがとにかく都合のいいものが弟が何か埋めた場所であり、埋まってるものには実は大して意味はないのではないかなんて思ったりした。そして志津の占いとしての言いくるめ方や人心掌握術はなるほど上手いなと思ったりもしたが、全ての登場人物が哀れで私にとって反面教師にしかならないような作品は私にとってつまらなかった。
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作者らしい筆致で物語が進んでいくが、ここまで、読後に??がついて、ミステリアスな小説はたぶん初めて。
三人兄弟姉妹が、結局皆、変。モヤモヤが残りすぎ。っと作者はこれを狙ったのか。。。
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ネット占い師の長女、バツイチの次女、肉体労働をする弟。お互いへの不満で軋みがちな三姉弟の関係は、次々と降りかかる災難で壊れる寸前に。すべての不運は、庭の一角にある「らいほうさんの場所」が引き寄せたのか?仄暗い恐さがヒタリと迫るミステリアス長編。
う─、と低くうなるような声を出しながら
リビングに入ってきた俊は、志津の横へ、
巨大な老犬のようにぺったりと寝そべった。
P 251より
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物語の終わりの方まで、どこへ向かっても行き止まりのような息の詰まる内容で、読んでいて苦しかった。
最後に志津のらいほうさんの場所に対する考え方が変化したことで、頑なだった心が緩んで道が開けたように感じる。
真奈美は志津に反発心を抱いているものの、心のどこかでは志津を寄るべとしているのではないか、と思う。