投稿元:
レビューを見る
教育とは福祉とは何か、それ以前のことかもしれませんねぇ。大人でも子供でも読める本です。昔日本はこういう国だったと思いました。
投稿元:
レビューを見る
鉄三は学校では、一言もしゃべらないけど、新聞にのるくらいハエの事を知っていて、すごいと思った。公文で読んで良かったと思った。
投稿元:
レビューを見る
新任の小学校教師小谷先生が、
子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
本当に生きるという意味を見つめ直す物語。
教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
さまざまな要素が重層的に重なって、
しっかりとした学校ものになっている。
すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。
小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。
投稿元:
レビューを見る
新人女性教師と子どもたち、とくに処理場にすむこどもたちとのこころの通い、こどもたちに慕われる足立先生。塵芥処理場。
「美しくあるためには抵抗が必要」
じぶんを見つけていったときにだんだん夫とすれ違っていくあたりも、なにかを犠牲に生きていっているんだなと。
だれかの命を食べて、生きている。
C8793
投稿元:
レビューを見る
去年4年生の子たちが、1人が自発的に読んでから次々の借りて読んでいたもの。担任の先生の紹介?塾で???
今の子たちでも読みやすいらしく、よく読んでいました。
もう少し怖い話というイメージでしたが、改めて読むと、教育の場面に感動します。今は、この時代より生活環境は良いかと思いますが、子どもにとっての学びの環境は悪くなっていると言わざるを得ないようです。私も学校図書館から役に立ちたいと思いを新たにするようなお話でした。
途中、おじいさんの朝鮮に対する思いが語られていて、灰谷建次郎も平和を求める多くの作家のように著書の中に自身や信念を込めているのだなぁ。とも感じました。
終わりがはっきりとはせず、モヤッとしますが、4年生くらいから勧められるとおもいました。「窓ぎわのトットちゃん」の方が内容はやさしめだと感じました。
投稿元:
レビューを見る
泣いた。
膵臓食いに続き、またしても電車の中で、人様の前で涙。
やーめーてーよー...いい話すぎるじゃんか。
ほっこりというか、じんわりというか、心温まるいい話。
どうだコノヤロ泣けるだろう、とグイグイくるのではなく、
じんわりじんわりきて、ふいに訪れる涙。
もーこういういい話は皆さんに読んでもらいたい。
汚れた心が洗われます。
投稿元:
レビューを見る
前回同様、ブクログで学校小説5選に入っていた作品。
なんと良い作品なんでしょう。
時間を超えて、これから先もずっと残してほしい名作。
カバー絵も挿絵もすごく良い。
一冊まるごとすばらしい。。
私の周りの人にも是非貸し出して、多くの人に読んで欲しいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
とてもいい話でした。
先生は大変な事のほうが多いと思うけど、やりがいのある職業だと思います。
小学校教員を目指している娘に渡そうと思います。
投稿元:
レビューを見る
いるかさんの本棚で見かけて気になっていた一冊。心が温まりました。1974年刊行。教師経験を持つ灰谷健次郎作。日本児童文学者協会新人賞、第一回路傍の石文学賞受賞作品。もしかしたら子どもの頃に読んだことがあるかも。塵芥処理所のある町の小学校を舞台に新卒の女性教師が個性豊かな児童たちと共に成長する姿が描かれています。22歳の小谷先生。自分がこの歳の時はこんなに立派じゃなかった汗 兎の眼とは、小谷先生の好きな西大寺の善財童子の眼。静かな光をたたえた優しいその眼を、人の眼ではなく兎の眼と見て、それを美しいと感じる小谷先生の心の美しさ。作中で出てくる小谷先生の恩師の言葉「人間が美しくあるために、抵抗の精神を忘れてはいけません」この場合の抵抗とは、周りに流されず正しいと思うことを貫く、ということなのでしょう。貴賤で人を差別せず、受持ちのクラスに進んで障害児を受け入れ、子どもたちにまっすぐ向き合う小谷先生の姿勢が、石のように押し黙って喋らない鉄三の心を開き、他の生徒やその親たちも変えていきます。YUMEさんが描く子どもたちの表情が生き生きしていてとてもよかったです
投稿元:
レビューを見る
昭和の時代の、小学校新任教員とある児童の交流について描かれた小説です。さまざまな児童がいて、一人一人にどのように接していくか、考えさせられる1冊だと思います。私自身が学生時代に出会った本です。教職を目指す方にはぜひ1度読んでもらいたいです。