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共著者どちらもかなりの碩学で、メロディーの成り立ちから楽典、素数から無限にいたる説明、中盤の音楽史、数学史の説明ともとてもわかりやすい。
ただ、碩学であることと新しいものを生み出すことは等価ではなく、終盤の対談で未来を語りだすと随分とありきたりで竜頭蛇尾の感。
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本書を読んで、数と音楽の絶対的な連関を認識出来た。学問的にも、古代ギリシャでは音楽は数学の一部だったようだ。音楽はマクロコスモとミクロコスモを具現化させる。確かに、楽器を演奏してると、時々あの世へと意識がスリップするような感じがしないでもない。また、音楽は視覚芸術以上に感官を刺激する。音楽を過小評価してはいけない。
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音楽と数学の(知らない人には)意外な関係性が分かって面白い。ただ、義務教育を超える範囲の数学を知っていて、かつ楽譜が読めるぐらいでないと楽しめないだろうと思う。
どちらも趣味として有名なトピックぐらいは知っているなら、ぜひオススメする。
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音楽は「快」の感覚で消費され、数学の存在は意識されることがない。音楽理論が数学的に解ける、ということも面白いのだけど、なんといっても、数学は普遍的で統一的であり、一方音楽は単一起源ではなく、ところ変われば、でもある。だからこその「交差」ということか。
僕は数学を学ぶことが好きでなかったし、これからも学ばないと思うけれど、今から数学を学ぼう、という人にはぜひ触れてほしい本だと感じた。そして音楽を「快」だけで配っている方にも。
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"この宇宙の最低振動音は、ビッグバンの始まりの大きさであるプランク長(10のマイナス35乗m)から、現在の宇宙の大きさ(10の26乗m)までの膨張が発する波動で、その10の26乗mが最低音を奏でる波長です。最高振動音は、超ひも理論(スーパーストリング・セオリー)の予測する、10次元時空にあるという、素粒子の最小単位である1次元のひもの振動です。この波長はおよそ10のマイナス35乗mと言われています。現代物理学に従えば、これが宇宙の音楽(ムジカ・ムンダーナ)の振動音域と考えることができます。"
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中学の音楽の先生が「1オクターブの中にある12の音は均等に割ったものではなくて、ズレているんだよ。だから、ハーモニーがちょっと気持ち悪くなってるんだよ。」と言っていたのが、ずっと頭に残っていたけど、その理論が目に見えて嬉しい。感動した。
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占星術勉強するのがちょっと脱線して読んだ。「歌うネアンデルタール」の話がちょろっと出てきてあれも読み切りたい…と思った。(途中)
5度ってなんのことかわかってなかったのとドレミの意味がわかってなかったのでその辺勉強になった。ド-ミ6いわゆるトラインの位置にくるのにミ-ソはならないな…と思った。まあそもそもピタゴラスコンマがあるのでホロスコープと相関させるのは無理があるのですが。
音楽の初歩的知識は頭に入ったけど数学はちょっと微妙。既有知識がないので…logってなんだっけかな。
等差音階と等比音階とか…純正律とか平均律とか…。
あと中国の十二音階の話が出てくるのでそこらへんはメモした。
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数学的な観点からみた音楽。民謡を例に出しながら音階が発生していく様子や、2008年にノーベル賞を取った小林・益川理論(物質は反物質より100億分の1ほど多い)という例から対称性が崩れることで生まれる美に話を広げたりと面白い話が多かった。他にもバッハ、ヘンデルの時代にはオイラーがいたとか、作曲家と数学者を横に並べてて、へぇー、そうなのかぁ、と見る視点が変わった気がする。難しい数式も出てくることもあるけど、音楽とは何か?これからの音楽に必要なものは?としっかり問いかけてあって色々と考えさせられる一冊だった。
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中世の大学では音楽は理系科目だった。音楽は比率と調和を求める意味で、数字と同根だからだ。それが現代ではどうなっているのか、その事を編曲家とサイエンスナビゲーターの二人がコラボして書いた本。
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文系分野もままならず、数学Bすら学んでいない僕には些か理解が難しい部分もあったが、それでも十分に楽しめる内容だった。特に、数や音に潜む無限、数の宇宙の話は理解もしやすく、面白かった。ただ、やはり自分の不勉強を痛感するばかりで、いつかまた改めてこの本を読み直したいと思った。