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紙の本
お金は大事にするが、お金に支配されない
2010/06/27 11:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は経営者として成功し、現在は百を超える上場企業の大株主でもある。彼は「たまたま世間のお金を少しばかり多めにお預かりしているだけと思って」いる。「そのお金をどのように使い、世の中に役立てるか、責任がずしりと自分の肩にかかっているようにも感じている」と言うように、事業で得たお金を投資を通して、社会に還元しようとしている。第4章では「自分に使う権利はあるが、独占する権利はない」、「上手に使う責任」があると考えている。
そんな彼の投資手法が気になるが、第1章では「株価が会社の価値を正確に反映することは少ない」という見方をしている。企業の将来性には着目しないとも。「投資先の会社の明日なんて、その会社の社長にもわからないもの」と身も蓋も無い。それでもなおリスクのある投資をしている。投資には「利他的な性格」があり、旦那(スポンサー)になることだといい、「旦那投資法」と呼んでいる。旦那の余裕があるから可能なのだが。
世間でいうところのお金持ちな人物だが、お金との距離感をしっかりと保っている。タイトルがそれを表わしている。彼もお金に苦労した時代はあった。成功も失敗もあった。しかし哲学がしっかりしていたから大きく失敗することはなかったのだろう。お金に振り回されて、自分を見失い、人間が夢幻になってしまってはいけない。
また、本書では「いつの時代にも通用する古くて新しい生き方の基軸」を伝えたいとも述べている。(これこそ「保守」、守り伝えるべきものであろう)失われた20年。日本人は目標を失い、頼るものを失い、迷い、間違い、フラフラしている。そういうときだからこそ、「あたりまえ」、原点に戻る必要がある。
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