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出版社の辞書編集部を描いたお仕事モノ。
辞書をどうやって作るかなんて気にしたことも無かったし、その気の遠くなるほど地道な作業には感動した。
そこに目を付けたのは素晴らしいが、読み物としてはフツーな感じ。
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「舟を編む」というタイトルが不思議だったが、読み進んでいくと、なんとピッタリしたタイトルなのだろうと納得。装丁も意味深い。
辞書編纂における1つ1つの言葉や紙の質などにかける時間・情熱が感じられる。簡単に電子辞書やPCなどで調べるのではなく、改めて辞書を開いてみたくなった。
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久しぶりにしをんさんの作品を読みましたが、
これはいい!
〈言葉〉に愛情を傾け、真摯に向きあう辞書編集部の面々が大好きになってしまいますよ。
しかし辞書というジャンルに着目するとは・・・、しをんさんやりますね。
意外と目を向けられないジャンルだし、書き方を誤れば、ただただ小難しい話に終わってしまいそう。
でもこの話は上等な物語に仕上がっています。
まじめな馬締くん、チャラ男先輩の西岡、言葉バカ荒木、辞書作りに人生をささげた松本先生、冷たいまなざしがクールな佐々木さん、憧れマドンナかぐやさん、辞書編集にいつのまにか馴染んでゆく岸辺、紙オタク宮本。
登場人物みんな愛おしい!!
自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟。
この本を読むと、一冊の辞書に、あらゆる人の情熱が込められていると知ることができるはず。
電子辞書は軽くて便利かもしれないけれど、それもまず紙の辞書ありき、ですしね。
紙をぺらりぺらりとめくる楽しみを、いつまでも感じていたいなぁと思わせる作品でした。
〈追記〉
この作品内で編まれる『大渡海』の装丁は、この本の装丁とそっくりのようです。そんな小さな楽しみも魅力の一つですね。
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1冊の辞書編纂にまつわるお話。
視点が変わるのが良かった。
色んな辞書を比べてみたくなる。うーん。
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今回は辞書編纂モノ。
お仕事シリーズ名づけたい位、最近職業モノ?が多い三浦しをんさん。まるで坂木司さん。でも着眼点が面白くて楽しい。辞書、読んでて楽しいもんね。無人島に行って3冊しかもっていけなかったら1冊は辞書必須。
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辞書という題材は面白かったけど、ちょっと内容が薄かったかな。物足りない。
もう少しじっくり掘り下げて欲しかった。
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出版社の営業部から異動となり、新しい辞書『大渡海』を編纂するメンバーとして迎えられた天然まじめな男性が、同僚や大御所の辞書編纂の先生方とともに、辞書作りに没頭していく物語です。
辞書を作る部署が舞台となっている物語を読んだことがなかったので、すごく読んでいてい楽しかったです。
(余談)
自分自身、辞書を引くのが大好きで3冊愛用しており、日常の何気ない言葉をよく辞書で引きます。
これにはこう書いてあって、こっちはこう来たか、おぃ!なんで載ってないんだよ!って(笑)。
自分が伝えたい思いや感情が的確にきちんと言葉で伝えられているのだろうか?と常日頃考えたりしています。一番ふさわしい言葉を探して、選んで、それでも伝わらないことが多々あります。
まだまだ知らない言葉がたくさんあって、勉強不足だけど、辞書を引くことで楽しい毎日が送れるなら、それもまぁいいかと思ってます。
言葉は奥が深くて、難しくて、それで本当に面白いです。
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愛情溢れる小説。
『言葉』の持つ力が人を動かし、人を喜ばせ哀しませる。
記憶は言葉なんだな…
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一冊の辞書を作り上げるまでのお話。
華やかでなく、地道な作業をしていく物語だったけど、面白かった〜!!
特に西岡に共感したな〜
一つの事に夢中になれる人を羨ましいと感じる。私もそんな事があったな。
「だれかの情熱に、情熱で応えること」
この言葉は刺さったなぁ〜
仕事に対しての姿勢も考えさせられた。
実は結構辞書が好きだったりするので、辞書を作る過程を知れて面白かった。
そして装丁が好き!
ところで、三浦しをんさんって、箱根駅伝・林業・文楽・・そして辞書作成、よくこんなテーマが思いつくよなぁって改めて感心した。
一つの事に夢中になって突き進んでいく話を書かせたら最高に面白い作家さん。逆に恋愛ものは苦手だったり。。
言葉の海原へ!
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面白くて息せき切って一気読みしちゃいました。名付け親が岩波書店で広辞苑の編纂をやっていたこともあり、スペシャル国語辞典を作るというネタ自体で私には既にビンゴだが、登場人物のキャラが最高でもうとまらない。言葉の持つ魅力にもますますはまってしまいます。
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言葉、が好きな人には垂涎ものの小説なんじゃないかな。私は大満足!でした。辞書編集者もの、というマニアックなお仕事小説。コミカルであったかくて安定して面白い。いい本でした。
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また魅力的な登場人物が登場しました。
漱石の「こころ」を現代によみがえらせたいからと、主人公が住んでる早雲荘に同僚に引越しなさいと言っちゃう松本先生。
言葉の為ならどんなことでも知ろうとするのに、遊園地は自分には合わないから行ったことがないと平然と言えるが愛おしすぎる。
辞書というものがこんなに時間と人の手がかかっていたなんて知りませんでした。
本屋さんに行って辞書買ってこようかなと思わせる一冊です。
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辞書作りに情熱をかたむける
若き編集者 馬締(まじめ)くんは
変わり者でちょっと不器用
だけど
人とは違う視点で言葉を捉える
センスのもちぬし
ベテラン編集者、老学者、
チャラオの同僚たちとともに
『大渡海』という辞書を
長い年月をかけて作り上げる物語
辞書作りは時間も手間もかかる
地道な仕事で一見固い活字の世界
だけど言葉に対する深い思い入れと
辞書作りに情熱の
とてもあたたかいストーリーに
夢中になれる姿っていいなと思えます
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読み終わるのが惜しい、久しぶりにそんなふうに思えたお話でした。
『大渡海』欲しいなあ〜!
実在しないとわかっているのに、この辞書を実際に手に取って読んでみたい、と思う自分がいます。
まじめさんがこだわり抜いた紙の質感を確かめ、宮本さんたちが苦心して作り上げた紙とインクの独特の色合いを自分の目で見てみたい。
『血潮』の記述が抜けていないか、『愛』のところは何と書いてあるのか…
見てみたい。読んでみたーい!
…一人の読者でしかない私が、まるで自分自身も辞書編集部の一員だったかのように、この新しい辞書の誕生に感動し、深い愛着を感じてしまっているのだから、三浦しをんという作家さんは本当にうまい。
とても清々しく、気持ち良い読後感。
気に入りました!
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情熱、愛情、何だかとっても熱くてあたたかくて面白かった。記憶とは言葉である・・・確かに。情が深いが、去り際のきれいな女みたいな紙の夜の海のような濃い藍色の表紙の辞書、何だかとっても素敵な気がする♪