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シンプルで奥深い言葉がちりばめられたオスカーならではの哲学書。時々読み返して、自分の姿を反省したい。
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「ドリアン・グレイの肖像」とか
映画「サロメ」とか
オスカー・ワイルドの耽美的な世界観って結構好きで
最近、名言がマイブームなことも有り(笑)
洒脱で皮肉屋な66の名言がまとめられた本書を見つけて
すぐさまAmazonで購入。
日曜日の長風呂に連れていって、
気持ちの良い柑橘系の香りを味わいながら
気付いたら、一気に読み通していた
生来の傾向なのか、生後の体験なのか
この様な価値観を持つのは。
何か、ボクの中から毒が抜けた気がした
友人は外見で選び、知人は性格で選んでいる
〜 オスカー・ワイルド
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『はじめに』
・何か,違う.楽しそうに盛り上がっている人たちの中で,ああ,自分はなじめない,と違和感を抱いてしまうことはありませんか?
・まわりに自分を合わせる必要はありません.傍若無人な人たちが大手を振って歩く世界にわざわざ溶け込む必要もありません.
・自分にとって不要なことを笑い飛ばす,心の余裕.常識にとらわれない,心の強さ.他人の行動を観察する,遊び心.
『第1章 自分自身』
・僕はいつも自分のことを考えていて,他の人も,同じように考えることを望んでいるのだ.それが,思いやりというもの.:「思いやりも持ちなさい」とは,言った人にとって都合が悪いということだけ.
・醜い人たちと愚かな人たちが,この世で一番幸せな思いをしている.:馬鹿であるということはもっとも幸せなことなのである.
・何にでも負けない,誘惑以外はね.:友達が持っている鞄が欲しい?買ってしまおう.素敵な異性が目の前にいる?誘えばいい.あなたが誘惑と感じていることは,実は健全な欲望であることが多いであろう.やってみたからといって,自分はもちろん,誰もたいして困らないのである.
『第2章 人間関係』
・どうでもいい人には,つねに優しくできるものである.:適当に優しくできるのも,「どうでもいい」からであって,自分とは関係ないと思っているからである.あなた自身も考えてみて欲しい.どうして,適当に優しくできるのかを.
・他の人たちをいい人たちだと思いたいのは,みな,自分のことが怖いからだよ.楽観主義の根幹は,まったくの恐怖だからね.楽観的に考えなければ生きていけないほど,世間は恐怖にさいなまれることばかりなのである.「明るく楽観的に」などといっている人ほど,実は日々悪夢にうなされているのである.
『第4章 人生』
・われわれはみなどん底にいるが,星を眺めている者もいるのだ.:人は,誰しも大差ないのである.
・噂されることよりひどいことは一つだけ,それは噂されないこと.
・野心とは,敗者にとって,最後の逃げ場である.
・われわれは一回素晴らしい経験ができたら儲けもので,人生の秘訣はそれを何回も再現すること.
----------以下感想----------
①他人に対する自分の感情・行動は,本当はどこから生まれているのか?
逆も然り.
②自分のふるまいが他人に与える影響を気にしながら行動すべき.
③人生の楽しみとは?
④自分の感情に素直に.表現せずとも,自分の心にフィルターをかけてはいけない.素直に感じ,行動を決断しよう.
⑤勧善懲悪はない.
深く考えさせられる一冊.
いちばん気に入ったのは,
われわれはみなどん底にいるが,星を眺めている者もいるのだ.
(人は,誰しも大差ないのであるという意味)
帰り道で星でも眺めてみよう.
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ストレートな表現、ユーモア。
オスカー・ワイルド、素敵っ!
常識にとらわれない感じ方。「個性」とは正にこれか。
映画「理想の女(ひと)」を観て、一気にワイルドのファンになった。
ほんとい「い〜よねぇ〜」オスカー・ワイルド。
最高です。
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予想してたより共感できるものが少なかった。というか理解出来ないものも多かった。しかしそれがオスカー・ワイルドの人間的欠陥を示すものかもしれないし、これから自分が人生過ごせばわかるようになるのかもしれない。理解出来ないことも多いが、確かに面白い人であることは確かなようだ。
人格者はグルメであるというのは理解できる。自分を作っているのは食事であるにも関わらず疎かにするということは、自分と人生を大切にしていない。他人をもてなすのに、不味い料理でもてなすのは他人の時間を粗末に扱っている。美味い料理のためのお金を惜しむのは趣味が悪い証拠。そもそも趣味がいいというのは、浪費をするということなのだから。自分がグルメに力を入れているのを肯定改めて正しいと思うことが出来た。
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#FeBe 訳者あとがきにある、「多様的であることが不可欠な現代において、人は何らかのかたちで"よそ者"なのだ」というコメントが興味深い。
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オスカー・ワイルドは19世紀末に英国ヴィクトリア朝時代に活躍した劇作家だ。同性愛者で収監されたとか、晩年は失意のまま亡くなったとか、なんとなく普通とは違う人のイメージをもっているが、実際どんな人なのかはあまり知らなかった。ボクは「普通と違う人」は好きなのだが、たぶん、「普通と違う方向性」が、ボクの肌感覚とあっていなかったのだろう。実際、この本だって買ったのは2年前なのだが、なかなか手にとって読み始めようと思わなかった。
ボクの頭の中では、オスカー・ワイルドは『しあわせの王子』を書いた人であり、あの切ない物語を書いた人が、なぜ、同性愛者なんだとか、獄中に入れられたひとなんだろうという感じでつながっていなかった。だけど、オスカー・ワイルドの言葉に、「善人が幸せに、そして悪人が不幸せに終わる。作り話とは、そういう意味」というのがある。ワイルドの童話では、いわゆる善良なものは決して報われていないそうだ。「真実は滅多に純粋なことなど無く、単純であることは決してない」とも言っている。この人、あまり素直ではないのかもしれないけど、一方で、世の中の真実を見極めているのかもしれない。
彼自身はアイルランドのダブリン出身だから、本質的には英国人ではない。だが、野心家だったオスカー・ワイルドは、社交界の中で自分を確立していく努力を怠らなかったという。お金にも執着していたという。また、食事にも大変なこだわりがあったという。いくらきれいごとを言ったところで、人は報われるわけではない。人間と社会を見つめて本質は「きれいごと」ではないと分かっていた彼は、だからこそ、劇作家として人間と社会を描けたのかもしれない。
でも、ボクはオスカー・ワイルドには、やっぱり共感できないなぁ。
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今一つ、自分には馴染めなかった。でもオスカーワイルドって聞いたことあるから、映画とか観たことあるかも。劇作家ということだから、彼の作品を味わいたいと思いました。
66個の格言?での1番は、1の思いやりとは自分のことばかり考えること、これ好きだな。
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鵜呑みにするわけにはいかないが、そこは筆者がちゃんと解説とツッコミを入れてくれている。ワイルドの作品をもっと読んでみたいと思う。