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エブはツイッターがニュースネットワークだという構想をジャックに話したが、ジャックは賛成しなかった。地震のツイートを見て、ツイッターの速さを示す実例だと思っていた。
ジャックはそのあとも、ツイッターは自分のことを話す道具だと見ていた。エブは、世界で起きていることを覗き見るファインダーだと考えるようになっていた。
このちょっとしたニュースのような出来事は、大衆にはほとんど知られなかったが、ジャックとエブは、ツイッターがなんであるかについて、それぞれの哲学で異なる見解を持つようになった。そして、それぞれの視点から、その潜在的な力に目を向けた。
フレッド・ウィルソンが書いたブログの記事を引用して、「ツイッターはこれからどういう役割を果たすのか?」と、フレッドは記事で問いかけ、ツイッターがウェブで将来どういう位置を占めるのかを論じた。
「インターネットのステータス、拡散(ブロードキャスティング)システムになるだろう」
「ぼくは、ツイッターを電気・ガス・水道のような公益事業と見なしている」とジャックはいった。
世界中の国の政府がツイッターのサイトを常時見るようになり、ツイッターは、地球の隅々まで見張れる全展望監視装置(パノプティコン)と化していた。ホワイトハウス、ダウニング街10番地、クレムリン。学者、活動家、独裁者。CIA、FBI、国務省。そういったすべての機関や個人が、監視し、イランの抗議活動の情報を収集し、現地で起きていることをよく理解するためのツールとして、ツイッターを利用していた。
二人(ゴールドマンとビズ)が開発にかかわったこのテクノロジーは、わずか三年前には、洗面所に行くと書いたり、パーティーでただのビールが飲める場所を探すのに使われていた。それがいまはテヘランの街路で、政府を転覆させるのに使われようとしている。
そのことは、人間の柔軟性を物語っていた。人間に木を一本あたえれば、舟をつくる。木の葉をあたえれば、カップにして、そこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140字という制限をあたえれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。
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日系ストアで無料ダウンロードして読了。
初期の頃はよくでくわしたfail whale、140文字縛りで「今のstatus」を共有するという斬新なコンセプト、使い始め当時の頃を懐かしく思い出しながら読み進めた。
きづいたらtwitterを使い始めて5,6年以上になる。
その裏で、創業者たちがどんな状況だったのかを、当時の人間関係や個々の人間性を踏まえて紐解いていく。
印象的なのは、やはり人は人との結びつきを求める、というところか。このnatureがあってこそtwitterは成長してきたのではっていう。
まあ絶対にないけど、何か起業したりする時には友達とか親友とか使っちゃいけないなーとも。てか友人と仕事するっていうのはなかなか難しいっていうのも現時点でも経験してるしなー。
あと読み終えて、twitterってオリジナルメンバーはいなくなったもののより大きくなっていくバンドみたいな感じがした。
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各メディアで「スティーブ•ジョブズの後継者」と絶賛されるジャック•ドーシーが、本書ではえらくこき下ろされている。ひと言でいえば「スティーブ•ジョブズのコピーを目指してウソを固める、成り上がり系コミュ症ハッカー」。ネット上ではほぼ全肯定なので、なんだかちょっとショックな気もしつつ、案外そんなものなのかなと思ったり。
ドロドロの権力闘争に耐え、利権に群がるセレブ達の包囲網をかいくぐって、世界有数の情報キャリアになったTwitter。はたしてこの先も万人に等しく開かれた、社会正義実現のための触媒で有り続けられるか。
まだまだ目が離せないが、その一方で、地中ではそのTwitterすら駆逐してしまうような、コミュニケーションに革命を起こす新しい芽が、もうすでに胎動しているのかもしれない。
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自分のことも、ニュースのシェアも、町の様子も普通につぶやいて使っちゃってる。
けど、サービス運営側は、自分のことを書くのがtwitterか、ニュースをシェアしたり自分が何を見てるかとかをするのがtwitterかの方向性で悩んでたのは知らなかった。
このすれ違いが起きるのは、どう成長させていくかを決めるし、わかるような。でも、twitterはプラットホーム。つぶやくのはユーザー。
コンテンツを作ってもらい配信する流通のプラットホームは、投稿内容までコントロール出来ないということですね。
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ツイッターがどういう経緯で出来たかというのかわかるのはもちろんだが、
ビジネスと友情の間で揺れ動く心情や金や権力で変わっていく人間模様などがありヒューマンドラマとして楽しめた。
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すごく面白かった。得体の知れない化け物サービスを作ってしまった人たちが、そのサービスに振り回され、振り落とされていく。映画『ソーシャルネットワーク』より面白い人間物語だった
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Twitter創業から2011年頃までが描かれた作品。CEOの交代・返り咲き、友人からの裏切りなど創業者や取締役間のドロドロな人間模様とTwitterの成長(ただし稼ぎはあまり成長していない)が描かれている。米国のスタートアップはどれもこんな感じなのかなという印象を受けた。読み物としては素晴らしい作品。また、過去のTwitterの社訓であった「あすはよりよいミスをしよう」っていうのは共感した。
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GoogleやFacebookの成長ストーリーの本のように語られるかと思いきや全然違った。もちろん、Twitterがどのようにプロダクトを開発し、成長していったかの話ではあるが、読後感の印象としては人間ドラマに近い。そして人間ドラマといっても、感動もののヒューマンなものではなく、会社が大きくなるにつれて友情が裏切りによる憎しみの関係に変わっていく姿。ただこれはTwitterだけの話ではないはずで、多くの企業にあったことだろう。生々しくて面白かった。
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ツイッターの創業者達の確執を活写したノンフィクション。(ジャックとエブという)”ふたりのまったく異なる世界観が、完璧な均衡をもたらしたのだ。自分について語りたいという強い気持ちと、自分の周囲で起きている事について人に語りたいよいう強い気持ち。ふたつとも、いっぽうがなければ存在しなかった。その均衡あるいは拮抗が、ツイッターを作った。”という部分が核心。掲載された写真を眺めながら本文を読み解いていくと興味深い。
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ツイッターの共同創業者エブ、ジャック、ビズと忘れられたノアそしてツイッター創業以降のドタバタ劇を少し冷ややかに描いた物語。特に第2のスティーブ・ジョブスと呼ばれることも多いジャック・ドーシーに対してはかなり批判的に描かれている。
ツイッターのゆりかごになったのはポッドキャストを開発するベンチャーだったオデオでブロガーというブログ作成サービスをグーグルに売却し数千万ドルを手に入れたエヴァン・ウイリアムスとその隣人で自宅で海賊ラジオ放送のプロジェクトに取り組むノア・グラスが知り合い、ノアのオーディオブログ=後のポッドキャストのプロジェクトにエブが投資を決めオデオを立ち上げた。友情を大事にし投資はしたくないとしぶるエブを「いっしょに働けるし、そのまま友だちでいられるよ」とノアが説き伏せたのだ。エブはその後も友人を雇い入れ最後に雇った友人のディック・コストロー3代目のCEOーに追い出されることになる。
ノアはせっせと働いたが資金繰りに行き詰まりエブはさらに20万ドルを出資しエブがCEOに就任した。エブはポッドキャスティングに興味はなかったが一発屋とは思われたくなかったのだ。ジャック・ドーシーは偶々カフェでエブを見かけたことから面接に来て採用され、ブロガー買収後のグーグルでエブの下で働いていたビズ・ストーンは200万ドル以上になるストックオプションを放棄しオデオに参加した。
2005年には500万ドルの資金を集めていたオデオは社員すら利用しておらず沈没しかけていた。エブは不在がちで何も決めようとせず、気まぐれで熱狂的な振る舞いのノアはエブと対立し社員からも徐々に見放されて行った。当時ジャックは下っ端だったがノアとの会話の中でジャックのステータスのアップデートと言うアイデアが結晶化して行く。「どんな音楽を聞いているか、それとも仕事中なのか、人に教えられる」「もしも、メールじゃなくて、テキストメッセージなら?」ステータスという構想は、孤独感を癒せるかも知れない、とノアは考えた。
ツイッターがどういう者かはずっとその後までジャックとエブの間でも一致していない。ジャックに取ってはツイッターはステータスを伝えるもので「いまなにしてる? What are you doing?」であり、エブに取っては共有がより中心で「いまどうしてる? What’s happening?」だった。実際にトップページの質問は2009年に後者に変わっている。ツイートの内容が何が起きているかを伝える者が多かったからだが。個人的には何してるもどうしてるも変わらんじゃないかと思う、もう少しうまい訳があって良さそうな。ジャックはモバイルを重視し、エブはパソコンよりだったが、まだiphone発売前なのでこれはジャックの感覚の方が先を読めてたのだろう。
2007年3月ITカンファレンスでベスト・ニュー・スタートアップに選ばれオデオはツイッターに生まれ変わった。ITのスタートアップに取って取り扱うプロジェクトをかえるのはレストランのメニューを変える程度のことだった。気ままなノアは放り出され初代CEOに選ばれたのはジャックだった。プロジェクトのリーダーシップをとったジャックだったがまだ組織��運営する能力はなくエブはジャックを名目上の会長にしてCEOになったが物事を決められないことは変わらず、ジャックは外部で自分がツイッターの生みの親だと吹聴する。
取締役会はエブにCEO教育を受けるようにすすめ、伝説的なCEOコーチであるビル・キャンベルーアップルのジョブスとグーグルのシュミット、ラリー、セルゲイをコーチしたーをメンターとして紹介するのだがこれまた混乱に拍車をかけているとしか思えない。ビルはエブにお前はすごいと言い、取締役会にはエブの解任を要求する。CEOのコーチが取締役会に勝手に現れ発言するなど無茶苦茶なのだが・・・そしてジャックは暗躍しエブを追い出そうと取締役会に働きかける。
アラブの春など歴史を変えるのに一役を買い、311でも大きな役割を果たしたツイッターだが急成長に組織がついて行けていない。ベンチャー企業と言うのはしっかりしたビジネスプランよりも勢いなのだなあと思わされてしまう。
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日経の電子書籍キャンペーンで読了.面白いとは思うけど,内容的に色褪せるのも早い感じ.とろころで,個人的電子書籍経験が Kobo, Kindle, honto, 日経,技評,達人出版会とほぼ管理不可能状態…
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これまでの泥沼の攻防を経てツイッターが存在していることが描かれています。語られてこなかったノアの存在。ジャック、エブとの確執。スターアップならではのダイナミズムをうかがい知ることができました。
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twitterという、ビジネスモデルと売上高のないソーシャルメディアを巡って繰り広げられた、創業者たちの友情と愛憎劇。単純なアイディアからはじまった「つぶやき」を共有するサービスが、またたく間に利用者を増やすとともに、シリコンバレーの寵児として登場人物たちの人生が移り変わっていく。
とくに、スティーブ・ジョブズの再来と言われるジャック・ドーシーは、本書のなかではとことん情けない奴になってしまっている。なんとなく書き手のバイアスを感じつつも、現在まだまだバリバリとビジネスをやっている起業家たちの創業ストーリーがこのタイミングで出るのは価値があるだろう。
http://wired.jp/2012/12/22/the_many_sides_of_jack_dorsey_vol5/
しかしこうやって時系列で追ってみると、twitterほどまぐれ当たりというか、アメリカ大統領選挙などの時運に乗って拡大したサービスもないと感じる。この例を以って、ITサービスにはビジネスモデルは必要ないと言い切るのは、いささか危険に思う。
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この本を読むとツイッターを使う気が失せます。。。
というのは半分冗談ですが(半分本気)。
本自体はとても面白い、というか不愉快な話が多いので、興味深い、という言い方の方が適切でしょうか。
本書の著者のせいではなく、サブタイトルにあるようにツイッターに関わった人たちの間に、金や権力、裏切り(名誉欲も)に満ちていて、読んでいて不愉快になること間違いなし。
他方、学ぶことももちろんありました。
・一見同じ方向を向いて動いていても、その裏には、関わる人それぞれの様々な思惑があるのだろうということ
・一人でやるならともかく、複数の人間で物事を動かそうとすると、それは多かれ少なかれ避けては通れないのだろうということ
・そしてそれは決してネガティブな評価としてだけではなく、仮に良い面だけ見たとしても、一つの目標の下に、関わる人間の内面や背景には異なった様々な考えがありうるのだということ
・・・ですね。
フェイスブックに関する同種の本よりも、ドロドロ感が強いような気がします。
どこまで真実なのかは分かりませんが。
また、シリコンバレーでのスタート・アップと呼ばれる起業について、少しわかった気になれるので、その点も興味深いかもしれません。facebookが最初大学生のお遊びだったのに比べると、こちらの方がもう少し目的的に生成されたのだな、と思いました。
まあ、読んで損な本ではないと思いました。
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ツイッターという、ソーシャルメディアを代表する企業。 この創業時の人間関係の模様が深く書かれ、面白い1冊だと思います。あまりビジネスとしては参考にはならないかもしれませんね。