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タイトルが素直で直球的で目を引きました。
霧子はピンチな状況もうまく切り抜けることができて、
なんて冷静で頭のよい人。
腹黒い部分もかなりあって丸々善人なわけではないのに、
どこか羨ましく思えてしまう不思議なキャラクターでした。
夫のモラハラに悩む志保。あんな風に夫からあれこれ指示され抑制され、
夫に怯え夫の顔色だけを気にした生活していると、
人間ってだんだん自信を失ってしまうのねー。
志保を社会生活不適合者にしたのは夫だと思う。
夫からの呪縛が解けてホッとしたのも束の間、
ただ支配者が変わっただけだったなんてお気の毒な・・・。
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主人公は気の弱い人の悩みにつけこんで支配し、金をまきあげる悪女。にもかかわらず爽快にさえ感じられるのは、本人が有能な看護師で勉強熱心な努力家だからか、手にかかるのが最悪のモラハラ夫だからでしょうか。
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有能な看護師キリコ、格好良く、冷静で頭が良く、後輩のミスも上手くカバーし、友達思いのようだが・・・。
モデルは、久留米看護師連続保険金殺人事件(黒い看護婦)だが、キリコが格好良く、明るく書かれていて、最初は気がつかず、小説としてとても面白く読んだ。
(電子書籍 honto)
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19
キリコという上質なものしか身につけたくない、欲しいものはどんな手を使っても手に入れる 最強のしたたか女が主人公。それを取りまく女たちをうまく自分の下につけて、操るのがかっこいいんだよ~。
この話を読むと、頭のいい人っていうのはそれだけで宝だということ。学歴じゃなくてね。自分があくせく働かなくてもいいシステムをうまく作ってる。
人間一個や二個は悪いことやんないとお金持ちになれないのかも。
実家が太いひとより、キリコみたいな女の稼ぎ方の方が憧れるな。
頭が悪いと、搾取される側になるという教訓。
2019.03.17
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主人公の霧子(キリコ)は仕事をバリバリこなす看護師ですが、したたかで金集めに執心していた祖母の才覚を引き継いでお金に対する執着も並ではありません。
あの手この手でお金を稼ぐだけではなく、友人を利用して保険金詐欺にまで手を出します。
その経緯が普通の保険金詐欺とは違い、一見友人を助ける為の様な善意を見せつつ計画を立てる頭の良さ。
キリコ以外の登場人物、梢、志保、志保の旦那の哲哉などのキャラクター設定も巧みで決して楽しい話ではないのだけれど飽きずに一気に読み進める事が出来ました。
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ベテラン看護師の霧子がお金をいかに稼ぐか?
を考え実行する。
頭がいい奴は金を持って生き延びる、という祖母に育てられ、薬やブランド品を転売し、転売のやり方も、同じものを何人にも売らない、とうまくやり、小金を稼ぐ。
過去、余命宣告受けている患者から契約結婚を持ちかけられ、3年の看病と引き換えに3,000万を手にする。それを元手に高級な身なりと、マンションを買う。
同じマンションの最上階ペントハウスを購入したい霧子は…
40年ぶりに元同級生に診察時に再会し、夫のモラハラに苦しむ彼女に、死ねばいいと思わない?と誘い入れ、医療知識を駆使して死んだように装い、保険金を受け取る。
その女の何歩も上をいく、頭の良さで要領よく稼ぎ、ただのハウスキーパーまでも手にする。
ここまで来ると、清々しい。
タイトルがそのままで、これまた清々しい。
誰もが思うけど、口に出しにくいことを、私だって言ってみたい!
お金持ちになりたいの!!!
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最初はただ、この主人公賢いな、有能だな、くらいにしか思ってなかったけど、途中から(んんん?)と思うことがどんどんと出てくるような展開でのめり込んで読んでしまった。
お金に執着してるのは確かだけれども、その執着を形にできるほどの賢さと、有無を言わせない圧、ある種の洗脳に恐怖を覚えた。
洗脳される人ってどうしてされるんだろうって思ってきたけどこの本で少しだけ分かった気がした。
心が弱いだけではなくて環境がすこぶる悪い。
だからそんな自分を助けてくれる人が女神に見えて
「この人が言うなら間違いない」って思うのかな。
そしてする側もそう思わせるようにその人にとって頼れるのは自分しかいなくなるように自分以外の邪魔者を除外していく。そんな気がした。
終わり方は少しだけもやっとしたけれど
総合的にとても面白かった。また読みたい。
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最初は、お金に執着する女性が犯罪に手を染めていくだけの話か?と思いましたが、女性に助け船を出す中で自分も利益を得ているので、完全悪じゃないなって。
ダニは死ねばいいと思わない?って印象的な言葉でした。
人を殺す中で救われる人もいて、命が助かることもある。
お金は大事だけど、このままレベルを上げ続ければいつか破綻するから、その前に踏みとどまれるなにかがあるといいね、と思います。