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みんなのレビュー12件

みんなの評価3.5

評価内訳

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

二大政党制は特殊!?日本の政党ってなんだろうと改めて考えてみたい

2011/01/16 20:46

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エビケン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 前回読み終えた「世論の曲解」に続き、政党や選挙に絡む本として読みました。

 以前、メディアで、二大政党制についての言及があり、時代は二大政党制というような感がありましたが、私は、正直二大政党制については疑問がありました。その疑問について、疑問が晴れるというよりも、やっぱりそうだ。二大政党制がいいのではないという確信に至った1冊です。

 55年体制が崩れるまでは、自民党の中で、派閥による政権交代がなされてきました。その中において、野党はその自民党政権を批判するための組織として機能するも、政権を担えるような形ではありませんでした。確かに派閥内での政権交代を行ってきたとはいえ、それでは、パラダイムチェンジ的な意味での対応は難しいのだと思います(大きな部分では同じなため)。

 どのように選挙そして政党政治を変えていくのかという政治改革論議や、諸外国の政党政治との比較の中で、二大政党制も一つのデモクラシーであること、というよりも実はかなり特殊な条件がそろわないとできないということがわかります。

 二大政党制ということは、少なくとも国民を二分するだけの断層(たとえば、大きな政府 VS 小さな政府 や、自由 VS 平等)というような形でなければなりません。

 私は、日本はそういった二分は難しい。それは日本だけでなく世界においても、生物多様性という言葉があるように、本当に多様であり、二大政党制では、正直本当にその多様さにこたえることができるのかといったら疑問です。また、この本の指摘にある通り、二大政党制だと、どちらも勝つために、一番有権者層の多い中道によることになり、あまり違いが判らなくなってしまうという可能性もあります(1対1で確実に勝つためには、ニッチではなく王道でなければならないため)。

 やはり、多様性ということから、多様な民意を反映させるということから考えると多党制がよりましだと私は思います。

 政党は、世界史レベルで確認すると、社会の断層において、その両側のそれぞれが組織化されることで形成されてきました。
  貴族 VS 資本家(中産階級)
  資本家 VS 労働者
  経済活動 VS 環境

 この断層を考えた場合、今の日本の政党がそういった意味での断層で構成されているのかというと疑問がわきます。実際に、自民党・民主党・みんなの党のキーパーソンは、自民党出身です。正直そういった意味では何が断層なのかわかりづらい。むしろ権力闘争の面で、その組織を飛び出して形成されているというほうが妥当するのではないでしょうか?この本を読むと改めて、日本の国政を中心とした政党の在り方について疑問を抱きます。
 
 私自身、今の地方政治との関係でみると、ある意味断層を見出すとしたら、中央重視型(中央統率型) VS 地方重視型(地方アメーバ型)なんだと思います。だからこそ、大阪での大阪維新の会や、名古屋の減税日本という地域政党が誕生するんだと思います。そして神奈川もやはりどの中央政党に対しても、是々非々でつきあう地域政党が求められているんだと改めて思いました。

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紙の本

はたして理想の政治体制か?

2010/08/27 23:02

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いつの頃からか日本人のあいだには、自民党の一党支配ではいけない、アメリカやイギリスのような二大政党制を確立しなければ真の民主国家たりえない、という風潮がうまれた。そして、そのような風潮が肥大して結果的に民主党への支持を強め、民主党政権の誕生の大きな要因となった。民主主義の先進国で発達した制度だからきっといいのだろうという漠然とした気分から、自民党と民主党の二大政党制を、日本における民主主義の進歩ととらえている人は、この本を読むとよい。二大政党制がいかに多くの問題をはらんでいるかを、殊に日本という政治的土壌のもとでは、むしろそれがマイナスに働きうるということを、これは教えてくれるから。
 二大政党制の基礎にあるのはいうまでもなく政党政治であるが、政党とは本来、国内の特定の利益集団を代表するものである。歴史的に見て、西欧では社会の進展とともに、地方と中央、国家と教会、資本家と労働者という具合に、さまざまな階層の分裂と衝突が常に生じていた。そして、対立する集団同士の政治的主張の必要から議会制民主主義と政党制が発達してきた。
 ところが日本の場合、近代化以降も社会の中に深刻な対立が存在しなかった。本書の著者は、このことがそもそもこの国に政党政治を定着させることを困難にしたと指摘する。これは、平等主義という、ある意味ですぐれた日本の社会構造に由来するものであるが、このため日本の政党政治は、常に上から民衆に与えられるだけのものとなり、民衆自身が参加するものとはなりえなくなった。
 政党政治が上からのものである以上、それは政党執行部本位のものとならざるをえない。汚職事件が続き、政治改革が本格的に起動した1990年代、「政治改革イコール選挙制度改革」という通念が生まれ、中選挙区制から小選挙区比例代表制へと選挙制度が変わったのも、結局はそれが自民党を始めとする巨大政党の利益に合致したからにすぎないことを本書は明らかにする。そして、自民・民主による二大政党制も、もとはといえば小沢一郎というきわめて権力欲の強い党のリーダーが自己の権力拡張のために仕組んだシナリオにすぎないということは、本書の指摘を待つまでもなく明らかであろう。
 本書ではまた、二大政党制によって、特定の集団がますます多数社会から除外される危険性を指摘している。これは、多数あった政党が淘汰されることによって二大政党の支持者の声しか政治に反映されなくなるというだけでなく、二つの政党それぞれが、有権者が離れるのを怖れ、互いに相違点のない似通った政策を実行するようになるからである。
 つまり、二大政党制とは民主主義の理想像ではなく、民衆参加という民主主義の理念に反する政治形態なのである。これはアメリカやイギリスといった二大政党制の典型といわれる国においてさえ見られる傾向である。特に日本ではその弊害ははなはだしいというべきだろう。
 二大政党制の弊害を明らかにして、この政治体制に対する妄信を戒めてくれる点で、本書は現代の日本人にとって大いに啓蒙的な書である。これは民主党政権誕生の直後に出版された本であるが、同政権への期待が大きく裏切られ、安易に自民党の対立勢力を求めていたことに対する反省の念が多くの国民の中にめばえている今こそ、手にとる価値のある一書かもしれない。

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評価できない立論

2009/12/17 10:49

8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 単に、小選挙区制を賞揚した人たちに対する「憤懣やるかたない気持ち」がつづられている書物。民主政治というか、普通選挙に基づく議会制度においては、政権交代自体に価値がある。「民意の反映」という言葉は聞こえはいいが、所詮マジックワードで、反映度を検証する方法論が存在しない科学的検証に耐えられない概念でしかない。
 とすれば、まずは、具体的な政治情勢、つまり現代の日本という風土、前提条件の下で、政権交代が起こりやすい制度とは何かという発想が重要なはず。
 やみくもに死票が多いというだけの批判をするのは、いただけない。

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2009/12/08 22:21

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2010/01/20 13:01

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2010/04/20 17:05

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2010/07/15 23:08

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2011/01/07 17:56

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2012/12/17 22:04

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2013/08/03 17:21

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