紙の本
小学生の息子を夢中にさせた、夢を実現する大人の話
2016/01/31 11:18
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投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なつのロケット団のメンバーの方の話をうかがったことがある。魅力的な人だった。
彼らは、単なる夢見る夢子ちゃんではない。一人一人がそれぞれの生業とする分野で十分に充実した人生を送っていて、何か不満を抱えて夢を見ているのではないのだ。
彼らは純粋にロケットを飛ばしたいと思っている。すごい!こんな大人がいるなんて。
この本を買ったのは小学生の息子で、先に一読したのも彼なのだが、彼はこういう大人を魅力的だと感じているらしい。子どもに夢を与える、というフレーズはよく聞くが、そんなことを実際にできる大人がどれぐらいいるだろう。なつのロケット団はそういう大人の集まりのような気がする。
民間でロケットを作るということを「そんなの無理なことだ」と思わない人にはお勧め。これは、小説ではなく、本当にロケットを作っている話なのだ!
紙の本
こんな面白いことをしていたとは
2013/12/17 14:01
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投稿者:NCC-1701 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙作家クラブの連中やホリエモン達が集まって、本物の液体燃料ロケットを製作する。ホームセンターで入手できるような資材も使って安価なロケット開発を進め、近いうちには超小型軌道投入用ロケットULSLV(Ultra Light Space Launch Vehicle)を実用化、最終的には有人飛行を目標にしているそうです。
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大のおとなが5人も6人も集まって、ホームセンターで買った工具や資材を持ち寄り、交代で晩ゴハンなんかも作っちゃう。ここだけ見ると、日曜大工愛好家の集団か何かのような感じがするが、なんと作っているのは本物のロケットなのである。
もちろん日本でも国家プロジェクトとして宇宙開発は行なっているが、実は有人飛行の計画は無いらしい。そう、このDIY集団「なつのロケット団」の最終的な目標は、ロケットで宇宙船を飛ばし有人飛行を行なう事らしいのだ。
海外では民間ビジネスで宇宙旅行を企画しているという話を聞くが、あれは大気圏外にチョットだけ出て戻ってくる弾道飛行というものだそうだ。
なつのロケット団が第一の目標として掲げたのは、人工衛星を地球の周回軌道に乗せることなのだが、それには秒速7900mで飛ぶロケットが必要なのだ。
最初は街の金物屋やネットオークションで資材やパーツを調達していくが、さすがにロケットエンジン本体の加工は外注することとなる。ただ発注先が下町の金属加工屋というのがいかにもDIYらしい。
メンバーの中には宇宙開発を本業としている方もいるので、意外といっては失礼だが開発や実験の進め方は本格的だなという印象を受けた。2013年8月には6号機の打ち上げ実験にも成功しており、順調に目標へ近づいているようだ。
空に溶けていくように飛んでゆくロケット、ぜひ一度打ち上げを見てみたいものである。
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人工衛星を周回軌道へ投入するためのロケットを製作を、まさにDo it Yourselfしている本。
エンジニアもいるけれどクリエイターやホリエモンがホームセンターで買えるようなモノも使って、また本格的なメーカーの手も借りずに町工場との連携で作っていくのは、熱い。
普通にドラマだ。
ものづくりの楽しさを満喫しつつ、ちゃんと宇宙に向かって前進しているのは、羨ましさもあり。
「上手くいかなかったときはイイものを喰う」というのは、ほんと。
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ロケットを作る本
作ろうとするおっさんたちの本
素人たちといいながら専門家がいるし
強力そうなパトロンがいるけども
正直な感想はうらやましい
ホリエモンがかっこいいなと
思えるのもこの本のいいところか
ロケット開発のため
仕事を辞めた人
就職を辞退した人
夢に殉じる人たちのかっこよさ
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「夏のロケット」という小説があった。ロケットを打ち上げるという志を同じくした仲間が集まり、発射実験などをするという話だが、そのタイトルのオマージュで「なつのロケット団」というロケット好きの集まりが、テストでロケットを打ち上げる話。マンガ家のあさりさんほか、あの堀江貴文さんとかが登場。なかなかカンタンにはいかないモノだし、その苦労が楽しみとなっているところもあり、面白い。 また、11月17日の朝日新聞に書評が出ていたのだが、評者が、「夏のロケット」の作者の川端裕人さんだったのが、印象的。
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私も次は液体燃料ロケットをDIYしようかとノウハウ本を読んでみた…わけないですよ。でもこの本の著者達は、ホームセンターやネット通販で材料を買って、本気で周回軌道に届くロケットを作ろうとしています。スゴいわ。
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液体燃料ロケットをDIYする目的のもと、漫画家あさりとしおを中心に集まった「なつのロケット団」のロケット制作物語である。
著者の視点から、全編描かれている。
ロケット団には、かの堀江貴文もメンバーとして名を連ねる。
最近、彼のことを見直した私は、やはり彼の行動に注目してしまう。
「開口いちばん、出た言葉が、
『せっまい所でやってんなあ」
だった。
(はい、確かにそのとおりです。でも、アナタの住む豪邸と比べるのはやめて)
心のなかでつぶやく。
そうは言いながらも堀江はパイプの切り出しなどを手伝ってくれた。
『普段マウスより重い物を動かしたことがないの」
とでもいう感じの漫画家や作家やITマンが、狭い台所で電動工具を駆使し、ああでもない、こうでもないと騒ぎながら、板やパイプやアングル材を切ったりつないだり組み立てたりしている光景は新鮮で斬新である。そして私を含めてみんな楽しそう。実際に楽しい。そして少年のように真剣だ。ロケットエンジンって、こうやって作るんだ…なんて感動したりするる。」(p.63)
大のオトナが、ロケット作りなんていう一見バカげたことに真剣になっている様は、読んでいて微笑ましい。
そして、ロケット作り自体は、決してバカげたことではなく、現実的に将来必要になる産業なんだと、本書を読むとそう思えてくる。
池井戸潤「下町ロケット」を読んで感動された方、本書も読んでみたらいかがでしょうか?
きっと楽しめますよ。
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内容の面白さは5星だが読んでいてつまらない
普通の人にわかるように読みやすくしすぎたから?
題材が最高なのにもったいない
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ありがちな、おっさんが少年の日の夢を追う、という話だと思ったら、ホリエモンまで巻き込んで、まじでロケットを作っているのだった。ちょっとびっくり。
でも実は、ありがちな、おっさんが少年の日の夢を追う、という話が読みたかった気がしないでもない。大人の夢というのはたぶん、資金計画や、マイルストーンや、根回しやアライアンスといったものと無縁ではいられないのだろうけれど、それだったら一生懸命勉強して、JAXAとかNASAに入って、仕事としてロケットに携わるのが正道でもあり近道でもある気がする。本気でやりたいのか、そうでもないのか、なんかいまひとつ座りが悪く、入り込めなかった。
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人生をこんなにも楽しんでいる大人達がいるのか
これが、読後の感想だった。
ポップな表紙にあさりさんのキュートな差絵、勇ましい男達の集合写真やロケットの爆破写真。統一感があるようで、ない。本書は、自作ロケットで宇宙へ行こうとしている「なつのロケット団」の活動記録とも言うべき一冊だ。国家を頼らず、あくまでも民間主体で開発を進める集団。職業も様々で、ホームセンターで購入した材料で、自宅の台所や風呂場でせっせとロケットのパーツを作成し、月に一度、全員が集合し、検討を重ねる。正気の沙汰ではない。届かぬ夢だ、と思いつつ読み進めるも、気持ちは徐々に宇宙へと飛んでいく。会社を辞め、一人、富士の袖野でロケットエンジンを開発(!)していた仲間も加わり、植松電機の協力のもと、北海道で打ち上げが始まる。はたして民間宇宙開発事業の金字塔となりうるか。
ここで彼らの熱き本気度を本文から引用する。
「有人宇宙船が完成し、安全性の確認をする段階になったら「生きて帰って来れなくてもいいから」と念書を書いて一番乗りをするつもりだが、たぶんメンバー全員、同じことを考えているんだろう。」ちなみに、ほりえもんこと堀江貴文も、そのメンバーのひとりだ。
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「実録なつのロケット団」のサブタイトルのほうがピッタリ。
『なつのロケット』という、小学生がロケットを作って打ち上げる、というマンガがあり、それに触発されたオヤジがロケットを作って打ち上げる、というノンフィククション。
まだ、衛星軌道に乗っていないのと、徐々にオヤジ達の夢から若手を育成しつつの事業化にフェーズが移ってきているのが、書籍化のタイミングと、本書から感じる「不完全燃焼」的なコストパフォーマンスの由来だろうか。
元ネタともいえる小説『夏のロケット』との三部作で。ルーツは『オネアミスの翼』まで遡るのだろうか、それとも普遍的願望なのだろうか。
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自作でロケットを作り、本気で宇宙へ行くことを目指し結成した『なつのロケット団』。その内訳は、作家やイラストレーター、元IT社長と多種多様なメンバーで構成されています。ホームセンターで売っているような安価な部品を使って、どうやってロケットを作るのか。知恵を絞って着実に夢に近づいていく姿にワクワクします。