紙の本
西海岸とオーストラリア
2006/12/23 22:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KAZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
研究を特許化し、多くの出来事を越えてようやく投資家からお金を得て大学スピンオフ会社を設立した。もちろん、ここでは失敗は許され、貫けるような青空の元、事業化の夢と希望が満ち溢れている。
アウトドアライフも、家庭菜園もしかり。しかし、事務手続きにはフラストレーションを感じることはお約束である。
これ、筆者の言うシリコンバレーでのお話ではなく、僕の身の回りに最近起こったことで、その舞台はオーストラリアである。
著者の渡辺氏の知的ユーモアは、さすが元マッケンぜーだけあり、「読ませる」内容となっていると思う。シリコンバレーもオーストラリアと同じく、「貸し席経済」を基本としているわけで、有能な方々を引き込む役割を本書が担っているように感じる。そういった意味では、オーストラリアも負けてはいられない。
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■「まもなく、まちがいなく、日本にやって来る」そうです。に、に、にほんにきたらどうなるんだーーうおーーーおしえてくれーーー!という期待のもとに手に取ったので、内容のほとんどがそのシリコンバレーのワークスタイルについての「ホントのお話」で終わってしまっていたのが残念。遠い国のお話として読んでしまいました。がりがりばりばりのエリートさんにとっては身近に感じられるかもしれないけど。■ヒューマン2.0という名付け方には非常に違和感。シリコンバレーの人たちは新しい人間なの?ライフスタイルやワークスタイルが「2.0」なだけではないでしょうか?■が、渡辺さんの文章の軽快さは好きです。(1月2日読了)
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これは面白い!ウェブ進化論とは全く違って技術的なお話は少なく、シリコンバレーで働いている人とその働き方、暮らし振りに焦点を当てています。本の中にもありますが、異質のものを受け入れる、という観点からもよいかと。シリコンバレーが非常によくわかります。(本が100%合っているかどうかはわかりませんがそれでもいいと思いますし)シリコンバレーで働きたい人もそうでない人も必読!と思います。ちなみに欄外の注釈、全てのページにありますが、これがまた面白いです。ぜひ。
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ほぼ3人に一人が中国人かインド人 国内の仕事は政治、距離、言語で隔てられ守られていたが、冷戦が終わり政治の壁がなくなり、internetで距離がなくなり、残りは言語の堤防のみ。日本語という言葉の堤防は未だにたかい。ikeaのvirtual supportにアンナさんがいる。アメリカの医療費が高い。starbucksで週30時間以上勤めると医療保険がつくのでそのためだけに働く人がいる。個人破産の約半分が医療費負担によるもの。ポートフォリオとは金融用語でリスクの異なる複数の資産という意味。
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アメリカ、というかシリコンバレーの生き方・働き方。ある意味あこがれる。
割り切りさえすれば、田舎出身者には合っているのかも。日本の労働環境も、アメリカ式を受け入れつつそうはならない、でもいいとこは取り入れたい。
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渡辺さんの文章は歯切れが良くて小気味いいです。
――人生のメジャーなゴールは「冒険に満ちた自由な人生を送ること」――
なるほど。
――ダラダラと無為に過ごすのも好きだが、それだけだとただの貧乏になってしまい、どこにも冒険に行けなくなるのが痛いところ。――
勉強になります!!
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本書では、多くの日本人にとって未知のシリコンバレーの求人、
就職事情が、おもしろおかしく語られている。
優秀なエンジニアは石油同様、限られた資源なので給料が一番高い。
レイオフ発表日にサーバーを落とされて、死刑宣告を待つ職場。
会社、個人都合を含め、失業期間があるのはあたりまえ・・・・。
著者は、シリコンバレーで生き残るには、世の変化に合わせて
必要とされるスキルを身に付け続けることが重要だと説く。
現状の日本のサラリーマンには、かなり刺激的な内容となっているが
同じ地球上のサラリーマンとして、こんなサラリーマンも
他の国にはいるのね、と理解しておくことをお薦めする。
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シリコンバレーでの働き方について語られている。生活感あふれるシリコンバレーについて知ることができます。と同時に夢と絶望のあふれた地であることも。いってみたいけど馴染めなさそうな気がする。いろいろ触発されてしまいそうな一冊。
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いい大学から有名大企業へ、という流れは70年代以降のアメリカではみられない。会社から個人へとリスクがシフトし、もはや会社は頼れる存在ではない。アメリカの優秀な学生が選ぶ進路は起業、ベンチャー、大企業の順。日本も大企業=安定という神話が崩れ、アメリカのようになるならば、働き方はスポーツ選手のようになるかも。働いている間の報酬は高いが、リスクも高く、失業状態が普通のこととして受けとめられるようになる。個人の専門性が問われ、会社に依存しない個人事業者が増加する。がーっと働いて、がーっと休む、旅行しながら仕事する、複数の専門分野でメシを食う等。日本の学生の就職意識は保守化傾向にあると思うのだが、それでいいのかどうか。商事、マッキンゼー出身の社長がシリコンバレーを例に、軽快な文章で語ります。
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シリコンバレーの状況を詳しく解説してくれている。肩書きよりも能力が、組織よりも個人が重視される世界で、どんな人たちが生き残れるかよく分かった。自分もギークな一面を持って立ち向かっていきたいなと刺激を受けた。置いてかれないように、日々努力を続けていこう。
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http://tomihisatei.air-nifty.com/blog/2007/06/post_2dc7.html
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筆者はシリコンバレー在住の元商社マン(レディ?)。シリコンバレーの友人から聞いているとおりの生態で、笑えること、考えることが多いです。
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数あるシリコンバレーものの中では、この本がシリコンバレーそのものをズバリ、最も実情を表していて、しかも教訓に富んでいて面白い。
本音トークのブログもお勧め。
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2.0は遂に人間論まで使われるんか?
なんて、読んでみたものの大分検討違いでした。
これはいわゆるWEB2.0潮流ど真ん中の
「シリコンバレーで働く人々」
の成り方。みたいな本。
エンジニアの方々の生活に焦点が特にあたっていますが、個人的には技術をお金に換えている人々ももうちょっと紹介して欲しかったかな。
面白かったけど、タイトルは変えた方がいい気がする。
冒頭の人間論的なもんと誤解しちゃいます。
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ヒューマン2.0という言葉そのものは、xx 2.0 というブームに乗っかった感じで好きではないが、要はこの本は、シリコンバレーでコンサルタントとして働く著者が、シリコンバレーはどんな処で、どんな人達が多くて(一言でいえばギーク。アジア系高学歴者が圧倒的に多し)、どんな働き方をし、どんな生活をしているのかという事を詳しく書いたもので、最後の方にやっとヒューマン2.0の定義が登場する。ヒューマン2.0とはシリコンバレー的な仕事や人生とでもいうものだろうか。フリーランス、チャンクワーカー、ポートフォリオワーカーなどがその典型的な例のようです。シリコンバレーで働きたいと考えている人は一読の価値あり。ちなみに私はあまりその願望はないですが...
そういったワークスタイルの芽は日本でも出つつあると思うので、近い将来こういったタイプの人達が沢山増えるのかも知れない。本書でも触れられているが、同じ仕事をずっとしてきて潰しがきかなくなった時に、レイオフされた場合は悲惨なことになりかねないので、世の変化に合わせてスキルを身に付ける努力が必要だということを再認識した。やっぱり「失業」はいやですから。
この本、ほぼ全ページにページ下注釈がついているので、上と下、縦書きと横書きを行ったり来たりしなくてはならないのが多少煩わしく感じた。但し、情報量(多くはインターネット/URL)は非常に豊富で仕事で使えそうなデータから雑学的な事柄まで、シリコンバレーに住む予定がなくても興味深いもの多し。
フリーマーケットのフリーは flea (ノミ)。Free (無料) ではありません。
そうなんだ。知らなかった… ヒューマン 2.0 とは関係ないけど。