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4/11(日)
視点も面白かったですが、単純に引用しているデータが興味深かったです。
さらっと読めた割にはいろいろ頭に残ってよかったです。
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■読みたいと思ったきっかけ(2010年4月29日)
仕事で統計を扱っており、時々自分の知識を確認する必要があるので。
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ある現象に対して仮説を立て、実際のデータがそれを証明しているか、それを証明するデータがあるかを確かめるというループが勉強になった。
また、これは「統計思考力」でも感じたことだけれども、そういった証明のベースとなるデータも、実は容易に手に入るケースが多いというのは驚き。
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このようにデータに基づく推計が出来る場合に、それを根拠としてどれだけ有効な政策が立てられるのかが、われわれの課題になってくる。
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すごくわかりやすい本。さらさらと頭の中に入っていった。
主張も同意する内容ばかり。データも出されていて納得しやすい。
ひとつだけ、大学の件について言及してみる。
はっきり言って、大学の勉強が社会に生かされないものが多いのであれば、
政府の補助は必要ないように思う。だから、筆者のいう「貧しくても学べるシステムをもっと広げるべき」
というのは順序が間違っていて、まずは大学教育を実学にそったプログラムにすることが肝要かと思う。
最後の一言、「制度」のイノベーションが足りない。
確かにそうだと思う。著作権は既得権益があって対応がされない。
他にも多くのイノベーションを阻害する要因がありそれを取り除くのは容易でない。
働かない正社員によって非正規社員がしわ寄せを食っているのだって既得権益だ。
こう考えてみると日本は既得権益が多いような気がしてくる。(他国を知らないので何とも言えないが)
--気になった言葉--
全体的にみると、最低賃金を上げることは、貧困を減らすための対策としてはあまり強力なものではないようだ(P185)
非正規雇用が増えている事自体が問題ではなく、「非正規雇用者の待遇が、リスクの割に良くないこと」が問題なのではないでしょうか(P192)
統計を眺めて気づくのは「グローバル化が絶対的な貧困を減らす」という事実です(P232)
「より生産性の高い産業に資本と労働力を投入することで、まだ経済成長できる」(P263)
日本には、間違いなく技術力はあります。足りないのは「制度」のイノベーションなのだ(P268)
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BBM(ビジネスブックマラソン)で紹介された本だったと思います。Amazonでほしいものリストにずっといれていたものだ。細かいデータを分析して、巷に言われている「日本の少子化」や「大地震の到来」を予測している。
内容? 内容は・・・うん、そうだな。「まあまあ」ってところかな。でもデータの大切さは学んだ。
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201202/
社会の安定は、子どもの出生数に大きな影響を与える/旧東ドイツはベルリンの壁崩壊後に合計特殊出生率が大きく下がる/
男性の年収と結婚している割合(有配偶率)との間には、身もふたもない関係がある/
子どもに注目してみた統計によれば、驚くべきことに、所得そのもので見た貧困率よりも、社会保障費や各種控除などを含めた再分配後の所得の貧困率のほうが「高く」なる/
子どもたちは、高齢者の世話をするために生まれてくるのではありません/
「子どもの数を増やすことで、社会の状態がよくなる」わけではありません。「社会の状態がよいから、子どもを安心して産める」のです/
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いろんな統計データが示され、とても参考になった。最後の締めくくりの「問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきでないことを問題にしてしまうこと、そして、問題にすべきことを問題にしないことにあるのです。」は、納得できた。
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現在入手できる統計資料を用いて、これから日本はどうなっていくのかを思考実験している。統計資料をどのように使えば、論理的に未来予想を導けるのか、また今メディアで報道されている未来予測はどうやって作られているのかを知ることができるのが面白い。特に、今後30年で大型地震が関東に発生する確率が70%以上であるという結果はどうやって導かれたのか、そして本当に70%以上なのかについての検証は興味深かった。統計の基礎を学び、実際の応用例を見てみたい人向けである。
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現状の統計データを基に未来を予測するのはよくあるが、それをとことん統計的手法を用いて数学的に説明しているところが読んでいて気持ちいい(あくまで、自分が数学科出身だからだろうけれど)。政府やシンクタンクが発表する未来予測について、数学者がどうとらえるかと言う観点で読むと良い。
逆に数学的手法によっているがために、大胆な予測が出てこないのを物足りない・斬新でないと思う人も多いかもしれない。
最後に述べられている「問題にすべきでないこと」と「問題にすべきこと」はとても重要。
ビジネス書や啓発本の多くが、"はじめに問題ありき"のようになっていることからも、本書のように問題(課題)を考察する視点は説得力があり良い("はじめに問題ありき"が悪いと言うわけではないのだが…)。
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いつもより、少しマクロな視点で日本とその今後を見つめれた。
一貫して、科学的な手続きを大切にする著者の姿勢が感じられた。問題に対して、仮説を立て、統計データを地道に調べ、仮説を検証して行くプロセスを実際に日本の今後に関わるテーマを追っていく中で見つめることができた。
不確実な未来を予測する上での仮説と検証を大切にしたい。
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身近なものに例えて、説明されておられ、むづかしい話しも、読みやすい!
もぅ一度、読みたくなる本でした。
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統計というものはいかにあいまいでそれを利用する人によりいくらでも都合よく解釈ができてしまうものだということが良くわかった。
統計が万全であり100%正しいという文言には気をつけた方が良いグラフや表それから母体数と収集方法すべて公開されて何ぼのものだろう。
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統計データを解説するスタイル。とりあえず、文章だけ読んだのでスラスラ読めました。グラフとかじっくり眺めるのは疲れるので^^;
グラフやデータが豊富なので、興味ある箇所をじっくり眺めて、自分で推論するのも面白いと思います
・東京の人口増加のピークは2020年 →(東京の)地価上昇のピークも2020年?(2020年を過ぎると減少?)
・新聞社は毎日ニュースを書かねばならない。面白くない記事の加工なども時には必要になるが、記事の真偽を確認するのは手間が掛かる。
→結局、私達は錯角の中で暮らしている。(→統計データを読もう) ←「ネットより既存メディアの方が信頼性が高い」という説への反論?
・七五三のような祝い事があるのは、昔は子供の死亡率が高く、その年齢まで生き延びられたことに特別の意味があったから
→大正時代の子供の死亡率は、1000人中、160人〜170人の子供が、1歳の誕生日を迎えることが出来なかった
・教育費が高いと、出生率は下がる傾向にある
・年収と結婚については、「25歳から35歳の独身女性の40%が、年収600万円以上の男性を希望」という調査結果が引用されることが多い
→これは、そもそも「東京」の女性に対する調査。地方なら生活コストが東京ほど高くない為、年収はもっと低くても良いはず。
・信託報酬については、医療統計が十分に整備されていない
・日本では母子家庭で子供を育てるのは過酷
→相対的貧困率が際立って高い(OECD諸国でトルコについで2位)
・社会保障制度は、本来、弱い人を助ける為にあるはず。しかし、日本では弱い人をより弱い立場に追い込むような制度になっている
→若年層については、所得そのもので見た貧困率より、社会保障費や各種控除後などを含めた再分配後の所得の貧困率の方が「高く」なる
・平均寿命は今後も延び続け、2055年には、男性83.67歳、女性90.34歳となる予測
・今の社会保障制度を続けるには高齢者の為にもっとGDPを上げる必要がある。
→GDPを高める方法
?働いている人の生産性を高める ←こちらの方法は?
?働いている人の割合を高める ←少子化対策
※少子化問題を論じる人の多くは、少子化を解消して、働く人の割合を増やすことばかり考えている。子供たちは高齢者の世話をする為に生まれてくる訳ではない
・「子供の数を増やすことで、社会の状態が良くなる」訳ではない。「社会の状態が良いから、子供を安心して生める」。原因と結果が逆。
・「インターネットが発達すれば、どこにいても仕事ができ、情報格差もなくなるので、東京一極集中は進まない」という予測はハズレ →東京への集中が進んでる
・地方でもその県の中核都市に人口が集中し、その他の地域はどんどん過疎化している
・世帯人数が増えると、1人当たりの生活費は減る →生活を経済的に楽にするには「一緒に暮らす」(家族一緒に暮らす、仲の良い友人と暮らす)
・人口の流れに最も大きな影響があるのは、「人口・資本の規模」。人の多い都市はますます人口が流入し、人が少ない都市はますます人口が流出する。
・ストロー効果 …地方が地元の為に交通網(高速道路、鉄道など)を整備した結果、逆に大都市へ人口が吸い上げられてしまう現象
・道路整備により、70年代は地方に人や物が集まり、地方経済に良い影響を与えた。
しかし、80年代以降は、道路整備による地方経済への良い影響はほとんど無くなり、逆にストロー効果など、むしろ地方経済を衰退させるケースが目立つようになってきた
→しかし、いまだに道路整備を求めるのは何故?
・最低賃金で働いている人の多くは、貧困層ではない
→最低賃金で働いている人達は
?70%前後が、世帯主ではない
?年収500万円以上の中〜高収入世帯に、非世帯主として属している人が最も多い(2002年で50%)
?年収300万円以下の世帯の世帯主は15%前後しかいない(2002年)
→最低賃金の引き上げは、貧困家庭にうまく焦点が合っていない。むしろ中所得以上の世帯が恩恵を受ける可能性が高い?
・日本は生活保護をもらい難い。一方で、1人当たりの給付額は比較的高い
・「技術の進歩が格差を拡大する」
→「ITに置き換えられる人」と「ITを使ってより高度な仕事をする人」との間で、所得格差が広がる
・仕事の二極化
→高スキル・高賃金労働と低スキル・低賃金労働が増えて、中間的な仕事が減った
・成長会計から判ること
?経済成長への人口減少のマイナス影響はそれほど大きくない
?より生産性の高い産業に資本と労働力を投資することで、まだ経済成長できる
・日本のGDPは世界2位だが、1人当たりGDPでみると世界21位。(2008年)
・少子化で生じる問題は、少子化を解消しなければ解決できないというわけではない。別の方法で埋め合わせることを考えても良い
→問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきでないことを問題にしてしまうこと。そして、問題にすべきことを問題にしないこと。
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本の紹介に、「「統計データ」で現代日本の真実に対峙し、問題点を発見し、解決策を見出していく」とあり、楽しみにして読み始めた。
良く言えば、分かりやすい。悪く言えば、軽い。
中盤にこんな記載があった。
「2001年1月17日に起きた阪神淡路大震災はM7.3で、」(p170)
絶対間違って悪い箇所。
後半は流して読んだ。