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「日本の農業が必ず復活する45の理由」の後に読んだので、あまりインパクトがありませんでした。
基本的な論調は同じですが、こちらの方が整理して書かれていて人によっては読みやすいのかもしれません。
ただ、この手の本は、話が色々飛んで書かれていた方が印象に残るのかなと感じました。
ということで、これよりは「日本の農業が必ず復活する45の理由」の方がお勧めです。
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「カビがはえないパン」の真相は、菌が入らないように衛生管理され密閉処置をしたからで添加物のせいだけではない。日本の「食の安全」信仰は、国産品の盲信、遺伝子組換・化学薬品忌避と歪んでいる。ユッケ事件にみられるように、最も気にするべきは過程である。自然信仰があるが、たとえば収穫・保存中に鳥や堆肥や洗浄していない機械にふれたらその方がよほど危ない。中国ではGAP(農業生産工程管理)の認証が増え、世界100ヶ国以上に輸出している。日本の農産物を輸出しようにも国際基準を満たしていないと勝負に参加すらできない。(無論すでに取り組んでいる農家もいる)
IT化でとっつきやすいのは「原価管理」(e.g.新福青果)。「さかうえ」では作物、品種、作業者、圃場、作業の詳細をインプットし、写真で圃場を参照でき、作業の進捗管理、情報共有、未来予測まで実施できる。
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「農業」と「製造業」は似ている。聖域とされていることが農業の実態を消費者にわかりづらくさせられている-というのが主な趣旨。農業をビジネスとして考えろ、という本をここ半年ほどたくさん読んだけれど、分析の手法や視点の持ち方は一番納得がいった。
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私自身、農家の孫でありながら、農業について知っていることが少なすぎた。そう実感させられた一冊でした。
例えば、稲作が意外と手のかからないということ。
「ハウス栽培のように一年中作物を生産できる農家と違い、コメづくりに要する労働時間は10アールで年間15〜20時間程度。」(p.31)
うちのじいちゃん、もっと働いてたように思えたのですが、そうでも無かったのか〜。
そんなに田んぼ大きくないはずなのに…。
他にも色々と発見はあったのですが、読んでて思ったことは、知らないこと、世間一般に知られていないことが多いのではないか?ということです。
農業には誤解があり過ぎる。
それは農林水産省や農協によるものが多い。
そんな印象を持ちました。
もっともっと、著者たちには、農業を明るみに出す活動をして欲しいです。