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時代がドンピシャで懐かしく読めた本。
おそらく著者の思い出からインスパイアして作られた話なんだろうと思いながら読みました。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4693596.html
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生死をかける大冒険をするわけでもなく、お姫様めざして長くつらい旅をするわけでもないけど、それでも毎日を一生懸命必死に生きているきb……じゃないキノくんが愛おしくて本当にかわいい。
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こどもの気持ちを全く考えない大人たち。そんな無神経な母親や担任教師からのひどい仕打ちに対して、親たちに気を遣いながら「あきらめスイッチ」で耐え忍ぶ少年マサミチの姿に胸が苦しくなった。大人たちは悪意はないが自分がマサミチを苦しめていることに気がついていない。確かに昔はこんな大人たちばかりだったかもしれない。もしかしたら、今も昔と変わらずに大勢いるが私自身が大人になったことで見えなくなっただけかもしれない。しかしマサミチの家が裕福であったなら全く違う話になっていたはず。結局貧しいから不幸になり、富めるものは幸福になるということか。
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世代的にドンピシャ。
小学生時代を懐かしながら読み進めた。
ゲームに多少でも通じていないと分からない所もあるかもしれない。
ダラダラ読むのにはもってこいかも。
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H29.03.05 読了。
「ゲームセンターCX」放送作家でおなじみの岐部さんの小説。
有野課長の宣伝帯に書いてある通り、地味な話。
世代的には、私よりは少し上の人だとドンピシャ世代なんだろうな、と思う。
私自身は、物心ついた頃には既に家にファミコンがあったので、主人公と境遇は違う。
が、小学校のカースト制だったり、小学生時代ならではな感情はすごくわかるわー、と共感できることが多かった。
小学生時代のこの感情、感覚の表現力は、下手すると他の売れっ子な作家さんよりも上手いと思う。
本当は自分は悪くないのに、違うと言えないこの感じ。
最終章はじーんと来た。
ゲーム好き以外は手に取らないとは思うが、ゲームの知識がないと分からないだろうな、と思う例えが結構あるのが気になった。が、それでこの作品は良いと思う。
あと、どことなくライトノベルチックな表現。これもゲームする人なら受け入れられるとは思うんだけれども、個人的にはちょっとマイナスかな、と思った。
また、岐部さんのゲーム題材の小説があれば読んでみたい。
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著者はゲームセンターCXの構成作家の岐部さん。世代どストライクの昭和ファミっ子(+セガっ子)小説でした。カセットの貸しっこ文化が懐かしい。あと狭い世界で些細なことが重大事だったあの感じも懐かしい。母ちゃんの優しさが泣ける。
作中に出てくる「早見優、北天佑、ラー油、醤油、アイラブユー」ってギャグ、全く覚えてないんだけど、夫の小学校では超流行ってたらしい。地域差? このギャグの後のハイタッチが、花京院とポルナレフのピシガシグッグッの元ネタだって主張されたけどほんとだろか。
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タイトルに惹かれて手に取ったんだけど、著者が僕の一つ年下ということもあり、期待したとおりの内容だった。
と言うか、冒頭に出てくる「鏡を目のすぐ下に当てて歩く」遊びが出てきて、「これ本当に自分の話なんじゃないか?」というくらいに、感情移入して読んでしまった。
作中で描かれているのは、昭和の最末期の数年間。
僕は実はずっと不満に思ってたことがあって、世の中で「昭和」を描いた作品というのは、結構有るんだけど、その大半が「高度経済成長期」か「戦前から戦時下」を描いたもの。僕が知ってる「昭和」はそれじゃない。
この作品は僕が求めていた「昭和」の姿を描き出してくれる。
・デパートのゲームコーナーで「オハヨウオハヨウコンニチワコンニチワ」を繰り返すオウム。
・学校の正門の前でファミカセを餌に謎のチラシで子供を誘惑するオジサン。
・サッカーで「タイガーショット」と叫びながらシュート
……などなど、全部、僕の記憶の中にある。
それ以外にも「鍵を忘れて母親のパート先に取りに行く」
とか「学芸会の出し物の練習で初めて女子の家に行く」とか、全部、自分の経験にもある場面が連続。
何より弾みで思わず母親にぶつけてしまった場面が何度か出て来るけど、そのたびに自分が同じ年頃だった頃の記憶が、言葉の苦さとともに蘇る。
唯一の不満点は、時制かな。
地の文の視点が、未来に時々飛んでしまったり、明らかに時代と合ってないような部分が出て来るのも引っかかった。
でも、本当に面白かった。
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ずーっと昔の話ですが、脚本家の方が書いた小説を読んであまりの文章の下手さにもの凄くがっかりした事があって……読んでみたいなと思いつつなかなか手が出せなかった一冊。
岐部さんは脚本家とは違うんでしょうし、キャラ的にも好きなんですが。
実際に読んでみて、失礼ながら思っていたよりもちゃんと文章になっていてほっとしました(本当に失礼しました)
これは三十代から四十代の方にはドンピシャな作品ですね。小学校の友達とのやりとりなどあるあるがたくさん詰まってます。
欲しい物をなかなか買ってもらえなかったり、先生に理不尽に怒られたり。
懐かしい気持ちに浸れる一冊です。
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欲しいものが手に入らないもどかしさ。だけど、それを欲しいと主張しきれない環境。マサミチの切なさが、8bit風のリズムに乗って、今にも聞こえてきそうです。世代でも世代でなくても、しっかり楽しめる作品。