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「シートベルトをつけて、しっかりつかまっているんだ!」セスナ機の助手席で、浅い眠りから覚めたマディーは、操縦桿を握るリンクの緊迫した声に、身をこわばらせた。窓の外には鬱蒼とした森林がすぐそこまで迫っている。何が起きたのだろう? 墜落するのだろうか? 母に会うため、アスペンへと向かっていたマディーは、リンクのセスナ機に無理を言って同乗させてもらっていた。どうしても母に会いたいのに……。不意に機体が大きく揺れる。マディーは、懸命に操縦を続けるリンクに目をやった。私はここで、このリンカン・コリエルと死ぬのだろうか? 機体が急降下し草地が目に入ったのを最後に、彼女は意識を失った。
なにも遭難しているときにヒロインを追いつめる必要はなかったんじゃないかと。いくらヒロインが高慢になってしまったとしても、それはヒロインなりに意味があったことで、傍観者がとやかく言うべきことじゃないと思う。もっともそういうアクションがないとHQにならないわけだけど。都合良く遭難して都合良く助かるのがお約束だけど、せめて飛行機の整備はしておいて欲しかった。
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スーザン・フォックスらしく悲惨な境遇のヒロイン。
タイプとしては「罪深き天使」のように、別の作品に悪役として出てきた人物にスポットを当て、こんな事情があったんだということ、彼女にも幸せはやってくるという話。
ロマ度はとても低い。
「ヒロインになれなくて」のスピンオフ
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ヒロインになれなくてのスピンオフ。
飛行機が墜落しての遭難ものです。
はたして、リンクは彼女の本来の姿を取り戻すことができるのか?
ひどく高飛車な娘ですが、根は傷つきやすい子。母との再開のチャンスを逃したことへの落胆が不憫。リンクの傍若無人にも見える態度に反発したくなりますが、根性を見せて頑張るマディーを応援したくなるお話で、とても良いロマです。
スーザン・フォックスのヒロインにしては、かなり気が強いヒロインですが、ヒロインの繊細な内面の描写はさすがなのであります。
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