投稿元:
レビューを見る
鋭い
(中村)うさぎさんというファンタジックな名前とは
かなり印象の異なる本質を見抜くような鋭い意見
愛(を求める)という言葉からは夢見がちな印象を受けるのに
内容からは徹底したリアリストぶりがうかがえる
勝手に想像したものとの落差も手伝ってとても面白い
男らしさ・女らしさという枠に縛られること、
露出という防御、
自分で選んだ人生の対立項の脅威、
関係性の中での自己確認としての愛情etc…
問題の本質を射抜く意見とストイックさ
デリヘルだかウリセンだか整形だかしらないが
この人は真面目で真実だけを求めて生きている
妥協のできない人…という印象
何だか天命の課題を研究する研究者のような感じがします
投稿元:
レビューを見る
中村うさぎの本を読むと、彼女の持つ「女の業」と「文筆業の者の業」に圧倒される。
女という地獄巡りの果てに、彼女はどこにたどり着くのだろう。
投稿元:
レビューを見る
身につまされて痛すぎる。
「そうそう、そうなの。わかるわかる!」という部分と、「どうしてもそこは理解できない」という部分が入り交じっている。
でも、すごく考えさせられる。
投稿元:
レビューを見る
うさぎさんの容赦ない自己を追求する姿勢には頭が下がります。私にはここまで突き詰めることは出来そうにないなあ。
彼女は答えにたどり着けるんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
読んだ時期*2012年1月9日~下旬
“飽きた人は、読んでくれなくても構わないのよ。いや、ホント、興味がなければ無理して読んでくれなくていいから。”
投稿元:
レビューを見る
幸福になるには自分をしることのほかに道はない。
男と女二つの間にさまざまな人がいる。愛とジェンダー。著者が日常感じている男と女の疑問を感じ考え結論を述べている痛快エッセイ。
投稿元:
レビューを見る
もうエッチ(ぶっち)ぎりに愛餓エロ探究だね。「マイ・エロツボ」、これを読んだ図民のあなたのツボは何ですか?
投稿元:
レビューを見る
「女とは?」というこの究極の問いに、中村うさぎが様々な視点から答え"ようとする"一冊。その効能(?)は解説の指摘が的確。p285「性役割に馴染めなかったオトコオンナたちに、うさぎさんは何と闘えと言っているのか。それは、本文中にもたびたび登場する「オヤジ」というやつだろう。〜略〜闘う相手はもっと観念的なもの、社会にはびこる「オヤジの常識」だ。」p288「Cancam女にも、エリートパパにもなれなかった外れオトコオンナ達は、舗装されていないけもの道を歩き続けるしかないのだ。〜略〜そんな人々に、一緒に強く生きようぜとハスキーボイスでエールを送り続けているのが、うさぎさんの本なのだと思う。」要は旧来の凝り固まった「女」像からの解放を目指しているんだと思う。
中村うさぎ、そして彼女を支持する読者を苦しめるのは、この観念的な「オヤジ的なるもの」だ。「自分棚上げ精神」を持ち、「こうあるべきだ」を振りかざす「オヤジたち」。そのオヤジたちが唱える「女のあるべき姿」に順応できる素地のない人は、社会が求める自分と現実の自分にもがき続けることになる。「男」や「女」といった枠組みに拘るのは往々にして「オヤジ」たちであり、そのくせこの「オヤジ」たちは自分を傍観者に位置付けるのだ。
男の論理は基本的に自分が中心であるため極めて単純明快。一方の女は「女」であるが故に求められる役割やらそれに反する自意識やら、不一致要素がたくさん。これが女を苦しめる要因の一つであるような気がする。
投稿元:
レビューを見る
新潮文庫の病シリーズ第3弾。「新潮45」の連載をまとめたもの。著者が批判している「オヤジ」週刊誌ではないものの、やはり読者層としてはオヤジをターゲットとしているこの雑誌だからこそ、意味がある連載だったのだなあ、と思う。読者への呼びかけ「諸君」というのがいいねえ。蒙を啓かれる、というか、思わぬ切り口に納得したり疑問を抱いたり。自分を省みる、という点でもとても有意義な時間をくれる本だなあ。
投稿元:
レビューを見る
動物は性欲が生殖本能と直結しているため、相手は一意的に決まる。ところが人間は抽象思考により性的興奮を得る。それゆえ、同性に恋をしたり、レザーやゴムに興奮したり、嗜虐や被虐に萌えたりする。時代が進むにつれ性欲は生殖本能からどんどん遠ざかっている。変態はいわば進化の最先端。少子化は脳の進化のきわめて自然な末路といってよい。とりわけ女性の場合、男性と異なり、写真やAVなどズリネタは不要。脳内妄想のみでイケてしまう。自身が女性でありながら、女そのものの不可解さに違和感を抱く著者。女とは何なのかを模索する。
投稿元:
レビューを見る
ひとつひとつの事象をすごい考えられていて 視点も「あー、確かに」と気づかされることも多かった。すごい素直な文章でした。
投稿元:
レビューを見る
BL好きの女性(いわゆる腐女子)についての考察が的外れすぎて……。なんかガッカリ。
私は完全にBLを楽しむときは「傍観者」の立場で、
物陰からひっそりと覗き見しているような状況に
萌えているわけで、その男の子たちに自己を投影して
いるなんてことはありえません。
そういう楽しみ方があるのはわかりますが、
人それぞれじゃないですか?
BL好きだからって、全ての女子の楽しみ方
が一緒とは限らないのに、そんなことはわからないのかなあ?
下手にBLというジャンルに首を突っ込んで失敗したとしか思えない。
せめて、「私はこう思う」くらいに書いてくれたらまだ良かったのに、断定的な文章だったもので。
なんだかなあ。最近うさぎさんの本読んでも、矛盾点というかツッコミどころが多すぎます。
ホストのことも何回も書いてますけど、
うさぎさんはご自身よりはるかに年下の
ホストに「恋をしていた」と確実に書いてあったのに
(さびしいまる、くるしいまる
私という病 など)
後の本に「恋愛関係になりたかったわけじゃないのに、勝手にホストが勘違いした。ホストは私の言葉を殺した」
みたいに書いてあったり……。
いや、恋してたやん!?
迫ってましたやん!?!?
自分の言葉は、ものすごく崇高で、神で、絶対に汚してはならないものっていう感じなのに
相手の言葉は軽んじる傾向があるというかなんというか……。
私もうまく言えないんですけどね。
とにかく、なにか嫌なことがあれば
「自分の言葉を殺された!!」
と騒ぎ過ぎた結果?が、今の現状なのかなと思ってしまいました。
うさぎさんのファンで、本もたくさん読んできたけれど、最近のは重くて読むのが辛いです。
でも、こういうこと言うなら読むなって感じですよね。
でも、うさぎさんのことは最後まで見届けたい気持ちがあります。うさぎさんは自分の人生にどう落とし前をつけるのでしょうか……。
投稿元:
レビューを見る
中村うさぎはすごいなぁって思う。
身を張って生きてる。いや、誰もがそうなのかもしれないけれど、自分に都合のわるいことをここまでさらして生きているひとはそうは居ない。だからこそ作家なのだろうけれど。
エッセイをまとめたものなので、1冊を通しての強いメッセージや構成はないけれど、それでも、ひとつの彼女の思う愛という病について考えさせられる。彼女の思うことが正しいとも言い切れないが、少なくとも彼女にはこう見えているのだろう。すごい。
投稿元:
レビューを見る
中村うさぎは執筆者も取材対象も”自分”というルポライターであり、自身を実験動物とする研究者である。
それは一日体験とか潜入取材といった生易しいものではなく、どっぷりとハマりこみながら、冷静に観察する自分も存在するという中村うさぎにしかできない荒技だ。
彼女が体当たりで獲得した「女は愛されている自分に欲情する」「恋愛はナルシシズムのためにある」という言葉。思い当たるフシはあるが…いや、納得するしかない!
投稿元:
レビューを見る
ひりつくような感覚で読んだ。女性に比較的賛同者は多いかもしれないけれど、男性にも読んで頂きたい一冊。鋭く鮮やかな切り口が好き。