- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |
紙の本
突然の車椅子生活。
2001/08/28 09:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校受験を前に、ちょっと気になる男の子もいる、元気で明るい普通の女の子。でも突然の事故で車椅子生活になってしまう。
入院生活のときですら楽しみにしていたキャンプには行けないし、みんなが何気に上り下りしている階段が降りられずに寂しい思いをした。そんな、普通に思えていたことが、出来ない辛さを経験した矢先、それが一時的なものではないのだと知らされる。
これからずっと続く車椅子生活。病院も今までより遠くの専門のところへ転院し、友達と離れる寂しさ。みんなと一緒に行こうと言っていた高校へも行けるのかわからない不安。意識する男の子・竜太と今まで通りの軽口なんか言えなくなるんじゃないか、そう思うと涙が止まらない葵。
でも竜太の態度は、葵の想像していた態度とは違っていた。同情するのでもなく、ヘンに気を使うでもなく、葵は葵。車椅子でも走り回っていても葵は葵だと。だから葵も頑張れる。
現実は甘くない。辛いこともある。焦りもある。でも。頑張らないで、立ち止まって泣いていても何も変わらないから。だから葵は頑張る。
健康体であるときには何気ないことが、車椅子だとこんなときにも、あんなときにも不便なのだ、ということに気付かせてくれる葵。健康体である私には本当の葵の辛さは多分理解出来きれていない部分はあると思うけれど、竜太のように、ナチュラルに受け入れられる気持ちを持っていたいと感じた作品。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |