紙の本
そういう世界もくるのかな
2014/12/17 13:27
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投稿者:ハートの三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球のN極S極が反転… そんな考えもしない事が起きたら生活はどう変化するのか.
磁場の変化が起き, それに呼応するように様々な事件が発生する. その時の人々の生活が細やかに書かれている.
最後の世界には文章書きさんの理想があるかもしれない.
磁極反転にともなってスピード・効率社会から少し抜け出せるかもしれない.
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かなり専門的な科学の話で始まって読みにくいかと思ったけど、相変わらず登場人物が魅力的で続きが気になって一気に読めました。
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文系の私にはなかなか歯がたたない感じの作品であったが、ふと小松左京さんの作品を思い出した。「日本沈没」や「首都喪失」などのハードSFの系列のもの。
たくさんのデータに支えられているんだろうなあと思う。
作中で、人々、特に母親(それも妊婦)が地磁気や放射線に右往左往する姿が、福島の原発事故後の人々の姿を彷彿とさせる。
科学的な態度とはどういうことなのか。冷静に事実を把握するとはどういうことなのかを考えさせられる。
しかし「赤いオーロラ」が見えたら不気味だろうなあ。
N極とS極が入れ替わるとどう問題なのかが今ひとつ実感できなかったのは文系の限界かもしれない。
最初はとっつきにくいが、読み始めると引き込まれる。
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78万年ぶりに地磁気が逆転。逆転する前の急減衰で通信障害が起きたり、東京でオーロラが現れたり、人工衛星が落ちたり。
人間にはどうしようもないとあきらめつつも、自分たちは助かりたいという人も少なくなく・・・
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地球の磁場が逆転。でも話は妊婦と生まれてくる子どもの話だな。
2014.10.11
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ミステリと思って読み始めたら、自然災害モノ?
自然災害モノと思って読んでいたらやっぱりミステリ?
……と気持ちが定まらないままで、難しい言葉とページ数に立ち向かえるかしらと心配しつつも、読みやすい伊予原さんの文章に引っ張られて読了。
磁極が反転することが、地球史という視点で見たら珍しくないイベントというのと、今の磁極期が平均を遥かに超える長さで続いている=いつ磁極反転が始まってもおかしくない、ということに興味を引かれた。
厚労省の変わったお役人・乾さんがもっと出張ってもよかったのに。
って私が好きなだけですが。
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タイトル通り地球の磁極が反転するというパニック小説。俺のような素人には十分リアリティがあって楽しめました。日本でオーロラが見られるようになればいいのになぁ。
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地磁気が減衰し、さらに北極と南極の位置が入れ替わってしまったらどうなる。誰も経験していない事象なのだが、東京でオーロラが見えるようになったり大規模な電波障害が発生したり、どのような物理現象が発生するのか、また、人々がどのような行動をとってしまうのか、これらをリアルに描いている。
話はすこしずつ地磁気が減衰していき、最終的には地磁気がほぼなくなる。その間に起こることを描いているだけだ。その単純な筋書きだからこそ、すべての文章が人々を引きこむ。作者の筆力のすごさを感じさせる。
磁極反転の前に同じ作者の「ルカの方舟」を読んだが、個人的には磁極反転の方が圧倒的に面白かった。おそらく、こちらは理系の人でなくても読めると思う。
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「科学者にとって科学はプロセスで、どの段階であろうと
修正もあれば棄却もあり得る。でも一般人にとって科学は結論」これは本当にそう思う
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前半は理系小説という感じでした。後半はそうでもないかな。個人的には磁極の逆転可能性が生じたところで右往左往する人々が福島原発事故と完全にリンクしました。難しい問題です。
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久々に面白い小説を「見つけた」感じです。地磁気に関してのミステリー的な小説ですが、ミステリーの部分よりも地磁気に関する話が面白かったです。専門用語がたくさん出てきますが、それでも拒否反応を起こさずに読める文章力に感銘しました。
頭から終わりまで一気に読み込みました。おかげで寝不足です…。
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NHKのカルチャーラジオで片岡龍峰さんの「太陽フレアと宇宙災害」を聞いていたので,コロナ質量放出等の特殊用語になじみがあった.浅田柊が官僚の水島や乾と太陽フレアに起因する事象を調査探索する活動が主題だが,御用学者が跋扈する図式は既視感のあるものだ.地磁気が減少することで人体に様々な影響が起こるとの説を提唱して,それを武器にした輩が怪しげなサークルを作り,妊婦を勧誘して,隔離する.柊らがそれを探る過程はスリルがあり楽しめた.
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磁極が反転すると言われるだけでも不安なのに、そこへ出産んなどが重なると周囲の雰囲気に流されてしまうだろうな。
人の弱みにつけこむなんて……。
自分だけは**、他人とは違うというのは、魅力ではあるが。
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フィクションながら科学的背景を元に起こりうる現象と、役人や企業、一般市民がどういった不安を持ち、行動をしていくか。誰もが間違っていないというか、登場人物誰の行動を取っても理解はできる。
地磁気が弱まり宇宙放射線が地表まで届くという事態に、それぞれ置かれた立場で何を考えるのか。停電や電波障害を日常的に経験することで、人々の何が変わるのか。それは災害や原発事故を目の当たりにしたときと似た感覚かもしれない。
目に見えない不安を前にしたときに、何に重きを置くか、そんなことが小説全体を通して見えてくると感じた。
磁場や太陽フレア、地軸など、知識が増えるのも嬉しい小説。
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地磁気が反転するので、様々起きるお話。
通信できないとか、宇宙放射線とか、オーロラが出るとか、妊婦が消えるとか。
人類滅亡系ではなかった。
文系脳には大分厳しかったです。