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電子書籍
聞かない日はないと言っても過言じゃない
2021/11/09 05:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鼻から牛乳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の女性に会うと、ほぼ毎回鬱とかアレルギーがあるをよく聞く、それどころか、少し私の皮膚がかぶれただけで、XXアレルギーねって医者でもないのに言ってくる。 友達が長く親の介護で離職をしていたが、親が亡くなり働く気もなく稽古に行ってるが、とうとう金がキツくなり、私は鬱だからと障害者申請をしようとしたら、病院も市役所からも却下され、激怒をして、何故鬱(専門的な医学用語も言ってたが)だと言っているのに障害者申請はダメだったのか私に聞いてくる。これをこの本を読みながら考えてしまう。
紙の本
心の病は病名が同じでも症状は様々です。
2009/08/12 20:58
20人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前に出勤できなくなった。
しかし、これは突然起きたことではない。
何年も前からいろんなことが積み重なった結果、ほんのちょっとのきっかけで起こった現象だと思っている。
これは今現在、冷静に振り返ってみて気づいた。
本書の中で、「あなたはうつ病です」と告げられた患者の反応の違いについて触れられている。
以前は、「うつ病です」と告げられた瞬間、助からない病気だと宣告されたかのように肩を落としてしまう人が少なくなかったという。
今でも、病休制度等が整っていない小さな会社に勤めている人は、同じような反応をするとのこと。
会社に「うつ病」などとバレてしまっては、クビになってしまうというのだ。
逆に、メンタルヘルス対応等の制度が整っているような会社や官公庁に勤めている人の中には、「うつ病ではないですよ。一時的な落ち込みでしょう。」と告げられてガッカリする人もいるらしい。
「うつ病」=「私が仕事ができないのは病気のせい」=「私は休むべき」という式が成り立つということだろう。
確かに能力不足のために仕事ができないと思うより、病気のせいでできないんだと思う方が楽ではある。
では、振り返ってみて私はどうだったか...。
自分には現在の仕事が向いていない→自分が担当じゃなければもっとうまく事業が進んでいたはずだ→自分なんかいない方がまし、という流れを経て、「仕事を辞めるしかない」と思った。自分が辞めれば、もっと優秀な誰かがうまく業務を運んでくれるだろうと思ったのだ。自分が残れば、ただの給与泥棒になってしまう。
それよりなにより、数年前からいつも公私ともに何らかのトラブルを抱えていて、休日であろうと業務時間外であろうと、いろんなことで悩み続けるのに疲れていた、というのが正直なところかもしれない。
通勤途中など、「死にたいな...」と独り言でつぶやいているのに気づいてゾッとし、「いやいやいや...。そんなことはない」と否定することも何度もあった。
いつしか、「とにかく全てから解放されたい」ただそれだけしか考えられなくなっていた。
そんなとき、仕事を辞めるという決断をする前に心療内科に行ってみようという同僚の薦めに従って、1軒目の病院を訪ねた。そこでは、「とにかく自分が変わらなければ、何も変わらない。周りを変えようと思うのは無理なこと。」と言われ、やはりそうかと納得した。自分を変える気力すら残っていなかったので、「ということは、やはり辞めろということだな」と思ったのである。
しかし、同僚は2軒目の病院を探してくれた。
そこでの診断は「典型的なうつ病です」であった。
そういわれて、ホッとしたというのが正直な感想である。
私は幸運にも官公庁に勤めている。
よって、休職制度を活用できる環境が整っていた。
病気だよと診断されたことで、しばらくの間、何も悩まずにすむ時間を得ることができる。
それがとても嬉しかったのだ。
「うつ病」と診断されてホッとした...。
このことは、偽うつ病だと思われても仕方のないことだろうか。
そう言われてしまうと、何も言い返せない...。
「うつ病セレブ」と呼ばれる人たちが、少なからずいるらしい。
職場にはいけないけれど、その休職期間中にリハビリと称して短期海外留学に行ったり、転職活動を行ったりする人がいるそうだ。私は大好きな読書すらできず、寝てばかりの状態が続いていた時期もあったので、そんな気力があるなら「うつ病」じゃないだろうと感じるのだが...。
「会社には行けないけれど、それ以外ならOK♪」
そんな状態でも、精神医療上は「うつ病」と診断されるのか? 非常に疑問。
それとは対極的なのが「うつ病難民」。
フリーターであったり、ネットカフェ難民と呼ばれる人たちは、その日その日の収入が得られなければ生活ができない。「うつ病」だからといって休むわけにはいかないのだ。だから、余計に心の病を深刻なものにしてしまう。
こんな「うつ病難民」の救済策はないものだろうか。ただでさえ、先行き不安な生活を送っており、精神的な落ち着きを失っているだろうと思われるのに...。
それにしても、今は心の問題について、何でもかんでも「○○症候群」や「○○障害」等の病名をつけることが多いような気がする。そうやって、身体的な病名がつけば、なにかと安心するのだろうか。
だが、どんな病気もそうだろうけれど、他にばかり頼っていては何の解決にもならない。
自分がその状態に至った原因を考え、この先どうすれば克服できるか悩むことは、必要なのだ。もしかしたら、薬よりそちらのほうが大切かもしれない。
当然、うつ病初期の頃は、無理な話であることは経験上承知している。
だが、徐々に状態がよくなっていったならば、自分で心の改良点を見つける努力は必要である。
心を病むに至った原因(主に自分特有の物事のとらえ方かと思う)を、認識することは大事。
再発予防にも役に立つ。
それをせずに、「私、うつ病だから...」といって、いつまでも周りに甘えてしまうのは、本当に苦しんでいるうつ病の人々に更なる苦しみを与えているように思う。
うつ病になったことのない人には、「甘えているうつ病患者」と「苦しんでいるうつ病患者」との区別が難しいからである(私も少し甘えている部分もあるように思えるので、自戒の意味を込めて、書いてみた)。
「うつ病」という病気について、自分を振り返りつつ再考するよい機会を得た一冊。
「軽症うつ」と「うつ病」、「プチうつ」という言葉、患者に対する精神科医の対応、目に見えない「心」の状態についての考え方など、いろいろと参考になった。
紙の本
香山さん
2015/02/02 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
これぞ、
香山りかさんの、考え方!
という内容でした。
書いてる方はスッキリするんだろうなぁ、と思いながら…
うつ難民の人は企業ではたくさんいる。本当に苦しんで、うつを隠し、働く。
一方で、公的な職種等で働く人は制度を利用し、休むために、うつと診断されたがる。病休で、お金をもらい、旅行に行く。
確かにこういう人もいる。
ただ、病休を利用しながら必死にうつと戦い治している人もいる。
望むのは、簡単にうつ病と診断書を書き、薬を処方される、そういった精神科医が一人でも減ること。