紙の本
春夏、秋冬。
2015/04/25 11:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:櫻真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
春夏秋冬。
それぞれ季節を名前に持つ、少女たち。
物語は、春が自殺するところから始まる。
順風満帆な人生を送っていたはずの彼女に、一体何があったのか。
その謎を追っていくと、彼女ら四人の歪な関係性が見えてきて…。
現代の若者たちにありがちな、現代版ホラーだと思いました。
ミステリーとしての体裁ながら、はっきりと今の日本の現状を問題提起しています。
もっと多くの方に読んでいただきたい、そう思うお話でした。
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章の頭やらのミスリードの配し方と犯人の動機が良い。クリスティの某作とか我孫子武丸の某作を思い出しました。そしてなによりも思春期の女の子の内面描写が良くて特に二章目の「夏」ですよ。これだけで満足。
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面白かった。様式美とミスリードがいい塩梅で楽しめたし、どろどろしてるけど語り部の周が爽やか好青年だから嫌な気持ちになり過ぎない。
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校舎から落ちて死亡した女子生徒は
自殺なのか他殺なのか。
読み進み続ける事で、女同士の確執が
浮き彫りになってきます。
表面上は仲好しなのに実は…という状態。
どこかしらランク付けをして優位に立とうとするプライド。
ある意味ナルシストなのかと。
誰がどうこれを仕組んだのか、という疑いが
誰に向けるべきか、どうなのか。
驚きの内容、でしたが、考えればそんな気もします。
ノーと言えない日本人、ですから。
自業自得、と言われればそれまで、な真相でしたが
確かにこれは、殺しても殺しきれない。
何が不幸なのか、誰が不幸なのか。
軽い気持ちしか持てなかった事、でしょうか?
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ラノベにも読むべきミステリはあるって、結構目にする機会もあったし、一度触れてみたいとは思っていた。で、これは「本の雑誌40年の40冊」から。でも改めて選出作品群を見直してみると、そもそもの選出基準がちょっと奇を衒った感じになってるし、”この作家はこの作品じゃないだろ”みたいなものばかり。それを見極めなかった自分の不明なんだけど、結論からいうと、本作も微妙なものでした。まずそもそものプロットがありきたり。殺人シーンで、押す手だけが不気味に描かれているのに、結局何のトリックにも結びつかないのも消化不良。動悸も自業自得っちゃ自業自得でいまひとつ。軽く読ませるのが目的だからこその”ラノベ”って言われりゃそれまでだけど、本当にフワフワ何も残らないです。