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2014/12/23 Amazonより届く。
2016/8/31〜9/6
ヒラノ教授シリーズ、第2弾。出張中のサンダーバード車中にて読了。
みんな知っていたことだが、いくら時効とはいえ、ここまで書いちゃって良いのか?というくらい赤裸々に事情が書かれている。まぁ、こういう事のお陰で最近は研究費だいぶ使いやすくはなっているが。
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ノンフィクションでもよいか・・・。
シリーズ第2作が文庫化された。今回もタイムリーな話題を追記したおもしろさ満点の内部事情本。工学部卒として今更ながら指導教官の苦労を知ることに。
工学部7つのオキテは非常に含蓄がある。そして著者の主張の、内2つは改訂すべしというところも素晴らしいと思った。教育者としての視点、研究者としての視点、なかなかバランスは難しいところを数十年に渡って歩んできた人ならではの発想に浸る。
次作も入手して読みたい。
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博士とか教授という仕事(?)は、自分の中では完全に別世界なのでどんな事をしているのか全く見当つかなかったのだけど、その一旦が垣間見れて面白かった。著者のこれまでの長年の研究生活をもとに2011年の原発事故や、この文庫本ではSTAP細胞不正についての言及もあり、興味深く読んだ。博士が教授担っていく過程や論文が評価される仕組みなども知れて面白かった。それにしても同業者から見てオボちゃんの待遇は相当異常だったんだね。
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異分野とはいえ業界人なので、
思った以上に楽しめました。
研究費を業者にプールさせるとか、
誰がやるんだよそんな違法って思ってたけど、
そういうメカニズムだったのか。
理系と文系の違いは面白い。
後半になればなるほど硬派な話になっていくけど、
そっちもかなり興味深い。
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一般には知られていない工学部の実態を隅から隅まで暴露する。単位略取、違法コピー、大学という超格差社会、研究費の不正使用、論文盗作とデータの捏造、キャンパス殺人事件・・・・・・。タイトルを読んだだけでもそそられる。掉尾を飾るのは「STAP論文事件」。小保方博士がネイチャー誌に投稿した論文は、度重ねて拒絶査定を受けていた。審査をパスするため、竹市センター長の求めにより論文作成に参加させられたのが笹井博士。派手な宣伝活動を行い経験未熟な駆け出し研究者に責任ある地位を与え、論文内容の正しさを確認するプロセスをスキップし、優れた研究者を自殺に追い込んだ理化学研究所は今も健在。研究体制の抜本的改革が求められる。
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不正が起こると規制が厳しくなる。規制を遵守すると不合理なことが起こる。上手く切り抜けることが肝要だ、と言ってるように思える。2015.3.1
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大学は、研究も教育も枠に嵌められない臨機応変さが要求される職場なのだろう。ここで文部科学省やら財務省などのお役所的事務が行われることにカラ出張や不正経理の温床が有るのであろう。
また大学という競争環境がデータねつ造や盗作事件を生む。
お金と競争と教員と学生がマーブル状に渦巻き混沌とした世界 = 大学。
単位欲しさに教授を誘惑する女学生のエピソードが笑える。
ガリレオの湯川先生は、事件捜査にかまけて論文を書く暇はあるのだろうか?
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理系の教授の話。引退した人なので、暴露された内容は一昔前前のことらしい。
かなり大変そう。まったく知らない世界なので、面白い。
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工学部のなかでも異色の数理計画法や金融工学といった、実験ではなく数学理論の教授がみた、大学内部の実情を暴露した本。
自分も工学部出身だが、教授と頂点とする階層構造には学生でありながらもほとほとうんざりしていたので、このような階層構造のただ中にいる人物はさぞ大変でしょう。
なんといっても殺人にまで発展することもあるそうな。
そんな物騒なものばかりではなく、ちょっとした経費のごまかしなどの軽めのおはなし(軽いと言えるかどうかちょっと疑問であるが)も。
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いつもながらの今野先生エッセイ。解説のエピジェネティクスの先生のいうとおり、こんな「事件」も牧歌的だったなあ、と思うようになる時がすぐそこに。
今、話題の入試改革も、問題作成、採点雑務で一流の大学研究者のなけなしの研究の時間をますます奪うことになるだろう。そして、日本の研究レベルのピークスはますます下がるだろう。もっとも、文部官僚の狙う通り、入試制度は「望まれる学徒のイメージ」としてはたらくのだから、学生のアベレージは確かに上がるのかもしれない。つまり、マスとしての教育効果は上がるが、日本の国際的に発信できるような学術レベルは全体として低下するだろう。それで良いのか?